めぐるめく 公演情報 めぐるめく」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
21-34件 / 34件中
  • 満足度★★★★★

    温かい涙
    評判のKAKUTA、観て納得です。決して奇をてらうことなく、丁寧な作品作りの姿勢がとてもよく判りました。
    「めぐるめく」・・・時はめぐるめく、そして変わるものと変わらないもの。色々なことを考えさせられました。私としては珍しいことですが、たくさん涙してしまいました。

    そして、終演後の伝説の司会者(?)雪山素子によるトークイベント。始まる前は誰なんだか知らないなぁと思ってましたが、始まって納得。面白かったです。

  • 満足度★★★★

    心地よい芝居でした
    笑いあり、ほろっとさせる場面もあり、観終わってから温かい気持ちになる家族の再生のおとぎ話でした。

    ネタバレBOX

    それぞれの登場人物に、陰・負の部分があり、
    芝居の前半はそれがぶつかる場面が多かったのですが、
    長女が昏睡から覚め、再び倒れる中で
    登場人物の関係がゆっくりと氷解していくさまに
    温かいものを感じました。

    旅行の1コマをフラッシュバックする
    ラストシーンも良かったです。
    長女が再び目を覚ますか否かは観客に委ねつつ、
    希望が持てる終わり方でした。

    登場人物の一人一人に見せ場があります。
    個人的には、家族とも他人ともいい難い行生の
    深く関わりきれない不器用さが
    いい雰囲気を持っていたと思います。


  • 満足度★★★★

    これだから
    演劇鑑賞はやめられません。

  • 満足度★★★★★

    だから家族
    姉妹を軸に家族を表現した物語だったように思う。その描写の仕方は温もりがあって涙が溢れた素晴らしい舞台だった。セットの高さがあるのでこれから観に行かれる方は、座席は中央が宜しいかと。。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    好みの物語だった。交通事故で昏睡状態になり11年間も入院していた長女・陽子は、ある日突然目覚める。姉は他の3人の姉妹・れいこ、みきこ、ロミに呼びかけをして、当時交通事故で亡くなってしまった夫の墓参りをしようと持ちかけ、旅行方々決行される。まるで墓参りの為に陽子の意識が戻ったかのような感じだ。

    一方で陽子の息子の立を11年間引き取って面倒をみてきたのはロミだったが、立が思春期になって難しくなると、どうやって接していいのか解らないロミとロミを母代わりとしていた立の心情の描写も見事だった。ロミが吐く言葉の毒はロミの本心とはうらはらで痛々しくもあり生き方が下手な代表選手のようだった。優しい言葉はかけられない。そんな温い言葉はロミにとって、こっ恥ずかしい以外の何物でもないのだ。しかし立に対するハートは熱い。

    そんなロミの恋人のような存在だった陽子の亡き夫の弟・木崎は姉の介護士として親身になって付き添っていた男が実はあのおぞましい交通事故の原因を作った男だったと知り、介護士を責める。それを受ける介護士の心の葛藤の場面が涙ナシでは観られない。

    そして前後するがこの介護士が旅先で入るお風呂のシーンの描写はコミカルで絶妙だった。コメディそのもの。

    次女のベストセラー作家のれいこと、その担当者の出版編集者の微妙な近しい関係性もある意味、崇高だったと感じる。「家族のように近い関係というのは何も恋愛や体の関係がないからという問題じゃない。」と吐く編集者の言葉がやけに響いて、ズシン!と奥の部分に木霊する。

    三女・みきことフリーターの夫の関係もなんだか微笑ましい。

    それぞれのどこか傷を負った人たちが自らの温もりを発し、その体温が確実に伝わってくるような芝居だった。もしこの芝居をサイボーグが観たらどんなだろう。「人間とはこんなにも優しいのですね。」と感じてエネルギーが充電されて動くのだろうか。地球を気に入ってくれるのだろうか。地球という大地に根っこを張り巡らせて根付いてくれるだろうか。

    頑張ろうと思った。


  • 満足度★★★★

    高い演出
    これまで観たKAKUTA作品の舞台美術は、生活観漂うリアルなものでした。
    本作品では、5月の空を思わせる彩りの抽象的な舞台になって、表現の変化を感じました。
    家族の距離感の演出が印象的で、こだわりを感じるものでした。
    もう一回、見に行きます。

  • 満足度★★★★

    姉妹のものがたり
    ではあるが、桑原はかっこいいなぁ(いつもだけど)が印象。今奈良さんもらしい雰囲気でなにげにいいなぁ

  • 満足度★★★★

    前向きに一歩前進!
    NHK教育テレビ『芸術劇場』で『目を見て嘘をつけ』を見て連日のKAKUTA。

    昨日の巫女は今日は大先生。

    ネタバレBOX

    交通事故で昏睡状態になった長女が11年振りに目を覚まし、生き急ぐように、息子と妹たちを連れて同じ事故で死んだ夫の墓参りに出掛ける話を軸に、姉妹の関係、パートナーとの関係についての話が描かれていました。

    脳に障害が残っている恐れがあるため、再び眠りに陥るか死んでしまうか分からない長女の生への執念が、抑えた形で表現されていました。

    長女は墓参りの直後再び昏睡状態に陥ってしまいましたが、またいずれ目を覚ますでしょう。そういう希望が持てます!

