嫌な世界 公演情報 嫌な世界」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★

    初 ブルドッキングヘッドロック
    ブルドッキングヘッドロック、見応えありました!
    2時間30分+アフタートーク。

    近未来、火星に移住が可能な時代。でも地球は昭和なかんじで。
    小さな諍いや嘘、どうしようもない事や関係にイラッと。
    毒の効いた…寅さんチック。おもしろかった。

    舞台装置もかなり大掛かりな凝ったものでした。
    主宰 西山氏のオリジナルの曲も良かったな。

    ネタバレBOX

    坊豆役の林生弥さんがよかったな。
    少年らしいというか中性的というか魅力ある女優だなと。

    壊し屋の七海八重役の永井幸子さんもよかったな。
  • 満足度★★★★

    2010年見納め
    2時間半と長めの作品でしたがじわじわとした嫌な世界を堪能でき良かったです。

  • 満足度★★★★

    いやいや素晴らしい
    2011年もブルドッキングヘッドロックにはお世話になりそうだ。

  • 満足度★★★★★

    「嫌な世界」は紙一重
    『ケモノミチ』でも感じた世界が広がっていた。
    「日常」と「人間関係」。
    崩壊の序曲。

    ネタバレBOX

    濃厚で、どこにでもあるようで、実は現代では崩壊してしまっている人間関係。
    あそこの誰がどうしたとか、もう、近所のみんなが自分のいろんなことを知っていて、他人なのに、親戚以上のつながりがある社会。それは、もう現実には見ることのできない、下町的な人間関係である。

    無縁社会の今となっては、素晴らしい社会だったのかもしれないが、その鬱陶しさに気がついてしまえば、その中にいることは地獄でもある。

    つまり、「嫌な世界」と「素晴らしい世界」は表裏一体にある。
    「それ」に気がつかなければ、素晴らしく、気がついてしまえば嫌な世界にもなってしまう。
    「隣の芝生は青い」症候群とでも言おうか。

    まるで、もうダメそう(たぶん)な地球よりも、火星のほうが素晴らしいと思ってしまうのにも似ている。

    息子の坊豆くんから見ると、周りの大人すべてが家族のようで、家族ではなく、単に鬱陶しいつながりでしかないのだから。
    だから、「お兄ちゃんが多くていいわね」なんて言われると、爆発させたくもなってしまう。

    火星に移住が始まっていても、そんなムラ社会はどこかに存在する。ムラの外から入ってくると、居心地は悪い。担任や母親の浮気相手はまさにそう。まったく馴染めないのは当然。
    しかし、天涯孤独な壊し屋・七海にとっては、ちょっと惹かれたりすることもあるのだろう。無縁社会の真っ直中にいるのだから。

    坊豆は、今いる息苦しい世界を、爆弾で吹っ飛ばしてしまいたいと思っている。実際に爆弾を作っている入間は、爆弾では壊せないことを知っているから、爆発しない爆弾を作り悶々としている。

    だけど、(たぶん)少し未来の話なのだが、観客は知っているのだ。そんな人間関係なんて、爆弾じゃくても簡単にバラバラになってしまうことを。
    工場の破産や母親の浮気による両親の離婚は、もうすぐそこまでやって来ている。そうでなくても、そんなムラ社会は、年とともに崩壊するしかないのだ。人間関係を築く「人」が減っていくし、子どもだって、坊豆1人しかいないのだから。

    それにしても、サンモール・スタジオという会場で、あれだけ大がかりなセット展開をできるというのには、驚きだ。本当に素晴らしい。

    そして、どこまでもぼんくらな男性たちに対して、女性たちの、諦念とも言えるような察し方の雰囲気は素晴らしい。どの女性も、それで魅力的に見えていた。

    中でも、七海を演じた永井幸子さんの、「あえて、イヤなことを言います」的な台詞回しは、誰にでもあることなので、ヒリヒリときたし、小島の妻を演じた深澤千有紀さんの「おばちゃんぶり」は素晴らしい。ラストの去り際で見せる台詞もとても効いていた。それは、唯一とも言っていい一筋の光だった。
    さらに、工場の従業員を演じていた伊藤総子さんの、哀しみ溢れる姿は印象に残った。理髪店の兄を演じた岡山誠さんは、持ち味のキャラクター以上の鬱陶しさがナイスだった。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    昼の部を観賞。
    今年最後に良いもの観れました!

  • 満足度★★★★★

    近未来の人情喜劇
    平日マチネでも超満員で人気の凄さをうかがわせます。
    客演なし、劇団員のみの上演ということですが、圧倒されました。
    作・演出でありながら主要キャストも演じる喜安さん。
    作品はお見事というしかありません。内容に不満はないですが、密度が濃いだけに、小劇場で2時間30分休憩なしの観劇は酸欠になりそうで環境面でキツさも感じました。
    小劇場演劇で最近感じるのは、優秀な作品ほどセットや仕掛けにも凝り、長時間ものが増えてきたようですが、やはりハコに合った作り方もあると思うんですよね。

