移動 公演情報 移動」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★★

    緊張しました
    後半は観ていて、とても緊張した。演劇を見ながら、単に面白いとか盛り上がるとかイイ感じというだけではなくて、緊張をするというのは久しぶり。もちろんこの「移動」というモチーフは、何かのメタファーであるのだと思うのだけれども、自分のいまの個人的状況に妙にシンクロしたというのがその理由かもしれません。

  • 満足度★★★

    意外なことに
    別役作品なのに、物凄く直球ストレートな芝居で、全然不条理っぽくありませんでした。
    電柱はいつもながら出て来ますが、その電柱への思いもストレートに語られ、どこも不可解な部分がないのが、意外でした。
    へえ、別役さんてこういう芝居も書いてたんだ!とビックリしたのが、一番の感想。

    わかりやすいので、逆についウトウトしてしまいましたが、決してつまらないわけではなく、全体的には面白く拝見できました。
    ただ、あまりにも舞台空間にスペースがあって、劇世界に入れ込めない状況があり、残念でした。文学座の「わが町」同様、劇場の使い方にもっと工夫があったらなと思いました。

    もう少し、台詞に緩急をつけるとかしないと、ストーリー自体にも起伏が感じられない気もしました。

    でも、役者さんの演技は、前回の桃唄309の公演より、ずっと馴染み易く、最後まで、好意的に観ることができました。特に、脇役の皆さんが素敵な演技をされていたように思います。

    ネタバレBOX

    何となく、「ゴドーを待ちながら」の舞台を思い出すような雰囲気の舞台でしたが、描かれている世界は、実にわかりやすく、気軽に観られた反面、理解しようと客を前のめりにさせる空気が足りませんでした。
    何となく、気の抜けたビール風な、やや気迫に欠ける舞台でした。
    でも、役者さん達、皆さん、味わいがあり、登場人物に存在感がありました。
    だから、いつもの別役作品に比べて、とても登場人物に親近感を覚えました。

    場転は、暗転にせず、キャストが出てきて小道具やセットを片付けて、皆で電柱を愛着を持って、見上げてから、退場して行くのですが、この皆の電柱見上げる笑顔が、何かほっとさせるものがあり、「サザエさん」でも観ているような錯覚を覚えました。ここは、長谷さんの演出の好きな部分でした。

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