満足度★★★★
rorian55?テイスト
色々な意見はあると思いますが、rorian55?テイストで良かったと思います。感想をみていると「わざと現代を取り入れてる部分」で合わない人もいる様ですが、rorian55?テイスト(フルヤマさんテイスト?)を私は楽しめました。
一度観たことある芝居でも「rorian55?テイストだとどうなるんだろう?」と観たくなります。ワクワクします。
コリッチは観てるだけが多いのですが、思わずコメントを残してしまいました(笑)
1場の4人でダンスを練習する所が終わる位までと普段聞き慣れない言葉等で「コガ」さんの言っていることが、あまり聞き取れなかったのが残念でした。
後、4人の関係性とかも、場面場面で「兄弟のように近かったり」「大人の距離をとっていたり」とどんな仲の4人なのか少し解りにくかったように思います。
台本がそうなのか、演出がそうなのか詳しいことは解りませんが、私が観た回では「コガの為の話」と言う印象でした。
満足度★★★★
光と影
劇団も脚本も初見でしたが、良い仕上がりで、楽しめました。各キャラの抱える光と影も、あの時代の空気感も、出ていたと思いました。影絵的シルエット表現も、美しかったです。
満足度★★★
やっぱり男の時代だな。。。
前に見たのがモガ版だったので、モボ版に比べるとずいぶん無理があったんだなと感じました。あの時代、女にまだ自由はないよね。樹木のシルエットがすごくきれいだったし、影絵もすばらしかった。でも、もう少し季節感はほしかった。外交官の息子(和泉だっけ?)は、ただの遊び好きの悪ガキではないので、育ちのよさがでていないと台無し。
満足度★★★★
名作をモダン+アンティークでアレンジ
こうして観るとやはり名作。
それをじてキンのオリジナルより設定年齢に近い(推定)役者が、モダン+アンティークな装置で演じ、新たな息吹きを与えた感覚。
演技はもちろん、下手には桜の樹、上手には映像などを裏から投影し、終演後には畳を塗り分けた照明もアッパレ。
満足度★★★
男性4人の会話劇
イメージは、同人アドベンチャーゲームのノーマルENDって感じでした。
舞台の部屋の壁に、いろいろ影絵や照明で陰影表す手法は、
結構面白かったです。
1年間のお話で、四季が良く出ていました。
また大正浪漫風に、衣装や舞台のセットも懐古的で、
良くあっていました。
満足度★★★★★
BRAVO!!
と思わずいいたくなるぐらい良かった♪さすがは”不朽の名作”といわれるだけに脚本の素晴らしさはもちろんの事、達者な役者陣、舞台美術の造形美、照明、演出の妙、どれを取っても文句なし!
中盤思わぬアクシデント(?)があったけど、そのリカバリーがまた素晴らしい。下手な役者だったらお客さんドン引きしちゃうとこだけど、逆に大爆笑だったし。
ただ時代(大正末期~昭和初期)の空気感がほとんど感じられなかったので、SEやBGMを入れるなりしてもうひと工夫欲しかったかな。でも個人的には大満足でした。
満足度★★★★
観れて良かった!
自転車キンクリートの不朽の名作『絢爛とか爛漫とか』。タイトルは聞いたことあるけど,戯曲も読んでいないし,もちろん観てもいない。傑作を遊ばれていたけど,ここで観れて良かった。ふざけられたら噴飯ものだけど,ちゃんと芝居してましたね。こういうストレートな芝居は好きです。芝居と向き合えて楽しめた2時間でした。
満足度★★★
現代の名作にチャレンジ
奇を衒わない分かり易い演出でした。舞台上には出てこない女中の「おきぬ」を影絵で表現しているのが良かったです。
転換のときの音楽や映像がクラブっぽい雰囲気のもので話の雰囲気に合っていなくて残念でした。
俳優陣の演技は4人それぞれの個性が出ていたと思います。複数人が大声で言い争うシーンは劇場のサイズに対して声が大きすぎて、耳が疲れました。
満足度★★★★
良い時代ですね。
昭和の初め頃ですか・・・
戦争前の、日本で一番良い時代のうちのひとつですね。
だからですかね。
そんな感じがよく出ていました。その服装に、台詞の端々に。
それにしても四人の感じ、バランスがとれてていい感じでした。で、ああいう夢を純粋に語る若者達がいたんですよね、あの時代は・・・懐かしいです。
いや、もちろんまだ生まれていませんが・・・。
満足度★★
本歌取・・・?
【総評】書斎一間に4人だけで演じる芝居だが、縁側の抜けや壁をスクリーンにFLASHアニメを投影したり影絵を用いて対話したりと楽しい仕掛けもあって、狭さや人の少なさをカバーする舞台演出になっていた。
長台詞ではこちらの腰が浮いてしまい、決まりが悪い感じ。演出の役者への信頼が厚すぎたのではないだろうか?
