~粋にイ・江戸・ロ「虎」でしょ成る~ 公演情報 ~粋にイ・江戸・ロ「虎」でしょ成る~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    落語と芝居の楽しさが、きちんとあった
    落語を演じてみせるという芝居は数々あるが、言ってしまえば、オリジナルの物語が面白いのだから、物語としては、そうそう失敗は起きないと思う。

    とはいえ、コメディとして成立させ、観客をそれなりに笑わせたり、楽しませたりするのは、よく知られた落語だけに、逆に大変かもしれない。

    そういう意味では、今回は、シンプルに楽しませてもらったと思う。

    ネタバレBOX

    落語をシンプルに芝居で見せる、というと、前に観た「噺劇(しんげき) 」というものがある。
    これは、関西の落語家・桂九雀さんが中心になって行われている企画だ。

    特に大道具なども使わずというあたりも噺劇と似ていて、ついつい比べてしまった。
    噺劇のほうは、落語家さんが中心になっているし、落語家さんの出演もあることから、端正に、きちんとした落語を演じているという雰囲気がある。
    翻って、イエロー・ドロップスのほうはというと、顔を白塗りにして、コメディというより古い喜劇っぽさが全面に出ているところが異なる。

    落語自体も同じ演目であっても噺家さんによって、特色が出るということを考えれば、どちらがいいか、というものではないだろう。
    結局は、両方とも面白かったのだから。

    さて、今回の公演は、小さな空間ということもあり、密着度が高く、雰囲気はとてもよかったと思う。
    白塗りながら表情もよく見えたし。

    ただ、休憩を挟んで前半は、数本の落語とマクラのような短編を数本上演したが、20分程度の中編2〜3本でよかったのではないかと思った。
    そのほうがじっくりと1つひとつを楽しめたと思うからだ。
    後半は、「死に神」を1本じっくりと演じていたので、面白さが満喫できたと思う。

    役者さんたちは、数多くの役を演じ分け、それぞれ熱演であったが、「死に神」で主人公を演じていた男優の、独特の表情と身のこなし、「縁切榎」でおばあさん役を演じていた女優さんの、これもまた独特の表情と身のこなしは、ここぞというところで、ちょっとオーバーな動きと表情で古い喜劇っぽさが爆発していて、特に印象に強く残った(つまり面白かったのだ)。

    ただ、やはり白塗りの顔は段々慣れていくものの、やはり違和感は否めず、普通にやったほうがいいのでは、と思った。

    また、男性の髷が、一部分を除き、町人の話なのに、侍風だったのがとても気になった。今後も落語をネタに続けていき、髷を使うのならば、このあたりは考えたほうがいいかもしれない。

    また、さらに細かいことだが、「ひったくり」と言っていたが、これは「追いはぎ」じゃないとオチないんじゃないかなと。

    ついでに言うと、このタイトルは読みにくいし、もっとシンプルにしたほうがよいのでは。

    話芸である落語を、芝居のフォーマットでビジュアル的に見せることで、成功した演目もあり、このあたりのセンスがもっと盛り込まれていけば、さらに独自の世界に進むのではないかとも思う。
  • 満足度★★★★

    楽しい時間を過ごしました。
    落語のお話が立体化されると、どんなかなと思っていましたが、江戸の情緒がすんなりと入ってきて大変楽しかったです。死に神のお話しが私的には気に入りました。

  • 満足度★★★★

    メイクも粋。。
    とても楽しく拝見しました。外国の方などにも受けそうです。
    どこかで聞いた滑稽話が実際に芝居として演じられると、また違った面白さがありました。現代まで残っているって昔の作家の発想ってすごいなぁと思います。

    女性の啖呵が好きでした。所作もちゃんと江戸っ子っぽく、役割に合っていてわかりやすかったです。お札や募金箱など、ちょっとした小物なども工夫してあって楽しかったです。

    ネタバレBOX

    強情長屋のオチ、人がやるとおかしかったです。

    「死神」のラスト、ロウソクが消えるのわかっていて、ちゃんとくしゃみで消えるかな?とどきどきして見てしまいました。ちゃんと消えた+セリフにわらってしまいました。
  • 満足度★★★★

    感心♪
    古典的な落語に英語や音楽などの現代的な演出が斬新。とてもテンポがよく役者さんの表情もくるくる変わって楽しかったです。

    ウマい事書けませんが、初めて観るテイストでした♪
    良かった。

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