THE OLD CLOCK 公演情報 THE OLD CLOCK」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    今回も良かった。
    この劇団は、何度か観せて貰っているけれど。
    いつも期待以上のものを観せてくれる。
    今回も良かった。

    ただ、私の観た回では、最初、ちょっとのれてない感が。
    、、、気のせいかな。

  • 満足度★★★★★

    美しい「大きなのっぽの古時計」誕生秘話
    とにかく凄く混んでましたね。
    大入り満員過ぎて桟敷席が現れ、それでも足りず若干の立ち見まで。

    キャラメルボックスの方も客演していたりと、綺麗で切なく、でも最後には
    希望に溢れた、観終わった後素直に良かったと思える舞台でした。
    体調悪かったけど、観に行って本当に良かった。

    余談。

    鑑賞後、気になって「大きなのっぽの古時計」について調べてみたら
    登場人物のヘンリーは実在の人物みたいで。 奴隷解放運動の賛同者で
    ホテルの人間から聞き取った話を元にこの名曲を創ったというのも事実みたい。

    ネタバレBOX

    スティーブンが生まれた日にジョージホテルにやってきた大時計。
    その時計の精霊であるアリーシアとスティーブンは、ホテルの歴史と共に
    一緒の時を過ごす。 星座の話を聞いたり、共に遊んだり。

    時は経ち、母が、古くから仕えていたリッチが、そして弟のリチャードが
    次々に世を去り、あとにはスティーブンとアリーシア等モノの精霊達、
    そしてスティーブンにほのかな恋心を寄せ続けた使用人の
    ウィンスレットだけが残される。 否が応にも孤独、そして老いを感じる
    スティーブン。

    そしてやがてスティーブンにも死の手が訪れる。
    死に瀕した彼の願いを受け、精霊達は彼の愛した「パッフェルベルのカノン」を
    演奏する。 その演奏に導かれるように昇天していくスティーブン。

    精霊は年を取らない。 しかし、たった一つだけ願いを叶えることが出来る。
    スティーブンの死を見届けた後、アリーシアは渾身の想いで願う。

    ――スティーブンの魂と天国へ

    と。 かくして大時計は永遠に時を刻むことが無くなった。

    その話を今は年老いた(しかし、昔の可憐さはなくバイタリティのある
    おばあちゃんに(笑))ウィンスレットから聞いたヘンリー。
    彼は奴隷解放運動に共鳴し、南北戦争にも関与していたが戦争の
    真実の姿を目の当たりにし、曲を書くことが出来なくなっている。

    その彼が一晩で書きあげたのが「大きなのっぽの古時計」。

    スティーブンを愛しつつも、結局結ばれることの無かったウィンスレットの
    想いを歌に織り込んでの「My grandfather's clock」をヘンリーが披露する中、
    精霊達、そして今は天国にいるスティーブンとアリーシアが高らかに合唱し幕。


    バッハ遠縁のブッファ氏等にぎやかなオモロキャラを配して上手く笑いを
    とりながらも、基本はスティーブンとアリーシアの物語です。
    自分のこれまでを振り返りながら観ると感動が倍加しますね。
    相変わらず地に足のついた、浮つかない骨太な作品でした。

    正直、ファンタジーとか嫌いなんだけど何故だろう、すごく素直に
    観ていられた、な。 設定に逃げず人間がちゃんと書かれてたからかな。。
    すごく共感し易い台詞の数々。

    メインのスティーブンを演じた植村氏には脱帽。
    38歳、45歳、老年のスティーブンを変化をつけつつ、純真な心を持ち続けた
    地に足のついた一人の男として演じた、その存在感はやっぱり凄い。

    あと、脚本・演出で、今回「のっぽの古時計」を作曲したヘンリーを
    演じた宇田学氏の演技も、実は相当良いのではと感じます。

    「ORANGE」の時の頼れる兄貴分消防士とはまた違った、落ち着いた感じの
    演技で、なんというのだろう、懐が広いというのか、滋味のある動きをしますね。
    今後は役者としての宇田氏をもっと観てみたいですね。

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