【本題】
傑作をあそぼう という”シリーズ”のようなのだが、その傑作がなんだか全然分からなかった。こういう遊びはみんなが知っているものを自分風にいじってその違いを楽しむものだと思うのだけど、私の教養が足りず観劇中にそれを判別することが出来なかった。
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時代は近代、大正・昭和初期。4人の青年小説家の卵たちが1人の家に集まりドタバタを繰り広げるストーリーで、それぞれが銅鑼息子というかボンボンでなんとなく小説家をしながらモラトリアムしてる。
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私は、こういう話がきっとヨーロッパ文学の方にあるのだろうと思った。演劇人なら、養成所や演劇部とかで一度はやってきたような、そういう有名なもの、かなと。元ネタはパリを舞台に芸術を志す貴族のボンクラ息子たちを描いたもので、本作はそれを大正時代の日本の文学青年に置き換えたのかもしれないなどと想像していた。
しかし、聞けばそれは見当違いで、自転車キンクリートの作品が元なのだという。自転車キンクリートは観たことがないが、確か、90年代に元気なイメージがあった小劇場系の劇団だったかと。
・・・・えーーー?
話の運びは、春夏秋冬を切り取って描いていた。そういうものは井上ひさしをどうしても思い浮かべてしまうのだけど、あれほどの時間の重みはなかった。役者に変化がなさ過ぎるのかな? 主役だけがやけに成長をひけらかしていたように思う。あとは情況が変化しただけ。青年にとっての一年がジェットコースターのように早いことを思わせて欲しかった。
それから、文脈を読み込もうとしたら大変残念な点に気付いた。4人は皆いいとこのボンボンなのに、全然それが感じられない。これは痛い。私の見聞きするリアルボンボンはそういう"もの"がある。
もっと、生活に苦労しないボンボンたちの憂いとか不満とか悩みを表現して欲しい。本作は、タダの、1人の小説家男子の成長物語で終わってしまった。4人もいたのにもったいない。言葉だけで表現しないで、そういう風情を演じて魅せて欲しかった。もしかしたら、原作で描こうとしたテーマが薄くなっているんじゃないかな? それも現代風に、モダンに。
さて、もっと本作を読み込もうとすると、実は、この4人もモデルがいるんじゃないかと考える。文学をネタにするなら、そういう遊びも意識して当然。しかし、私は太宰くらいしか分からなかった。私は本当に話にならないくらい日本文学の素養がないのです。きっとそれが分かったら違う楽しみ方も出来たのかな、と惜しく思う。
満足度★★★★
役者さんが良いです。
ナイスキャスティングといった感じでした。
調度品が素敵。
役者さんの表情がそれぞれなんともよかったです。
初日らしい硬さはあるものの、細やかな演出に魅せられました。
ジテキン見たことないんですが、脚本、よいですね。
秋のシーンで胸が熱くなりました。
もいっかいくらい観たいな。
満足度★★★★★
素敵な空間…
ジテキンは未見でしたが、面白かったです。
内容も面白かったけれど、
空間がとってもステキでした。
セットから照明から映像、小道具、衣装に至るまで
演出のイメージが統一されていて、
それでいて個々に見応えがあるのがスゴイ。
音楽もすべてオリジナルだそうだけど、
空間にはまってて、とってもよかったです。
特にオープニングのヴォーカルの男の人がよかった。
サントラがなんと500円!で販売していたので、
ついつい買ってしまいました。
満足度★★★
青い春が終わるまで。
私的な悩み事から文学論に至るまで本音を言い合える仲間と過ごしたかけがえのない一時を色彩豊かにのびやかに、カジュアルに描いていく舞台。
昭和初期を意識したハイカラな衣装に同じような趣向でセレクトされたとおもわしきアンティーク調の家具、舞台の壁面を囲うプロジェクターに投射される幾何学的な映像、四季折々の情景をノスタルジックにうつし出す幻想的な照明、そして遊び心のある影絵が行間を紡ぐように視覚化された舞台空間は、抒情的な味わい深さと一遍の詩のような美しさをあわせ持ち、非常に魅惑的で隅々まで徹底的に拘りが伺える濃密で重厚な空間が構築されていた。
反面、劇中で交される会話は、センテンスの奥行きを想像させるような密着性を持った類のものであったとは言い難く、慄然とした舞台空間に言葉が対峙するパワーが不足しているようにおもわれた。故に、共感とまでは至らなかったのが正直なところ。
この戯曲を今回の公演ではじめて知ったので、原作にどの程度忠実であるのかはわからないのだが・・・。
みじめで情けないダーティーな青春モノを想像していくと肩透かしを喰らう恐れがあるかもしれないが、ハマるひとはハマるだろうし、誰かを誘ってサクッと観にいくには丁度いい舞台なのではないかな、とおもう。