裏切りの街 公演情報 裏切りの街」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-17件 / 17件中
  • 広い小屋でやるとはこういうことかと
    物足りなかったです。

  • 満足度★★★★★

    やられた.これはオレだ.逃げてばかりのダメな男女,ダメな大人のメルヘン.この二人が愛おしい.主題歌も沁みる.
    アイタタタ・・・。
    やられた・・・。
    ハマりました。
    千秋楽狙いだったんですが、もっと早く観てたらリピートできたのに。
    ざんねん。
    でも、だらだらと繰り返し観てしまったら、こっちがダメになってしまいそうな・・・。


    出会い系ダイヤルで知り合った、同棲中でヒモ同然のフリーターと
    中年専業主婦が、密会を重ねた末にたどり着く先は…。

    やめるにやめれない。
    お互いにばれてしまったのに、会うと帰れない。
    帰るのが怖くて、ずるずると朝を迎えてしまう。

    要するに、一緒にいて気が楽な関係だから。
    お互いにすべてを受け入れている関係。
    おまけになんだかんだ言っても、起きる問題も自然と回避できてしまって。
    何の責任もなく、ただデートを繰り返すだけのよう。
    確かに楽だし、理想かもしれないです。

    だんだん彼らが愛しくなってきて。
    そこへ来て、また、ラストが愛らしい。

    その先の「面倒で嫌な現実」を描かずに終わるのも、
    この物語の世界観からは正解であるし、
    それこそ「逃げている」わけでもあるのですが。

    やっぱりダメ人間は、だらだらと昼間からテレビを見っぱなし
    (いいともから・・・)で、バラエティやお笑いが趣味
    (特にブラマヨ?)というのが特長らしい。
    現代での当たり障りのない共通の話題で、常識的な大人から
    みるとバカにされるようなところがダメな部分の象徴かも。

    70年代後半の日本の青春映画のけだるさも感じる。

    上演時間休憩入れて、まさかの3時間15分!
    +カーテンコールの峯田さんの弾き語り+三浦さんのご挨拶
    トークで、ゆうに3時間30分を超えたと思うけれど、
    峯田さんの弾き語りが、これまた泣けるんだなぁ。
    叫びのような歌い方と「坂を登れば、あの人に会える…」
    っていう歌詞とか。

  • ポツドール、ではない。
    おもしろかった。けど……

    「パルコでの作品」としては◎。
    純粋に「三浦大輔作品」として観ると△。

    いつもは暗転になった途端に堰を切ったように観客が咳をし出すが、今回は演技中にそれがあった。客層・劇場のせいもあるだろうけれど、舞台上の緊張感・密度が三浦大輔作品としては希薄。

    『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を見て三浦さんの対応力に目を瞠った。
    今回もそうだった。
    が、器用さを続けて2回見せつけられると今後もそちらに
    走られるのではないかとファンとしては不安になった。

    ドラマとしてはとてもとてもおもしろかった
    けれど、僕が演劇にもとめる欲求は満たされず。

    あと、前半の「性欲ではない何か」は新境地かなと思った。

  • 満足度★★★

    秋山さん♪
    秋山さんの予想以上の体当たりな演技にビックリ。

    ストーリー的にはそんなに面白くなかったかも。

    でも、舞台と演出は上手いと感じた。

    ネタバレBOX

    ホント秋山さんがあそこまで演じていると思わなかったから、
    セクシーシーン満載で、周りの観客が結構女の子が多くて
    あせりました・・・。

    2つのカップルのそれぞれの嘘と虚構が上手い感じに
    表現されていたので、そこは上手いと感じたが、
    後半のストーリーははっきり言って嵌らなかった。
  • 面白かった♪……のか?
    三時間!!
    という長さをあまり感じさせない♪
    ということは、面白かった。
    ということなのかもしれないが
    そうでないのかもしれない。
    何が面白かったのだろう。面白かったのは確かなんだと思うけれど…
    あれ?本当に面白かったのか?
    つまんなくはなかった。
    うん。
    金と時間を返せとも思わなかった。
    うん。
    初めてかもしれない。観劇後にこんな感覚になったのは。

    ネタバレBOX

    男と女。
    目に見えない不安感。
    どうしようもない倦怠感。流れ流されどこへ行くぅ♪

    リアルなんだよね。扱ってる題材とか、表現方法とか。ドラマチックでもある。なんかリアルの究極を目指してるっぽい。
    だから、リアル、ナチュラルじゃないところで、見ているこっちは急降下しちゃう。
    セックスの描写いれるのなら、もっと思い切ってやってほしかった。そこだけかなり中途半端…
    てか、ウソウソ、絶対もっと汚くて、エグくて、グロくて!!
    んで、美しいんだよぉ〜

