長い墓標の列 公演情報 「長い墓標の列」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.3
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    男女の逆転や現代的なモチーフがうまく機能している。例えば、爆撃の音かと思ったらキーボードを叩く音だったのにはハッとさせられたし、お菓子や缶ビールという選択も上手かった。
    一方で、冒頭など役者同士の芝居のレベルが揃っていない点が気になった。話を聞いているという芝居で、自然な相づち、大袈裟な顔芸、からだの動きなどの統率がなく芝居の抽象度への意識みたいなものが薄くなってしまっている気がする。幕のぬるっとした(いつもの?)始まり方も悪くないが、今回は客の集中を妨げているのではないか。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/12/01 (木) 13:00

    価格4,000円

     個人的には、今年観た小劇場系の中でかなりの当たり!!
     表面的なリアリズムを排した舞台美術・衣裳・小道具(スマホやPC)・キャスティングによって、かえって台詞の内容や起こっていることの意味がよりダイレクトに現代の観客に伝わります。逆に、この戯曲を今の日本でト書きの指定通り従来のリアリズムで上演するというのはあまりに楽観的すぎるかも。
    (アンケートに書ききれなかったこと、ネタバレBOXにだいぶ書きました↓)

    ネタバレBOX

     先生は理想主義的すぎるけれどその高潔さにはやはり惹かれるし、でも、ついていけなくなるキザキさんの気持ちもわかる。しかしその結果日本がどうなったかを考えると何が正しい態度だったのか? 客席の自分自身が試されている感覚(それが優れた演劇の条件の一つだと思います)。
     また二人の女性キャラクターが男性によって演じられますが、それにより当時の日本女性が異様に地べたを這いつくばっていた事実をグロテスクに再認識させられました。そんな中で、お嬢さんが手渡された日記を「もう愛していない」と突き返し、男側の感傷を踏み潰すくだりが際立ち、この戯曲の卓越性を感じました。
     私は、生き続けねば。進み続けねば。長い墓標の列を越えて。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/12/01 (木) 13:00

    福田善之が1957年に書いた「古典」を黒澤世莉が演出。興味深い舞台だった。67分(休み10分)100分。
     東大教授の河合栄治郎をモデルとする1938年頃からの実話を元にした戯曲だが、男女を入れ替えたことや、何もない舞台で上演する、などの工夫が興味深く見せてくれた。衣装は男女を入れ替えることなく現代的な装いで、小道具も現代的な部分(スマホ,PC)を取り入れているが、そのことでの違和感はなく自然に観た。何しろ長いので疲れるが、そんなことを気にせず緊張感を持って観ることができた。
     2013年に新国立劇場での上演を観ておりそのときの主演・村田雄浩の演技が印象に残っていたのだが、今回の辻村の演技も別な意味で印象的だった。

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