対岸の花火 公演情報 対岸の花火」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    安心感がある
    良質なホームドラマのような芝居。安心感があって、落ち着いて観ることができました。女優さん達が皆浴衣姿で出てくると爽快ですね。

  • 満足度★★★★★

    笑っていたのに気付いたら涙が
    とあるサイトで昨年の「てのひらに滲んだら」の批評を読み興味を持ち初めて拝見して参りました。

    近くの席にいた方の話の内容から今作は作風が少し変わったと聞こえました。

    このお芝居は特に大きな波も無く何でもない様な普通の田舎の話で、下手をすれば特に何も感じず、だから何だったのだろう?となりがちな内容を、演出と個性溢れる役者の方々が妙に小気味良く演じていました。
    トツカユミコさんとても好きです。

    心あたたまる泣き笑いな作品を観劇する事が出来て感謝感謝。(大袈裟かしら?)
    もしかして若い世代には物足りなさもあるかもしれません。
    でも私の様な子供もいる世代にはとても染み入る作品でした。
    笑っていたはずなのに何故か涙が。
    実家を思い出します。
    お盆に会ったけれど父と母と兄にも電話してみようかしら。
    もっと人の感情の揺れ動きのある作品を期待して行きましたが今回は違った様です。
    全員良い人という不思議な違和感も有り。
    次回は作家の森下氏のもう少しどろっとした作品も体験してみたい物です。
    団員の平田暁子さん、客演の小谷美裕さん、共に違う趣の華がありとても魅力的でした。
    年年有魚は女性の出演者が素敵な方ばかり。

    もう何年恋愛に悩んでいないかしら。(当たり前ですが笑)

  • 満足度★★★

    うん。
    作・演出・役者の若さがにじみ出ていた。
    本的にも役者的にも、頑張って喋らなくてもいいのになぁと思った。
    地に足が・・・ついた方がいいのか、このままの路線の方がいいのか。
    もっとコメディ路線狙ったのも観てみたいかも。

  • 満足度★★★★★

    情趣にあふれた夏芝居
    初見です。「ああ、いい気分だなぁ~」、劇場を出るとき、思わずそう声に出したくなる、久々素敵な芝居だった。東京から兄弟の一人が実家に帰省してきて、家族、友人に起こるひと夏の出来事を描いた秀作。「特別なことは何も起こらない、普通のことを普通に書いている」が、にじみ出てくるような情趣があった。つい最近、同じようなうたい文句とよく似た設定の芝居を観に行ったら、ありえないことだらけで正反対の失望する内容だっただけに、本作の感動もひとしおでした。
    若い人には古臭く感じるかもしれないし、いい人ばかり出てくるという批判もあるかもしれないが、私は安心して観ていられるこういう芝居が好きだ。たまにはこういう芝居があってもいい。昔の「東芝日曜劇場」みたいだけど。
    開演前の空調の説明や、終演後、アンケートを書いている間の作・演出家のトークにも、温かでユーモラスな人柄が表れていて、場内、笑いに包まれていた。森下さんは人情を知ってる人だと思うなぁ。「次回もぜひ、拝見したいです!」と声をかけて、劇場を出ました。