    な〜んかそこだけ不満でした

    役柄だろうけれど・・・圭さんの姿勢を見てて、首が痛くなったのはいうまでもない。
  • 満足度★★★

    みた
    舞台の面白みのひとつは、限られた場所を切り取って、それゆえ見えない場所を想像する、させずにはおかない仕掛けにあるのだと思うのだけど、この舞台はいろいろなものを見せすぎていて、派手に装置使って高いカネ取ってまで舞台でやる意味あるのって考えさせられる。

    物語の筋はタイトルから想像したとおり。
    想像できてもなお面白い物語はあるけど、これはその中に含められなかった。

    ところどころ、説教めいたせりふがあって、そういうのが持ち味の作家ならそれもいいけど、「愛の渦」の後ではなんか萎える。

    セックスしたい。

  • 満足度★★★★


    松尾さんやっぱり、いいね
    飽きずに、楽しめました。

  • 5月22日(土)M
    長い。でも飽きず。ダメンズ最高!

  • 満足度★★★★★

    確かに、人間の本質を精緻に描写していると思いました
    三浦大輔作品を初観劇。センセーショナルな手法ばかりが前面にクローズアップされている感じを勝手に抱いていましたが、現代の、特に都会に生きる人の心の有り様を、丁寧に繊細に描いていると思いました。休憩入れて3時間15分、少しも長いと思いませんでした。

    ネタバレBOX

    公演パンフレット(1,500円)中のキャスト・インタビューで松尾スズキ氏が本作を、「(ポツドールより)ちょっとウエルメイド化した感じがする」と言っています。(「ポツドール」を観たことがないので想像ですが)ウエルメイドなテイストになったことで、彼が描写したいことをより多くの観客に届けることに成功しているのかな、という気がしました。
  • 満足度★★★★

    繰り返しの日常と静かな暴力
    とてつもなく静かに、
    そして繰り返すようなシーン、言葉にゆっくりとついていく観客。
    時に、暴力的な音楽でつきはなされても、そろそろと後をついていく…
    そんな時間がパルコ劇場に流れている気がしました。

    登場人物が全て愛おしくなるような作品でした。

  • 満足度★★★★★

    集中して見入ってしまった・・・
    ポツドールは最近の何作かを見てますが、それとはまた異なる感触の作品でした。
    今までポツドールは見た作品はもっと激しさがあったけど、この舞台は「静」という印象。
    決して熱くならない、今の時代をリアルに生きる人々を丁寧に描いていて、3時間と長い作品なのに全く飽きる事なく集中して見入ってしまいました。
    「静かな芝居」の青年団でももっと声を張るのに、このサイズの劇場で声を張らずに、でも確実に耳に言葉が届くという事で、役者さんの実力が高くないと成立しない芝居をサラリと見せてくれて素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    やはり三浦大輔さん演出なので、秋山菜津子さん、田中圭さんら役者陣の濡れ場は用意されていて、しっかりとそれに応える大胆さ。

    松尾スズキさんの存在がこの作品でひとつの染みのような存在になっていて、最初は愛妻家の旦那と思っていたら段々と正体が見えてきて、でもあくまでクールなままで。
    段々その存在が怖く見えてきました。
    自分の子供じゃないと分かっているのに自分の子供として産ませようと考えるのが怖かったです。
  • 満足度★★★★

    見せられた
    秋山菜津子さん、田中圭さんも新進の俳優とは思えないほどうまい。前半95分、後半85分、合計3時間であるが、もう終ってしまったのという感じで、一気に走り去っていった。演出も見事である。脇の俳優さんもしっかりとかためていた。

    ネタバレBOX

    効果音がめったやたらと大きいのは狙い?、芝居の静かさとの対比なのかもしれないが、ライブのような大音響は心臓が吃驚してしまった。適度にして欲しかった。
  • 満足度★★★★★

    「生温かさ」の極致
    圧倒されました!ストーリーを説明するのには140字もいらないこの物語が、3時間もの演劇としてドラマチックに成立している。それは、台本のよさもあるだろうし、役者さんの演技力もあるだろうし、大きなホールならではの舞台装置と、絶妙にマッチしている音楽もあったと思うんだけど・・・一番大きいのは、このテーマが「現代的な生暖かさ」というか「現代てこういう感じじゃないかと思わせてしまう」ところにあったんじゃないかという気がします。怖いです、正直。

