満足度★★★
過去への執着
拠点をデジタルエイトビルに移動して初の公演。ウルトラマーケットの舞台と客席をそのままそっくり持って来た感じで、お芝居の違和感はなかった。でも、道には迷った…。
芝居は万歳らしいどうどう巡りや自問自答、簡単なようで計算された舞台転換。台詞の間。立ち位置。「えっ?」の群衆静止。どれをとっても学ぶべき点が多い。
しかし、ウルマ以降大きくなった劇場で思うのはOMSだったらどう見えただろうということ。見知らぬ隣と肩ふれ合いながらギュウギュウにつめこまれて観たあの空間。役者の飛び散る汗と唾をかわしながら芝居に集中する。
ああ、あの洋服ダンスから味楽さんが出て来ないかな?とか、天井に空き缶仕込んでいないかな?とか、袖からトラックが出て来ないかなとか?大黒幕の後にさらに巨大セットが仕込まれていないかな?とか、色々想像してしまう。
ダメな大人になってしまった。
でも、今の私の想像力を超えるものを万歳でもう一度観たい気もする。