ヤナギダアキラ最期の日 公演情報 ヤナギダアキラ最期の日」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    よかった。
    宮越さん、いいです。

  • 満足度★★★★

    十和田。
    何はともあれ、なべげん、弘劇、野の上など・・・青森の劇団の味比べが気軽にできる環境にあることが幸せだなぁと思うのです。ヤナギダの全てを込めたゆっくり紅葉していく最期の微笑み、胸に染み入りました。

  • 満足度★★★★★

    いつもどおりの確実な作品と思ったけど、
    それを超えた深みがありました。脚本の前半での細かなフリと後半での回収の仕方、それに応じた俳優の佇まい、どこを観てもいい。

    脚本の確かさに演出の的確さがあるから、そこに存在する俳優が着実に生きる。それが素晴らしい。

    ネタバレBOX

    今回は、2回観ましたが、意外にも2回でずいぶん感じが違いました。こういう作品だと繰り返しても同じ感覚を味わえると思ったのに。

    1回目は戦争を一緒に戦った男の再会に共感、2回目は女の情と業に共感。こういう幅の広さがあるからどの世代でも楽しめるんだと思います。
  • 満足度★★★★★

    コメディかと思ったほど
    笑いが満載。その笑いの殆どを佐藤優こと工藤貴樹がかっさらっていた。しか~し、しかし、本来の物語の内容は「人魚物語」みたいなさま。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX


    場面は青森のホスピス。毎回の如く青森弁が心地よい。死を待つ老人・ヤナギダアキラ(87歳)とその面倒を診るアキラの孫・チエのホスピスに突然、暴力団の親分・村岡とその妻・真由美、下っ端の優が台風の如くやって来る。ここでの暴力団一家が実にコメディなのだ。前半は観客を笑わせ割りにゆるりとした空気が流れる。

    後半から物語りは大きなウネリを見せ始める。ヤナギダアキラは戦友の木崎をフィリピンから呼びよせる。木崎に頼みがあるという。訪れた木崎は若い。ここでも木崎の孫が祖父の代わりにアキラに会いに来たという設定だったが、戦時中フィリピンでの体験をもとに過去が暴かれる。物資が届かない現地での戦いの中、生きてるものは何でも食べたという。

    あるシレーナの村でのこと、木崎は不老不死という伝説の人魚の肝を食べた。その人魚は名をペドロといい、既に800年も生きながらえていた。人魚は「自分は死なないが肝臓を取ってお前が喰え。そしたら自分は死ねる。」との言葉を受けてそうしたのだった。その肝の半分をヤナギダアキラに分けたが、アキラはマラリアを患って死にそうだったチエにその肝を食べさせた。それからというもの、木崎とチエは歳をとらずに死なないという。アキラの孫だと思っていたチエはアキラの妻だったという筋。そして木崎もアキラの戦友。

    アキラは自分が死んだ後のチエが心配で木崎にチエを託したかったという。しかしチエはそれを拒絶する。「私は私が死ぬまで貴方の妻です」と。

    木崎は木崎で死なない自分に対して苦悩していた。木崎はラバオでファームを営み結婚し子供も授かった。しかし、妻も子供も歳をとっていくのに、自分だけがいつまでも若々しかった。妻は言う「気持ち悪い、バケモノだ。」
    「俺もそう思う。その後、何度か結婚したがどれも上手くいかねぇ。したって俺、バケモノだ。この先100年経っても、200年経っても500年経っても、一万年経っても十万年経っても、ず~~っと一人で生きていかなきゃなんねぇ。」と真由美の前で愚痴る。そんな木崎の苦悩をここぞとばかり、ふって沸いた幸運のごときと、シメシメみたいな表情をした真由美は木崎を誘うように何処かへ行ってしまう。しかし、戻ってきた真由美の手には新聞紙に包まれた肉の塊があった。どうやら、木崎を殺して彼の肝臓を半分喰らったらしい。

    こうして物語は眠るように亡くなるヤナギダアキラの最後で終わる。本の筋としてはファンタジーホラーのようなさま。限られた命があるから、幸福を感じるのか、それとも限られた命だからこそ不老不死を求めるのか、「火の鳥」みたいな永遠の問題だけれど、人魚の肝は食べてみたいとも思う。
  • 満足度★★★★★

    感心感動あっぱれで、恐怖
    これは、なかなか奥が深いお芝居です。
    演出難度、演技難度ともに高いと思うのですが、
    よくぞ、切り抜けました!と、ひたすら感心!
    なおかつ、むかし、「ソイレント・グリーン」という映画がありましたが、あの世界に下北と愛と人情と涙を深く盛り込んだような物語に、心がじ〜ん。
    由佳子、静香の強力ダブル工藤軍団とそれぞれサシでの対決をこなしたももじさん、あっぱれです。
    工藤由佳子の「怪演」は、ますます堂に入ってきていてほんま恐ろしい!デヴィッド・リンチが見たら、そくキャスティングするはず、というのは一緒に見た連れの弁ですが、異議なし、です。

  • 満足度★★★

    方言
    方言の暖かさとリアルさを感じました。

  • 満足度★★★★

    シモキタで下北弁
    毎回重い題材を扱いながら、随所に笑いをまぶして楽しませてくれるなべげん。宮越さんが演じることで、観客は一層リアリティーを感じてしまう。なんて切ないLOVEなんだろ。

  • 満足度★★★

    初観劇
    劇団についても演目についても全く予備知識なしで観劇に望みましたが、
    キャストのインパクトとリアリティに脱帽です。

    ネタバレBOX

    キャストのリアリティに比べて、
    内容は戦争・老い・孤独・死など多彩で
    「人情喜劇」というよりはファンタジーといった趣?

    ラスト近くの知英が明に語りかける場面が切なく心に響きました。
  • 201005031900
    201005031900@ザ・スズナリ

  • 満足度★★★★

    なるほど。
    説明に書いてある事柄は、物語の進行とともに明らかになっていく。

    ネタバレBOX

    むむ?と思ったら、ファンタジーという種明かし。

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