満足度★★★★
お話としておもしろいです。
国際フォーラムのときの記憶が全くなく、今回が初見みたいなもの。
新妻さん、楽しげな感じでかつ、お見事です。
くろはたさんお薦めの青ジャケCDは、売り切れでした。
満足度★★★★
「新妻さんの歌が素晴らしい!」王道!東宝ミュージカル!作曲:レナード・バーンステイン×演出:ケアード×出演:市村+井上+新妻!
純真な好青年キャンディードの放浪の旅。
作曲が有名なあのレナード・バーンステイン!
演出が「レ・ミゼ」のジョン・ケアード!
キャストに、市村+井上+新妻の揃い踏み!
これぞ王道!東宝ミュージカルです!
ステージは円形に近く、今回オケピはステージの奥。
冒頭、貫禄の市村さんに操られて一人また一人現れる
キャラクターたち・・・。
その舞台の形に合わせて、大きな円形の輪が吊るされて、
これからめぐる世界を表している様子。
その登場人物たちの、波乱の人生を歌に載せて描く冒険劇です。
市村さんをはじめ出演は、ミュージカルの常連スターばかり
という豪華キャスト。
しかし、何といっても新妻さんのソロが素晴らしい!
まさに独壇場で、光っていました。
(役の人生は波乱万丈、性格も悪いという…)
そして、井上くんは純真な青年がホントによく似合う。
阿知波さんの老婆はもっと悲惨な人生で、そこは
ミュージカルでなく、歌でなく、ただただ語る。
登場人物、皆不幸な人生を生きて、たどりついた先は…。
原作になるべく近づけようとしたというジョン・ケアード氏
ですが、人生・人間の描写の深さはさすがです。
満足度★★★★★
新妻聖子さん
新妻聖子さんの歌声は素晴らしい!演出が違うと、作品がまったく違うものになるんだ、ということを知りました。もちろん、とてもよかった、という意味です。ミュージカルを見て感動したのは始めてです。新妻聖子さんの声を聞くだけでもいいと思いますので、これを読んでまだ間に合えば、ぜひ聞きにいってください!すごくよかったです。
満足度★★★★
亜門版とは全く別物
亜門版「キャンデイート」を4回程、過去に観ましたが、まさかこうまで異質だとは思いませんでした。
亜門版は、ストーリー展開がスピーデイで、曲も、一人一人じっくりと聴かせる演出で、完全に、オペラ的ミュージカルでしたが、ケアード版は、ミュージカルではありながら、全く音楽が掛からないシーンがかなりあり、ある時は、まるでストレートプレイ並みに、じっくり一人語りをさせたり、かなり、両者は演劇表現が対極でした。
どちらも、一長一短で、私は、全く別の作品を観る思いで、楽しめました。
ケアードさんのミュージカルは、いつも、歌も演技も共に水準以上のキャストを選ぶので、役の掘り下げという視点から見ると、断然こちらに軍配が上がる気がします。
特に、井上さんと新妻さんは、東宝以外の舞台で、いろいろ験算を積んできただけあって、この2人のコンビによって、初めて、「キャンデイート」という作品に魂が込められたように感じました。2人の歌唱も文句なし。
そして、驚くことに、あの帝劇を、水を打ったようにシーンとさせて、まるで一人芝居の独壇場を見せて下さった阿知波さん。これは必見ものでした。
惜しむらくは、市村さんの活舌の悪さ。パングロスの時はまだいいのですが、ストーリーテーラーのウ゛ォルテール役の時の台詞の語尾がほとんんど聞こえず、ちょっと舞台への集中の邪魔をしました。
照明がため息が出る程、美しく、何だか動く絵本でも見る様。
冒頭シーンは、マリオネットの人形劇風だったし、ケアード演出のセンスの良さに満ち溢れた、本当に、素敵な舞台芸術でした。
市村さんの台詞には、若干不満があったものの、トータルすると、ケアード版の方が、遥かに好きです。ストーリーを追うより、人間描写に力点が置かれ、とても哲学的で、人物に感情移入しやすくなりました。
オペラのような、歌詞のない歌の部分にも感情を込めて歌える、新妻さんには心からの賞賛を惜しみません。本当に、力のある女優さんになられて、初舞台から観ている私は、その部分にも感涙してしまいました。