ミッドサマーナイツドリーム・イン・インターネット 公演情報 ミッドサマーナイツドリーム・イン・インターネット」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    初 エビビモpro.
    すっかり書き忘れてました。
    この作品は、初日と千秋楽2回観劇。
    千秋楽はもちろんだけど格段に初日よりよかった。

    小劇場でミュージカルをこのとき初めて観た。
    俳優陣の全力のアピール、
    とても密度の濃さを感じたのを記憶している。

    演前〜終了まで矢ヶ部哲氏のオリジナル曲を
    バンシー役の海ノ幸子さんが生ピアノ演奏。
    後半少しだけ矢ヶ部哲氏も。
    インターネットワールドでの真夏の世の夢…。
    キャラクターがすごくおもしろかったな。
    チェンジリングのくだりも興味深かった。

    現代のインターネットにおける病巣、ファンタジー、
    笑い、愛、死…映像、見応えありました。

    佐藤佐吉演劇祭のchoice劇団はいろいろ観れて楽しかった!
    最終的に全劇団+全ZOKKY+ダミーサークルを観たのでした。

    ネタバレBOX

    マミを演じた角島美緒さん。とても多彩で器用。
    とても美しく、しかも味がある魅力的な女優だった。
    フルート演奏も。

    インターネットワールドの神様演じる古山憲太郎氏、
    後半の情感あふれる演技、表情…ステキでした。
    ボロボロになっていく姿を見てもらい泣きしたっけ。

    ムーミン役の永田歩氏、ゆるーく強烈な印象。
    がなりのソロパートとキョトンとした顔が忘れられない!
    衣装のTシャツの柄がムーミンの顔に白布かぶせて
    「エーミン」だったのがやたらかわいかった。
    開演前のショートムービーの「 全力、下り坂 」も
    ゆるーくサイコー!すっかりファンになりました。

    あとAD笠原氏。あやしいかなり大人のピーターパン。
    この人も強烈だったな。

    ティンカーベル役のでく田ともみさん、かわいい!
    キュート!

    SEXYなラナシー役の色城絶さんも良かったな。
    ヒールのあるクツを履いてたらもっとSEXYだったな、きっと。

    ターテーニア役の富田文子さんのうつ病の女王も良かった。
    個性的で歌もすごく印象に残ってる。

    威厳のないヨレヨレのマントのオーベロン役
    ウォーレン・リウ氏、実は兄だったグレムリン役の橋本考世氏、
    暴れまくっていたエロいパック役山増圭氏も良かったな。

    双子のようなフロド役しゃちなひろさんとサム役熊坂四歩さん。
    熊坂四歩さんの歌声がすごく魅力的。

    あと、笑いをかっさらっていたジーニー役の宮本翔太氏。
    顔を真っ青に塗って…BLUEMANみたいに。

    そして真実役の矢ヶ部哲氏。中性的で不思議な魅力がある人。
    マミの目を背けたくなる真実の役。
    この真実は衝撃的なものだったな。

  • 満足度★★★★

    仮想世界の恐ろしさ
    ミュージカルとは書いてあったけれど、想像していた以上にミュージカル仕立てになっていたので驚いた。コーラスもそろっていて美しい。
    実生活でひどく傷ついた男女がインターネットの世界で出会い、再び傷つきながらも真実の愛をつかむまでの物語。育児ネグレクトや中絶・子殺しの問題も扱う。インターネット社会は互いの顔も見えず、相手のこともよく知らずに交信するのだから、思いがけないことにも遭遇する。他人事とは思えない身につまされる内容だった。