    ネタバレBOX

    両親が亡くなり、次男・裕二(南場四呂右)が跡を継いだ地方都市の和菓子屋。ネット通販のお取り寄せ商品として、予約3カ月待ちの1個200円の塩大福が人気だという。
    東京からカリスマ美容師の長男・一博(安東桂吾)が久しぶりに帰省。「有名人の御取り寄せの店」として一博の実家を取材しに、女性編集者(松下知世)が先乗りでやってくるが、裕二はにべもなく取材を断り、気まずい空気が流れる。
    やはり東京から離婚した麻琴(平田暁子)が一博と一緒の列車で酒に酔って帰ってきて、出迎えた和菓子屋の店員で母親の登紀子(安原葉子)と大喧嘩になる。
    宅配便の仕事をしている三男の拓海(山下豪)は、幼馴染の秀美(小谷美裕)と恋仲だが、独身の兄2人に遠慮して結婚を言い出せず、秀美はヘソを曲げている。
    麻琴は、高校時代、裕二と付き合っていた。デキ婚して別れた夫も顔や雰囲気が裕二に似ていたという。互いに憎からず思っている麻琴と裕二の男女の感情が出る場面が控えめで品がよく、昔の邦画を観ているようでとてもよい。
    母の登紀子がいきさつを察してそれとはなしに、麻琴を裕二に近づけるのが心憎い。平田は、大正時代の歌舞伎の人気女形、二世市川松蔦を思わせる古風な容貌。
    和菓子職人・江原(上出勇一)と隣で床屋をしている女房の真知代(トツカユミコ)の夫婦が照れながら手をつなぐときに、中年の夫婦の情愛が自然に出る(まちがっても、どこかの芝居にあったようにキャバクラみたいに妻の体を触りまくるなんて恥ずかしいことはしない)。
    向こう岸にあるスーパーの4個200円の大福を食べながら店員がする会話や、裕二のネット通販を始めた理由などに、現代の流通業界の実情がさりげなく語られる。
    店を継がず美容師になった一博と、店を継いだ裕二が本音をぶつけ合い、それぞれの事情が明らかになる終盤は、俳優の熱演で盛り上がる。三兄弟の俳優がそれぞれ魅力的。麻琴と裕二が結ばれそうな予感を残して終わる。
    嘘臭い人物が一人も出てこないし、みな演技がとても自然で台詞の間がよく、役になりきっているところに好感が持てた。拓海にほのかな思いを寄せる女店員梨々花役の前有佳や、ポーカーフェースで女優・麻実れいに似たはっきりした目鼻立ちの編集者の松下も存在感を残す。
    和菓子屋の店先の舞台美術が細部も凝っていて、実にセンスがいい。花火や金魚を描いた季節感あふれる額の絵は、切り絵かと思いきや、あとで聞くと、ちょっと値の張る絵手拭いだそうだ。花火を表す照明が臨場感たっぷりに客席を染めたのが感動もの。
  • 満足度★★★★

    女性陣の浴衣の着こなしが素敵でした!
    男兄弟はべたべたしない感じが良くでていました。

    ネタバレBOX

    次男が塩大福のお店を守り、長男は東京に出てカリスマ美容師、三男は宅配便の運転手でインターネット注文の塩大福も運んでいるという関係。

    家を守ること、跡を継ぐことなどを真面目に考えていたお芝居でした。

    久しぶりに会った長男が父親から塩の塩梅が分からないので跡を継がせないと言われた逸話を話し、次男は初めて聞いて驚いたでしょうが、そのうち深い意味を感じ入ることでしょう。

    冒頭で、「うちは薄味なんだ。コーヒーなども飲ませてもらえなかった。」など、塩味に対する味覚を研ぎ澄ます訓練についての話がありました。お芝居につきものの説明ですが…、それにしても、従業員の妻で、隣に住んでいる女性が初耳のように聞いていたのはいかにも不自然でした。

    扉を閉めると外界の音が消えるような細かい演出をしていたのに、花火の色合いを店内で表現したのは不自然でした。扉の外のライトで調整してほしかったと思います。

    浴衣の着こなしは素敵でした!首のところがきちっとしていて、丈もちょうど良く、街で見掛けるだらしない格好の女性とは大違いでした。劇場に来る前の電車の中で、大柄な若い男性ですが、上の所で帯を締め、バカボンみたいというか、幼稚園児が着物を着たような姿を見た後だっただけにそう思いました。

  • 満足度★★★★

    まったりした時間が過ごせました
    特別なストーリーではないが、居心地のいい時間を過ごせた。

  • 満足度★★★★

    絵面がとてもきれいな佳品
    舞台美術にしても
    照明にしても、
    物語の構成にしても
    キャラクターたちの心の動きにしても・・・、

    なんというか、
    いろんな絵面がとてもきれいな作品でした。



    ネタバレBOX

    物語の世界が
    観る側にそのままにやってくるように
    仕組まれている感じ。

    キャラクターたちの感覚が
    あるがごとく観る側に伝わっていきます。

    ちょっとデフォルメされたような行動であっても、
    それが、良質なウィットを含んだテイストとなって、
    きちんとキャラクター達の心情を運んできてくれる。
    一人ずつが置かれている事情の見え隠れも、
    とても自然な肌合い・・・。

    その時間にいて、
    取材に来た記者や
    帰ってきた従業員の娘と同じように
    観客としての居場所感に浸されながら、
    急がない緩やかな物語の流れに
    やわらかく浸潤されていく。

    舞台上の
    時間たちの広がり感がとてもよいのです。

    役者の個性が作り上げる色が
    絶妙な強さで物語を染めて・・・、
    強調されたいろんな生活たちの
    コントラストがゆっくりと浮かび、
    まじありあっていく・・・。

    夏の3日間の質感を
    さりげなく、でも次第に深く、
    ゆたかに味わうことができました。
  • 満足度★★★

    前さんはいいなぁ
    意外な展開が、インパクト弱いか。いいひとそろいだからか?

このページのQRコードです。

拡大