満足度★★★
ありがとうございました
ブログに書いたものを転載します。
2時間半の長時間公演。高校のとき、たしか、セント、バーソロミューとかいう名称で習った虐殺事件を題材にした歴史ものです。
カトリックとプロテスタントの対立と、宮廷内の愛憎とを織り交ぜながら進行していきます。
それでは感想をランダムに。
1 たぶん作者であり演出家であり主役である二宮瑞絵さんが、長年の構想を熟成させて、ようやく公演までこぎつけたものだったに違いありません。その熱意には敬服します。 その志は大事なことですよね。
2 全体として、まだこなしきれていない印象でした。ひとことで言えば、まだまだ演技や流れが「硬い」のです。長い劇を、普通の劇並に練習したくらいの(ではなかったかも知れませんが)完成度でした。とりわけ暗転中のダンスは、動きになめらかさがない感じがしました。たぶん公演を、これから何度も繰り返すうちに、それらは解消されてくるのかなと思いました。
3 苦言です。私は二宮さんはマルゴ役でないほうがいいと思いました。あなたの意気込みは買いますが、表にたたなくても十分気持ちは伝わります。だれか若手を抜擢したほうが、将来の劇団のためになると考えたのですが。ただ正直言って、今回の公演にマルゴを演じられる人がいたかと思うと、寂しいものがあります。客演でもいいから、どなたかを引っ張ることも視野に入れてもいいのではとも。
4 若い方の多い劇団ですね。劇中の役者のバランスを考えると、竹神さんのような雰囲気を持った人が、それなりに劇団を「重く」するものだと思います。最初に書いた「硬さ」もそのあたりが原因かもしれません。
5 周りで「腰が痛い」という声も多々ありましたが、私は長いとは感じませんでした。
若いだけに「伸びしろ」の大きな劇団だと思いました。 今後の成長に期待。
満足度★★★
初めての劇団
劇場に入って当パンを見るとまず、驚いたのは登場人物のなんと多いこと。覚えきれるかな?という不安のままに幕は開いた。意外にもほぼ定刻の開演だ。これはかつて経験したことがない。小劇場の開演時間ってまず、時間にルーズだからなあ。ビックリ。
で、物語はどんどん進んでいく。パンフレットより実際に見たほうが相関図が頭に入る。必ずしも史実に準じていないとも記してあるが、内容は十分に楽しめた。
問題があったのは、役者によって発声が小さいためにセリフがほとんど聞こえない場面が何度もあったこと。王妃の部屋の設定など、2階部分にあるセットのせいではない。あくまで役者個人の発声が不足しているのだ。これはガッカリした。前席に座っていてこれだから後ろの席でも同じことだろう。
ダンスシーンなどの練習が不足気味、かな。全体を通して演出の目が届いていない印象を受けた。おそらく主役も務めているから本来の演出まで手が回りかねたのかもしれない。2時間半の大舞台だけに惜しい。
あとひとつ苦言を呈すなら、チケットの受付時間に扉が開かず、開演時間になっても同じように、扉が開くことは無かった。開いたのは開演25分前。短時間でいきなり受け付けるからチケット売り場が混乱、無駄な時間を待たされた客がほとんど。このへんのホスピタリティはもっとしっかりしてほしい。