    ネタバレBOX

    人気ゲームの開発者として一世を風靡した男(古山憲太郎)は、自分のゲームに熱中して健康を害した少年が死んでしまったことにショックを受け、仕事を辞め、インターネットの仮想世界で「神様」として生きている。彼は妖精の世界と、生かされなかった子どもたちの世界を作っている。生かされなかった子どもの世界では、親の都合で生まれなかった子どもや殺された子ども、病気や事故で死んだ子どものキャラクターを再合成して成長させようとしている。
    妖精の世界では、実社会でさまざまな問題を抱える大人たちが、妖精となって楽園で生きている。
    そこにマミ(角島美穂)という若い女性が現れ、ティンカーベルの案内でインターネットの世界へ案内される。マミの願いは真実の愛を探すこと。mixiや2ちゃんねるを経て、妖精の世界にやってきて、そこで愛をみつけようとする。
    2ちゃんねるの場面は仮面だけでなく、用語を取り入れるとかで、もう少し面白く説明できたのではないかと思う。
    マミは優れた音楽の才能を持ち、留学から帰ってから誰の子とも知れぬ子どもを産んだ。ピアノのレッスンに熱中したさなか、エアコンのスイッチが切れていることに気づかず、赤ん坊を熱中症で死なせてしまった。深く後悔したマミは、自ら耳の鼓膜を破ってしまった。音のないインターネットの世界で真実の愛を探そうと、最後の望みを託していたのだ。やがて神様はマミを愛するようになり、実生活でマミを幸せにしてやりたいと思い始める。神様を愛するラナンシー(色城絶)はさまざまな罠を仕掛けて、2人の愛を妨害する。信用して心情を打ち明けている途中で別のキャラクターがなりすまして入れ替わり手ひどく傷つけたり、ウィルスを感染させる霍乱目的の妖精がいたり、役目を終えた妖精のキャラクターが抹殺される場面が、現実社会でも起こりえる場面だけに、恐ろしく感じた。
    マミは妖精の世界で実の兄のグレムリン(橋本考世)と出会うが、互いの正体はわからない。兄はやはり音楽の才能を持っていたが、両親はマミの才能のほうに注目し、集中して才能を伸ばしてやろうとしたので、兄は音楽の道をあきらめていた。
    「真実」の精(矢ヶ部哲)が神様の前に現れ、エアコンのスイッチを意図的に切ったのは兄であると神様に打ち明ける。神様はマミの子どもは兄との間の子であったと言い、自分は傷を背負ったマミを現実の世界で愛し抜くと誓う。
    古山は、傷を背負った男だからこそ持てる包容力を感じさせ、芝居を引き締めた。
    フィナーレで、妖精たちが現実の姿で現れ、並ぶところが印象的。妖精を演じていたときは、一種みんな化け物のように胡散臭いが、妖精の仮面を脱げば、みな、普通の人間なのだ。
    マミを助けるティンカーベル(でく田ともみ)と神様を助けるランプの精ジーニー(宮本翔太)だけは本物の妖精のようだが、するとネットでの存在の意味がわからなかった。
    死んだ子どもたちの世界の仕組みがいまひとつよく理解できず、「ロード・オブ・ザ・リング」のパロディのようだが、このキャラクター、フロド(しゃなちひろ)とサム(熊坂四歩))の存在が何なのかわからなかった。
    ムーミン(永田歩)が音痴の設定で大声でがなりたてて歌う場面が聞き苦しく、永田を見ていて気の毒になり、不要だと思った。
    最後に、ピアノを弾き続けていた死の妖精・バンシー(海ノ幸子)こそ、マミの傍に常に寄り添っていた「音楽」であったことが明かされる。
    出会ったのが仮想世界であっても、人は生身でなければ真実の愛や友情を育むことはできない、ということをこのお芝居は教えてくれている。
    「マミ」は「真実」の意味も含んでいるのかもしれない。


  • 満足度★★★★

    愛ですよ、愛
    作品も素敵なのだが、角島美緒さんが圧倒的過ぎる。

  • 201009091930
     

  • 201009111930
    201009111930@王子小劇場

  • 満足度★★★★★

    勝手に命名っっ
    『全身全力パフォーマンス集団』!アンケートに『エビパラproにキャッチコピーを』ってあってとっさには出てこなかったけど今思い付いた。感動して泣けた。小劇場でミュージカル。歌も踊りも芝居も、何一つ手がかれてない。何でこんなに本気で2時間楽しませてくれるんだろう。それだけでもすごいのに全編通して生演奏の音楽が、舞台をより魅力的にしてくれる。こんな豪華なパフォーマンス、小劇場で出来るんだ~♪
    ファンタジーなんて子供だましだと思うことも多いけど、現実に即していろいろ
    考えさせる。物語のアラは探そうとすれば探せる。荒唐無稽で一刀両断なんて簡単だ。でも音楽のように台本を越えて心に訴えてくる、荒削りだけど全身全力なメッセージは、気持ちよい。

    ネタバレBOX

    客席に向かうのに、楽屋を通って入場。ギリギリまで舞台空間を広くとって、舞台脇にはしごとポールが舞台を縦断するのみのシンプルな舞台。開演して納得、10人以上の役者さんが走って踊って騒いで暴れまわる。全般通して、ちょっと丁寧に説明しすぎじゃない?って思ったけど、でも台詞も動きも高速でノリノリで、飽きさせない。ファンタジーってふと素に戻されると醒めちゃう。それを王道どストレートにやるって、すごく大変だと思うのに、それをきちんと成立させてるのが好感触。個人的にはジー●ーが大好きだった。あと、開演前の「全力坂」、好きでした。膳力坂って…(笑)

このページのQRコードです。

拡大