『笹の音の小夜曲~セレナータ~』 公演情報 『笹の音の小夜曲~セレナータ~』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.3
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  • 足場が欲しい
    アングラな雰囲気が作品のベースとしてある思うのですが、ダンスとか他のものを混ぜるとそれが不協和音となり、それが効果的ならよかったのですが、邪魔しているような印象を受けました。
    あと、俳優全員にその世界観を作り上げる力がないと、舞台に乗せるのは難しい作品だと感じました。

  • 満足度★★

    話はおもしろいのですが・・・
    雑に感じる内容ですけど演出や舞台セットがとてもすばらしいと感じました。

    ネタバレBOX

    笹音の単調の中に感情を感じる演技には魅了されました。
    また、笹音と秋子、そして葵を交えた家族のやりとりのシーンは冒頭から心地よく、これからの展開がとても楽しみだと感じさせてくれました。

    でも、亀有の台詞まわしはひどいものがあり、稽古不足私のような素人にもすぐにわかるものでした。

    極めつけはプロダクションのシーン。
    前作で話を台無しにした役者が今回も大暴れ。
    コミカルな役を力のない役者が演じると滑稽さは消え去りただただ寒いだいけ。
    どうしても外せないのなら、もののけの1人として紛れさせたりして役不足を感じさせない配慮も必要なのでは? と思いました。

    前作で心地よかったバンドは、大きな音量で台詞をかき消してしまい残念でした。
    すばらしい音楽なだけにとても残念でした。

    演出と舞台セット、照明や音楽、それぞれが素晴らしいだけに少し残念な舞台でした。

    客演を増やしてもいいので、しっかりした舞台作りを心がけてほしいものです。
  • 満足度★★★

    不思議で、
    幻想的な世界から現実に引き戻されました。

    ネタバレBOX

    偽りでも家族、20年続いたその家族が崩壊させられた悲しい話。

    刑事は実在しているのか、母の空想上の存在なのか?葵の一言で実在がはっきりし、現実に引き戻されたことから最後の悲劇が生まれたように思えます。

    男の子を娘として育てるなど不思議な話にかぐや姫伝説を織り込み、幻想的な話に仕上がっていましたが、中国人の密入国問題、偽装結婚問題などが背景にあったことが謎解きで明らかにされると、私も急に現実に引き戻されてしまいました。
  • 満足度★★

    アングラ+市民ミュージカル?
    初見です。詩情あふれるファンタジーミステリーを想像していたのですが、アングラ+市民ミュージカルみたいな印象でした。バンド生演奏は幕開きはいい感じだったのに、途中、音が大きすぎて、役者の声がかき消されてしまう場面があったのは残念。

    ネタバレBOX

    何もかも中国人の仕業にして終わってしまう雑な筋書きと謎解きにはがっかり。
    押入れから刑事が登場したり、母親が姥捨て山志向で自らダンボールに入ったり、姉娘の葵(ミヤタユーヤ)を芸能界にスカウトしようと怪しげな「ギョーカイ人」たちがやってきて安っぽいお笑い場面を演じたりする場面は、どこか唐十郎のアングラ劇を思わせるが、新鮮味に欠ける。
    舞台後方が開いて竹取物語のような場面が出てくる終盤もアングラっぽい演出で、さんざん音楽や照明で盛り上げたあとに、定年退職の日、姉娘(実は青年)に刑事の流石が刺殺されてしまう場面が続き、これもクライマックスとなるため、全体的なインパクトが弱まってしまった。
    渡辺勝のすすり泣くような歌唱もアングラ風味。それに比して、「笹音のかげぼうし」のコロスが出てきて、「地上の星」を大合唱する場面は、市民ミュージカルのようで素人くさく、ちぐはぐな印象。
    俳優では、意図的に棒読みで台詞を言う母親役の鈴ノ木まろが唯一女優らしく、印象に残った。刑事の流石(鹿又隆志)は安定感ある演技だが、「情熱大陸」「プロジェクトX」「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」などのTV番組名を連呼して、「憧れだ」と言わせる場面は不要に感じた。刑事コンビの流石の相棒・亀有役のヴィンは意図しない棒読み演技で台詞もとちるなど、鹿又の足を引っ張っていた。芸能事務所の社員の山田香が声量がないためか、大声を出しているのに、音楽や他人の台詞がかぶると聴き取りにくかった。女社長をオカマの俳優、天海朋に演じさせるのは笑いをとるためなのだろうか。「白い白馬の王子様」と台詞を言い間違え、あわてていたのがご愛嬌。
    HPを読むとコンセプトが明確に思えたが、実際に観た芝居は雑駁な印象で、目指す演劇スタイルがよくわからない劇団だった。
  • 語る資格はないのですが
    正直に言いますが、私上演中に何度か寝オチしちゃいました。だから、内容を語る資格はないとは思います。でも、言い訳させてください。あの薄暗い場内でのナマ演奏、気持良すぎ! 私同様の状態の方を、何人も見かけました。期待することがあるとすれば、音楽の気持よさに負けない、目の覚めるような新鮮さと心引っ張りヂカラのある物語になってくれるといいと思うなあ。(あるいは、ときどき目覚ましのベルのような音楽にするとか……おいおい)

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