    ネタバレBOX

    宇宙旅行が当たり前の時代設定。火星移住の話が身近にされていて、集中豪雨による洪水が起きたり、地球温暖化や世紀末の様相も帯びているのに、登場人物は昭和の人情喜劇そのまま。でも、この劇団らしい毒は盛り込まれている。舞台は東京の江東区あたりの町工場を思わせる。
    冒頭の坊豆の夢の場面が強烈で面白い。部屋の外がなんとなく火星のイメージで。舞台装置の鮮やかな場面転換にも驚かせられた。
    坊豆を演じる林生弥さんの少年役がとても自然で、大人が演じる嫌味がないのがよい。
    坊豆の父の寺井義貴さんの温かな好人物ぶりが一番印象に残った。
    続子の津留崎夏子さんのゆっくりしたちょっとたどたどしい話し方。私はこういう物言いが個人的に苦手なのでとても気になった。津留崎さんをほかの役で観た時はこういう感じではなかったので、役としての話し方なのだろうけれど。
    七海八重の永井幸子さんのボーイッシュで小気味いい役どころもよかった。
    隣の工場の小島聡社長のロボットみたいな動きもおかしかったけれど、隣の工場の社長というと、タコ社長を思い浮かべるが、そう、この物語は寅さんの世界によく似ていて昭和っぽいのだ。
  • 満足度★★★★★

    年の瀬に
    ボリューム満点、上演時間も(笑)。最後まで飽きないのが不思議。喜劇とも悲劇とも言い切れない奇妙さが、だけどとても心地よい。福原氏とのアフタートークも心地よい。

  • 満足度★★★★★

    セットの素晴らしさ
    小劇場でこんなかゆい所に手が届く効果を使うところ、はじめてみました!
    音も細かいし照明も丁寧!演技にもスキがなくて素晴らしいです。すごいなーすごいなー!


    ネタバレBOX

    物語の方は、真綿で首を絞めるじゃないけど
    ほんとに軽妙に嫌な加減で、生殺しという感じ。
    ぼうずくんが最後でキレるのもわかります。
    だけど爆弾なんかなくて、壊せなくてそしてずっと続いていく嫌な物語。
    観客としては面白いですけど
    舞台の上は本当に嫌な世界、ですね。
    こんな宿屋(だったかな…?)という舞台を思い出しました。
    休憩なしノンストップ2時間半の舞台でしたが、最後まで上質な演劇を楽しめました。


  • 満足度★★★★★

    盛りだくさん
    シニカルなようでおちゃらけて、中身が濃い芝居でした。
    脚本、演出がとてもよく、役者さんもみんな生き生きしていました。初見ですが、次回作も観に行くことになると思います。

  • 満足度★★★★

    好きな世界!
    どんなに世界が変わっても、そこに住む人は昭和っぽくて身近な感じで好い。いろんな世界観を持つ人達だからこそ楽しかったり、イラッとしたり。まあそこは今も変わらないかも。
    舞台装置は素晴らしい。

  • 満足度★★★★

    アンビバレント・コメディ
    今から数十年(?) は先の未来でありながらも昭和色満載(「未来の昭和」、な感じ)で、可笑しいが油断していると不意にペーソスが顔を覗かせるという「アンビバレント・コメディ」。
    後から「裏テーマ」を耳にして、観ながら胸中を過ぎったものが当たりだったことにニンマリ。

    ネタバレBOX

    また、冒頭のシーンの「いかにも夢」な脈絡のなさも楽しい。
    なお、「裏テーマ」というのは、夢落ちで始まるダメな兄としっかりものの妹が中心となり、町工場ネタも出てくるある映画シリーズのこと。
  • 満足度★★★★

    なにか暗くなんなくてすき
    永井さんが好きになります。

    ネタバレBOX

    なにも火星じゃなくてもとも思った
  • 満足度★★★★★

    嫌な世界
    前から名前は知っていたけど、初めてのブルドッキングヘッドロック。
    一発くらわせられた感じです。
    登場人物それぞれの嫌な世界が垣間見えて。。。
    爆弾のスイッチ押したいと思ってるのは「僕」だけじゃないんだろうなぁ。

    ネタバレBOX

    舞台がはじめの部屋から外、家の中へと変わっていくのがスゴイ。
    雨で川が決壊して停電になるシーン、照明もない暗がりのなかのお芝居に引き込まれました。
    嫌な世界を壊そうとするのか、その中にささやかな喜びを見つけるのかは紙一重なのかも。。。
    当日パンフレットに「その世界、嫌でしかたがありませんが、嫌いになれなくて困る」ってあったのが印象的です。
  • 満足度★★★★★

    ブルの世界
    黒い味付けのさじ加減が絶妙。
    徹底的に不条理なファーストシーンも秀逸だ。
    これを嫌な世界と見るか、素敵な世界と見るか、それとも悪くない世界と見るか。
    多様な解釈が可能な演出が施されていると思う。
    津留崎さんと林生弥さんが良かったなぁ。
    本編と全く関係ないが、
    アフタートークゲストの川村紗也さんが隣の座席で年甲斐もなくドキドキした。

    ネタバレBOX

    見事な舞台装置で場面を変えてくれた。
    サンモールスタジオでもやりゃあできるんだね。
    目から鱗だ。
  • 満足度★★★★★

     
    観劇

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