満足度★★★★★
内容+空間支配力+前説
なぜか客席で開演を待つ間とても緊張してしまいました
5/26ソワレ@上手最後列+27大楽@下手最前列で拝見できました
●内容:
優れた作家は異性の描写が飛びぬけて正確・繊細である
という自分自身の判断基準からしても
「愛するものを守るためにどんなことでもする」という愛し方・女性版
が腰を据えて徹底的に描かれた内容には大満足でした
一番の悲劇は衝突しあっている双方ともが
戦争による癒しがたい傷を抱えていて
衝突の原因もまた戦禍の名残りであるということ
前回の海猫街のように社会的な力が圧倒的に強い側が弱い側を…
というのではなくどちらも社会的には非常に弱い立場で
だからこそ不本意な争いに抗う十分な力を持っていない
でもどうにかしてなるべく良心にかなう生き方を探すという
メンドリさんを筆頭に戦争の傷跡コラージュ
といった感じで広く深く味わうことができたと思います
●空間:
「メンドリさんの戦争はまだ終わってはいない」
というのを言葉を用いずに舞台上で見せつけるという
空間の支配力に感服でした
赤いライトカーテンに染められた空間で竹やりを振り回す鈴木めぐみさん
客席を巻き込んだ空間を包む大音量の音楽(なんか3拍子の悲しいやつ)
メンドリさんの心がどんどん流れ込んできて胸がキリキリしました
●前説:
劇団員全員で客席誘導をしている劇団は
やはりお客としてとてもとても心地のよいテンションの上がり方になって
本番を観る心構えがよくできる気がします
特に前説は当日お手伝いのスタッフに任せる団体とは比べ物になりませんよね(当然だが)
今回もスッキリ集中力を高めて開演に臨むことができました
満足度★★★★★
ほぼ完璧な重量級感動作
戦争が人々の心に遺した深い傷を生々しいまでにえぐり出してまざまざと見せつけるというハードな作品ながら、ほど良く笑える部分を絶妙のバランス・タイミングで配して緩和するというテクニックもあって、グイグイとひきつけられる。
満足度★★★★★
放心状態
見終わって、しばし放心状態。ピュアな心の叫びがストレートに響いてきて涙がでてきた。最後の仕掛けは予想通りだけれど、やっぱりそうこなくっちゃとも思います。
満足度★★★★★
戦争ものだけど
もうさんざん演り尽くされている題材なんでしょうけど、心情の描き方がとても好きです。役者さんの佇まいもなんだか迫力があり、しょっぱなから涙ぼろぼろしました。役者さんの怪我で前半の公演が中止になっちゃったそうですが、もう大丈夫なのでしょうか?こんないい公演なのにもったいない。
満足度★★★
また一歩、大きくなろうとしている。
もちろん会場の大きさもそうですが、作品も、エネルギーの塊を全力で箱に押し込めたようないつもの「熱さ」とはまた違う、柔らかく広がる「温かさ」な感じ。その点、観やすくはなってますが、欲張りな自分がいたりもします。いくつかのエピソードが拾い切れてないのが、もったいない気も。