    旅を通して姉妹の関係が修復され、パートナーとの絆も深まり、温かい気持ちになりました。

    長女に付き添っている介護師は本物のサンタクロースかと思って観ていました。事故の原因を作った当事者と知り、逆の立場からの11年の重みが感じられました。

    ベッドの使い方が素晴らしく、ちょっと別の方角を見ている間に寝ている人が変わっていて、次のシーンに進んでいくのには驚かされました。

    長女の清楚な雰囲気が舞台全体を引き締めていました。ラストの「愛してるよ」を見せるためのリフレイン、おしゃれでした!!

    ただ、次女の担当者が「シミュレーション」を、「シュミレーション」と大声で叫んだのは興ざめでした。出版社の人間なら絶対ありえないでしょう!!!
  • 満足度★★★

    充分に
    さまざまなことを試みる小劇場を征し安定した実力を発揮する劇団。女性のつくれてらしい群像劇として楽しめました。好感のもてる。

  • 泣けた
    会場からも啜り泣く声が。素敵なお芝居です。

  • 満足度★★★★

    めぐるめく 感想
    観てきました!素直に楽しめる舞台、今どき珍しいくらいに。

    ネタバレBOX

    群像劇的に、登場人物それぞれがきちんと描かれる芝居。これは桑原さんの脚本・演出の特徴でしょうか、汚い人・貧しい人・頭悪い人への愛情をとても感じて、そういう人達が舞台上で一喜一憂するのが愛らしく見えました。

    戯曲には生活のリアリティが漂っていて、でもべたべたしない。皆それぞれが人生は孤独なものなのだと自分に言い聞かせつつ、けど誰かに依存してしまう。そういうときに見える人間の弱さとか愚かさとか、温かさがKAKUTAの魅力なのかなと思いました。

    一方で、これは群像劇の宿命かも知れませんが、主役の印象がいまいち薄かったかな。脇役の描かれ方が魅力的だったからかも知れませんが。
  • 満足度★★★★

    するりと…
    芝居の中にはいっていけた。
    美術や客入れ音楽で期待させておいて、いざ芝居がはじまったら“なんじゃこりゃ”と期待を裏切られることが多々あるなか、この劇団はそういった高揚感なり期待なりを裏切らず、そういった客席側の空気を上手く掴んでいたように思う。

    ネタバレBOX

    灯りや音の使い方、転換時の群像的なものの見せ方が小気味よい。
    登場人物の在り方や居方も破天荒なのだが、内にリアリティを感じるので、心地よく観られる。
    特に四女・ロミと三女の夫・卓の力の入れ加減は絶妙。
    風呂場のシーンや山びこ&カラスで音響効果を使っていたが、大概ああいうことをすると、ひいてしまうものだが、そこまでにきちんと芝居をつくっているので、面白く感じられた。

    ただ、家族で墓参りをしにいく道すがらで立ち寄った、ナイトクラブのシーンで、りつがダンスを踊るところは、役者が躍れるからシーンをつくった…というような芝居自体に対して必要のないものを取り入れていたように見え、少々辟易。
    登場人物それぞれに問題を抱えているのだが、今一つどこに焦点を絞れば良いのか、また携帯を多様する意図がどこにあったのか、わかりにくいのも勿体ないと思った。
    演出や役者は素晴らしいので、もうほんの少しだけでいいから、焦点を絞ってほしい。
    演出や結末に驚愕する!!といった類のものではないので、そういったことが特に気になったのかもしれない。
    いろいろ書いたが、満足して劇場を後にする事が出来た。来年で劇団創立15周年ということだが、心機一転もっともっと頑張って欲しいものである。
  • 今後にも注目
    カンパニー初見。
    高低差のあるセットを活かしきった演出が楽しい。
    ほかにも演出のアイデアが盛りだくさんで、
    そのホンの描こうとした繊細さが
    希薄になってしまったかもしれない。
    客演ブラジルの辰巳氏の味のある演技が印象的。

  • 満足度★★★★

    初KAKUTA
    名前は前から知っていたけど、観る機会がなかったKAKUTAをやっと観ることができました。
    ウェルメイドな作品で、物語も演出もわかりやすく、役者の演技も良くて楽しめました。
    立体的に作られたセットを活かした、スピーディーな場面転換が良かったです。
    個人的にはもっと実験的なこともやって欲しく思いました(今回が初だったので、他の作品ではそういうのもやっているのかも知れませんが…)。

  • 満足度★★★★★

    ‘素敵’に‘絶妙’なKAKUTAの演劇!
    KAKUTAさんを観て劇場を後にする時、「いい芝居を観たなぁ」って、とにかく素直にそう思わされます。「やられた」「そうきたか」「今のセリフいいな」そんな細かい感想よりもとにかく「いい芝居だった」そう思わせてくれます。こんな純粋な感想を持たせてくれる劇団さん、なかなかないのではないでしょうか?ド派手な演出や流行りの構成、そういうものに頼らないくても‘素敵’です、‘絶妙’です。安心して舞台と向き合えます。そこから生まれる優しい安定感が、こんなストレートな感想を引き出してくれるのかもわかりません。…うまく書けませんが(苦笑)。

    今回も思いっきり「いい芝居」観させて頂きました。
    役者さんも皆さん、存在感・説得力・愛らしさ…バッチリ揃って魅力的でらっしゃいました。中でも今回はブラジルの辰巳さんが必見。辰巳さん、久々に拝見しましたが、その魅力にますます磨きがかかってきたように思います。

    KAKUTAさん、良い劇団さんです。おススメです。

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