満足度★★★★
ヘンな時代になったモンだ
ヤな作品だなぁ…というのは確信犯的書き方(笑)。
「子供のレンタル」を考える企業、子供をペットのように考える親など、かつては絵空事だったろうが、妙にリアリティがある昨今、ヘンな時代になったモンだ…と気付かせられてまんまと術中に落ちる。
満足度★★★★
お手頃な芝居
約1時間と手ごろな上演時間で気楽に劇場に足を運ぶことができました。90分以上だとある程度、見に行くぞ、という気合が必要なので。テーマの割に説教臭くないところがよかったです。序盤は少々演技が硬かった気がします。
満足度★★★★★
飢愛の狂想曲
主人公・吉崎を軸に子どもを保護する養育施設での出来事を綴った物語。これは単に施設での情景を綴ったモノではなく、これから起こりうる未来への警告とも取れそうな内容。ここに関わる人たちが人間らしい人たちであればあるほど破綻に向かって進んでゆくさまの描写がお見事!
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
無責任で身勝手な大人たち。
『旬の観たいもの展2010』参加作品。
様々な事由により子どもを保護する養育施設から養育希望者への橋渡しを行う民間企業が舞台。
社会貢献事業ではあるものの、ビジネスとして請け負っていることから実質的には子どもを商品として流通し取引している、という揺るがない事実を念頭に置きつつ、そうはいっても綺麗事だけではまかり通らないよね、とばかりに大人の事情と歪みが複雑に絡み合う。
いつの時代も、大人の都合によって子どもが犠牲になり続けている。そんな子どもは、幸せになるための旅に出る。たとえその子自身がそれを望まなかったとしても。
子どもを育てられないのなら生むな。とは昔からよく言われること。しかし、生んだ後にこれ以上育てることが困難だと判断した親は、果たして特別なケースであるのだろうか。私は我が子をちゃんと愛して育てられるだろうか。見終えた後、そんなことを考えた。
きっと立派に子育てをした経験を持つひとたちからすれば、信じられないような倫理観を見せつけられる内容なのではないかな、とおもう。だけれどこの話で描かれていることは常識から一歩足を踏み外したら、誰にでも当事者になる可能性を秘めている。そんな気がしてならないのです。
※8/18に『旬の観たいもの展』のページから投稿した内容をこちらに登録し直しました。
満足度★★
観てきました
舞台があたたまらない印象を受けました。重いテーマだったせいでしょうか。また、テーマのせいではなく、なんとなくリアル感に欠けていたようにも思います。
予定調和も目立ち、所々に不自然さを感じました。内容のせいではなく、かみ合っていないところもあったかな。
幕間の曲も気になりました。音量が小さかったので、現実に引き戻されてしまい、残念でしたが、設備の問題なのでしょうか。
しかし、魅力的な役者さんもいらっしゃいましたし、演出的にも面白いところもあったので、機会があればまた拝見させていただきたいと思います。ありがとうございました。
満足度★★★★
うならされます
児童虐待や里親斡旋をめぐるの近未来のお話。かなり難しい題材であり、登場人物も皆トラウマを抱えたような問題のある人ばかりで、重い気分になりますが、1時間程度の尺できちんとまとまっていて、うならされます。個人的には、もうちょっと救いのある内容であって欲しかったですけど。