キャンディード 公演情報 キャンディード」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    お話としておもしろいです。
    国際フォーラムのときの記憶が全くなく、今回が初見みたいなもの。
    新妻さん、楽しげな感じでかつ、お見事です。
    くろはたさんお薦めの青ジャケCDは、売り切れでした。

  • 満足度★★★★

    「新妻さんの歌が素晴らしい!」王道!東宝ミュージカル!作曲:レナード・バーンステイン×演出:ケアード×出演:市村+井上+新妻!

    純真な好青年キャンディードの放浪の旅。

    作曲が有名なあのレナード・バーンステイン!
    演出が「レ・ミゼ」のジョン・ケアード!
    キャストに、市村+井上+新妻の揃い踏み!
    これぞ王道!東宝ミュージカルです!

    ステージは円形に近く、今回オケピはステージの奥。

    冒頭、貫禄の市村さんに操られて一人また一人現れる
    キャラクターたち・・・。
    その舞台の形に合わせて、大きな円形の輪が吊るされて、
    これからめぐる世界を表している様子。
    その登場人物たちの、波乱の人生を歌に載せて描く冒険劇です。

    市村さんをはじめ出演は、ミュージカルの常連スターばかり
    という豪華キャスト。

    しかし、何といっても新妻さんのソロが素晴らしい!
    まさに独壇場で、光っていました。
    (役の人生は波乱万丈、性格も悪いという…)

    そして、井上くんは純真な青年がホントによく似合う。
    阿知波さんの老婆はもっと悲惨な人生で、そこは
    ミュージカルでなく、歌でなく、ただただ語る。

    登場人物、皆不幸な人生を生きて、たどりついた先は…。
    原作になるべく近づけようとしたというジョン・ケアード氏
    ですが、人生・人間の描写の深さはさすがです。

  • 満足度★★★★★

    新妻聖子さん
    新妻聖子さんの歌声は素晴らしい!演出が違うと、作品がまったく違うものになるんだ、ということを知りました。もちろん、とてもよかった、という意味です。ミュージカルを見て感動したのは始めてです。新妻聖子さんの声を聞くだけでもいいと思いますので、これを読んでまだ間に合えば、ぜひ聞きにいってください!すごくよかったです。

  • 満足度★★★★

    亜門版とは全く別物
    亜門版「キャンデイート」を4回程、過去に観ましたが、まさかこうまで異質だとは思いませんでした。
    亜門版は、ストーリー展開がスピーデイで、曲も、一人一人じっくりと聴かせる演出で、完全に、オペラ的ミュージカルでしたが、ケアード版は、ミュージカルではありながら、全く音楽が掛からないシーンがかなりあり、ある時は、まるでストレートプレイ並みに、じっくり一人語りをさせたり、かなり、両者は演劇表現が対極でした。
    どちらも、一長一短で、私は、全く別の作品を観る思いで、楽しめました。

    ケアードさんのミュージカルは、いつも、歌も演技も共に水準以上のキャストを選ぶので、役の掘り下げという視点から見ると、断然こちらに軍配が上がる気がします。
    特に、井上さんと新妻さんは、東宝以外の舞台で、いろいろ験算を積んできただけあって、この2人のコンビによって、初めて、「キャンデイート」という作品に魂が込められたように感じました。2人の歌唱も文句なし。
    そして、驚くことに、あの帝劇を、水を打ったようにシーンとさせて、まるで一人芝居の独壇場を見せて下さった阿知波さん。これは必見ものでした。
    惜しむらくは、市村さんの活舌の悪さ。パングロスの時はまだいいのですが、ストーリーテーラーのウ゛ォルテール役の時の台詞の語尾がほとんんど聞こえず、ちょっと舞台への集中の邪魔をしました。

    照明がため息が出る程、美しく、何だか動く絵本でも見る様。
    冒頭シーンは、マリオネットの人形劇風だったし、ケアード演出のセンスの良さに満ち溢れた、本当に、素敵な舞台芸術でした。

    市村さんの台詞には、若干不満があったものの、トータルすると、ケアード版の方が、遥かに好きです。ストーリーを追うより、人間描写に力点が置かれ、とても哲学的で、人物に感情移入しやすくなりました。

    オペラのような、歌詞のない歌の部分にも感情を込めて歌える、新妻さんには心からの賞賛を惜しみません。本当に、力のある女優さんになられて、初舞台から観ている私は、その部分にも感涙してしまいました。

    ネタバレBOX

    亜門版に比べてスピーデイさに欠けるので、ストレートプレイを観るような集中力が必要でした。
    亜門版では、男爵のお城でのシーンがもっと長かったのですが、こちらは、あっという間にキャンデートは、追い出され、旅に出てからのエピソードに重点が置かれています。
    オペラ式に、各人の独唱シーンがメーンにはならず、あくまでもテーマ性重視、人間に視点が当てられた舞台構成でした。
    帝劇で、オーケストラを舞台後方に配置し、円形の張り出し舞台にしたのも、初めて観たように思いました。

    一番驚いたのは、阿知波さん扮する老女が、自分の悲惨な身の上話を語る件。一切の物音がない中で、観客全員固唾を呑んで、阿知波さんの台詞に耳をそば立てていて、こんな帝劇の舞台は、初めての経験でした。いつも、どこかで、ビニールの音や、ひそひそ声や鼾なんかが聞こえるのは、帝劇では仕方ないと諦めていたのに、これだけの人間を集中させることが可能なんだと、本当に目から鱗状態でした。
    あー、こんな風に、もっと、歌も演技も両方バッチリのミュージカル上演を日常化してほしいと、つくづく思ってしまいました。

    でも、やっと、東宝は、四季出身でも宝塚出身でもない、実力派の若手ミュージカル俳優を何人も輩出できるようになったなあと、井上さんと新妻さんの名演を観ながら、感慨深い思いでした。
    最後の「メイク・アワー・ガーデン・グロウ」は、もう少し、メロデイアスなアレンジだったら、尚嬉しかったのですが…。

    亜門版では、絶世の美少年というキャラクターだった役を坂元さんが演じることに違和感を感じていましたが、ケアード版では、この役は完全に道化役で、坂元さんにはピッタリで、ほっとしました。

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