    ネタバレBOX

    パンフにあるように、「罪か罰か」という乾坤一擲の状況が、その実なんとなく時間の流れの中で、生温かい着地になっていってしまうというストーリーそのものに、共感するともいえないし、非現実的と否定もできないし、自分としてどういうスタンス・立ち位置をとるべきか、観劇後もわからなくなってしまう危うさをはらんでいる気がしてなりません。いや、ま、高いだけのことはあるな・・・と、久しぶりに思った中ホールの芝居でした。
  • 満足度★★★

    歩く事まで描ききってますね。
    豪華な場面転換を使って、本公演では出来ない
    移動していく場面・会話も拘って作られた作品だとは思います。
    役者さんも上手い方ばかりだし、でも長いきはしてしまいました。
    1部・2部で区切ったのは解るんですけどね。
    観客へ響くように下にスピーカー入れてたみたいで、
    パルコでも身体に大音響が伝わるようになっていました。
    狙いだとしても、チョット気分が悪くなるような音は控えて欲しかった。
    見てはよかった、面白くもあった、でも期待とは少し違った舞台でした。

  • 満足度★★★★

    初日観劇
    大胆で、刺激的で過激な内容だったけど、お客さんの反応は、かなり良かったよ!
    うんうん! 笑ってしまうツボとか・・・  静かに流れていても飽きることの無い会話のやりとり・・・
    秋山菜津子さんと田中圭さんの会話は、面白い・・・ ウケル・・・

  • 満足度★★★★

    緊張の「人間ドラマ」
    観終わって感じたのが、「演劇」というより、三時間弱の「ドラマ」、または
    「映画作品」だな、と。 構成も、ストーリーの流れも、すごくそこを意識
    しているように思えました。 

    テレビの画面、スクリーンの中ならこう、カット切るだろうな。
    そう思う場面が結構あった。 「ボーイズ~」脚本を手がけていた影響?

    全体通して緊張し通しで三時間あっという間。
    舞台を前面に使ったセットが次々に切り替わって時に緊迫、
    時に弛緩し切った雰囲気を上手く出してましたねー。

    観る前は「え?三時間?」「裏切りの街、って何か二時間ドラマの
    タイトルみたい…」と思ってたけど、終わった後は何だか納得。

    ネタバレBOX

    二幕開始直後に、秋山演じる「智子」の妊娠が発覚してからの展開が
    どんな修羅場になるのか想像がつかなくて、正直胃が痛くなった…
    結構あっさりと流してくれてて本当にホッとした。

    皆、明日の自分より今日の自分に忠実、欲望のまま生きてきたら
    こうなっちゃいました、って感じの人ばかりだけど、米村演じる「伸二」は
    したたかだね。 おかれてる立場は田中圭の「菅原」と同じだけど
    器用で身軽で。 この先、どうなっても要領よく楽しんでるのは彼だね。
    他にも不幸体質っぽい上京者の「裕子」とか、あんま要領よくなさそうな
    「田村」くんとか、脇役がむしろ光ってたのに登場の場が少なくて残念。。

    個人的には松尾スズキの「浩二」がホント怖い。
    妻や部下の前では、少し譲歩しがちな愛情たっぷりの夫、上司なのに
    「菅原」の前に出てきた時にはヤクザみたいにじわじわなぶってくる。

    自分の子供が別の男のものだって知ってるのに、それを育てようとする
    その心情。 白タイ焼きくわえながら「俺がさー、こんなんでつられるとでも
    思ってんの?」って一瞬素の表情を見せる瞬間。

    全て知ってて、それを上手いようにコントロールしているような。

    一番キャラ的に興味深いのは「菅原」でも「智子」でもなく
    「浩二」だと思いました。
  • 満足度★★★★★

    裏返された神話
    これは裏返された神話である

    セリフ、シチュエーション、キャラクター、なにもかも平凡であるのに神々しい。

    ネタバレBOX

    爆音で鳴り響く音楽はスピーカーの限度を超え音割れを起こす。

    これは肉体という限界を超えて愛欲をうめく人間を現す。

    愛欲だけじゃない。

    愛欲の向こうにある透明な何か。

    それを信じている。

    ラストの銀杏ボーイズ「ピンクローター」に涙する。

このページのQRコードです。

拡大