満足度★★★★★
やられた.これはオレだ.逃げてばかりのダメな男女,ダメな大人のメルヘン.この二人が愛おしい.主題歌も沁みる.
アイタタタ・・・。
やられた・・・。
ハマりました。
千秋楽狙いだったんですが、もっと早く観てたらリピートできたのに。
ざんねん。
でも、だらだらと繰り返し観てしまったら、こっちがダメになってしまいそうな・・・。
出会い系ダイヤルで知り合った、同棲中でヒモ同然のフリーターと
中年専業主婦が、密会を重ねた末にたどり着く先は…。
やめるにやめれない。
お互いにばれてしまったのに、会うと帰れない。
帰るのが怖くて、ずるずると朝を迎えてしまう。
要するに、一緒にいて気が楽な関係だから。
お互いにすべてを受け入れている関係。
おまけになんだかんだ言っても、起きる問題も自然と回避できてしまって。
何の責任もなく、ただデートを繰り返すだけのよう。
確かに楽だし、理想かもしれないです。
だんだん彼らが愛しくなってきて。
そこへ来て、また、ラストが愛らしい。
その先の「面倒で嫌な現実」を描かずに終わるのも、
この物語の世界観からは正解であるし、
それこそ「逃げている」わけでもあるのですが。
やっぱりダメ人間は、だらだらと昼間からテレビを見っぱなし
(いいともから・・・)で、バラエティやお笑いが趣味
(特にブラマヨ?)というのが特長らしい。
現代での当たり障りのない共通の話題で、常識的な大人から
みるとバカにされるようなところがダメな部分の象徴かも。
70年代後半の日本の青春映画のけだるさも感じる。
上演時間休憩入れて、まさかの3時間15分!
+カーテンコールの峯田さんの弾き語り+三浦さんのご挨拶
トークで、ゆうに3時間30分を超えたと思うけれど、
峯田さんの弾き語りが、これまた泣けるんだなぁ。
叫びのような歌い方と「坂を登れば、あの人に会える…」
っていう歌詞とか。
ポツドール、ではない。
おもしろかった。けど……
「パルコでの作品」としては◎。
純粋に「三浦大輔作品」として観ると△。
いつもは暗転になった途端に堰を切ったように観客が咳をし出すが、今回は演技中にそれがあった。客層・劇場のせいもあるだろうけれど、舞台上の緊張感・密度が三浦大輔作品としては希薄。
『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を見て三浦さんの対応力に目を瞠った。
今回もそうだった。
が、器用さを続けて2回見せつけられると今後もそちらに
走られるのではないかとファンとしては不安になった。
ドラマとしてはとてもとてもおもしろかった
けれど、僕が演劇にもとめる欲求は満たされず。
あと、前半の「性欲ではない何か」は新境地かなと思った。
面白かった♪……のか?
三時間!!
という長さをあまり感じさせない♪
ということは、面白かった。
ということなのかもしれないが
そうでないのかもしれない。
何が面白かったのだろう。面白かったのは確かなんだと思うけれど…
あれ?本当に面白かったのか?
つまんなくはなかった。
うん。
金と時間を返せとも思わなかった。
うん。
初めてかもしれない。観劇後にこんな感覚になったのは。
満足度★★★
みた
舞台の面白みのひとつは、限られた場所を切り取って、それゆえ見えない場所を想像する、させずにはおかない仕掛けにあるのだと思うのだけど、この舞台はいろいろなものを見せすぎていて、派手に装置使って高いカネ取ってまで舞台でやる意味あるのって考えさせられる。
物語の筋はタイトルから想像したとおり。
想像できてもなお面白い物語はあるけど、これはその中に含められなかった。
ところどころ、説教めいたせりふがあって、そういうのが持ち味の作家ならそれもいいけど、「愛の渦」の後ではなんか萎える。
セックスしたい。
満足度★★★★★
確かに、人間の本質を精緻に描写していると思いました
三浦大輔作品を初観劇。センセーショナルな手法ばかりが前面にクローズアップされている感じを勝手に抱いていましたが、現代の、特に都会に生きる人の心の有り様を、丁寧に繊細に描いていると思いました。休憩入れて3時間15分、少しも長いと思いませんでした。
満足度★★★★
繰り返しの日常と静かな暴力
とてつもなく静かに、
そして繰り返すようなシーン、言葉にゆっくりとついていく観客。
時に、暴力的な音楽でつきはなされても、そろそろと後をついていく…
そんな時間がパルコ劇場に流れている気がしました。
登場人物が全て愛おしくなるような作品でした。
満足度★★★★★
集中して見入ってしまった・・・
ポツドールは最近の何作かを見てますが、それとはまた異なる感触の作品でした。
今までポツドールは見た作品はもっと激しさがあったけど、この舞台は「静」という印象。
決して熱くならない、今の時代をリアルに生きる人々を丁寧に描いていて、3時間と長い作品なのに全く飽きる事なく集中して見入ってしまいました。
「静かな芝居」の青年団でももっと声を張るのに、このサイズの劇場で声を張らずに、でも確実に耳に言葉が届くという事で、役者さんの実力が高くないと成立しない芝居をサラリと見せてくれて素晴らしかったです。
満足度★★★★
見せられた
秋山菜津子さん、田中圭さんも新進の俳優とは思えないほどうまい。前半95分、後半85分、合計3時間であるが、もう終ってしまったのという感じで、一気に走り去っていった。演出も見事である。脇の俳優さんもしっかりとかためていた。
満足度★★★★★
「生温かさ」の極致
圧倒されました!ストーリーを説明するのには140字もいらないこの物語が、3時間もの演劇としてドラマチックに成立している。それは、台本のよさもあるだろうし、役者さんの演技力もあるだろうし、大きなホールならではの舞台装置と、絶妙にマッチしている音楽もあったと思うんだけど・・・一番大きいのは、このテーマが「現代的な生暖かさ」というか「現代てこういう感じじゃないかと思わせてしまう」ところにあったんじゃないかという気がします。怖いです、正直。
満足度★★★
歩く事まで描ききってますね。
豪華な場面転換を使って、本公演では出来ない
移動していく場面・会話も拘って作られた作品だとは思います。
役者さんも上手い方ばかりだし、でも長いきはしてしまいました。
1部・2部で区切ったのは解るんですけどね。
観客へ響くように下にスピーカー入れてたみたいで、
パルコでも身体に大音響が伝わるようになっていました。
狙いだとしても、チョット気分が悪くなるような音は控えて欲しかった。
見てはよかった、面白くもあった、でも期待とは少し違った舞台でした。
満足度★★★★
初日観劇
大胆で、刺激的で過激な内容だったけど、お客さんの反応は、かなり良かったよ!
うんうん! 笑ってしまうツボとか・・・ 静かに流れていても飽きることの無い会話のやりとり・・・
秋山菜津子さんと田中圭さんの会話は、面白い・・・ ウケル・・・
満足度★★★★
緊張の「人間ドラマ」
観終わって感じたのが、「演劇」というより、三時間弱の「ドラマ」、または
「映画作品」だな、と。 構成も、ストーリーの流れも、すごくそこを意識
しているように思えました。
テレビの画面、スクリーンの中ならこう、カット切るだろうな。
そう思う場面が結構あった。 「ボーイズ~」脚本を手がけていた影響?
全体通して緊張し通しで三時間あっという間。
舞台を前面に使ったセットが次々に切り替わって時に緊迫、
時に弛緩し切った雰囲気を上手く出してましたねー。
観る前は「え?三時間?」「裏切りの街、って何か二時間ドラマの
タイトルみたい…」と思ってたけど、終わった後は何だか納得。