東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン 公演情報 東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    「銀河鉄道の夜」
    メンバーが全員プロとして活動し、真摯に作品に取り組んでいる姿勢は、舞台すべてから伝わった。
    音響、照明、セット、衣装、ひとつひとつがていねいに作られているのもわかった。
    小さな劇場で出来る事を大切にしていることも。
    原作の意図を歪曲せず汲み取ろうと、非常に忠実に脚本化していることも。
    ただ、スタニスラフスキーシステム独特の「リアリティ」を追求するあまり、彼らの演技は、なぜか妙に画一的だった気がする。
    方法がみんなおんなじで、結果みんなおんなじ芝居。

    もっと多層的で奥行きがあり、多様性に富み、ダイナミックでカラフルなものだと思っていた私には、皆一様に繊細で内向的で、たくましさに欠けるように映った。
    「銀河鉄道の夜」自体の物語のカラーもあると思うが…

    ただ、芝居への誠実な向き合い方は、尊敬に値する。
    地道な活動を続けている事にも、本当に敬意を表します。

  • 満足度★★

    かもめ
    この舞台、評価が難しい。
    元々の古典的名作といわれるチェーホフ戯曲『かもめ』自体がつまんないのか、
    それとも演出が悪いのかは不明。
    ここでの高評価を見ると、これを理解できない自分が悪いのか?

    ただ、淡々とひたすら淡々と続く舞台。
    聞き取れるギリギリでボソボソッと話す役者、
    ほとんど変化しない照明、かすかに流れる音。
    寝なかったが、正直退屈でした。

    ハデな演出や役者の動きや発声方法のに慣れてる自分には
    この舞台の中に面白さを見つけることが残念ながら出来ませんでした。
    青年団とかは意外と見れるんだけどな。。。
    前半1時間45分 休憩15分 後半1時間の 長丁場。
    すいません!休憩で帰りました。

    着地点や先の展開、何を伝えたいのか見えない舞台って
    観ていてきつい。
    それに難しいセリフや名前が多いにしても、ちょっとかみすぎかな?

  • 満足度★★★★

    どん底で
    シーズンチケットを購入したので、今回は「どん底で」を観劇してきました。どん底で生きるとは?人は何のために生きているのか?。私にはかなり難しく、奥の深い作品でした。

  • 満足度★★★★

    曽根崎心中をみました
    そっかー、こーゆー話だったんだ。
    今風に言うなら、「世間で話題になった事件の再現ドラマ」なのでしょうか。
    単純な話ゆえ、近松さん出してくれたり。
    ほんとに人形で劇見せてくれたり。
    いろいろ趣向が凝らされた上に、衣装や小道具・舞台装置。
    言葉使いまで、丁寧に作られた良質な芝居に仕上がっておりました。

    ネタバレBOX

    それにつけても、借金踏み倒して遊んでいた九兵衛に腹が立つ。
    それで死しか選ばない徳さんも弱いわ!しかるべく報いは受けさせねば。
    などと憤り感じさせてくれましたね。
    芝居としては、きちんと着物に草履履いて、おしろいに日本髪と、
    手抜かりなく扮装し演じてくれて、
    興味深く話を知る事が出来て楽しめました。
    火打石の音や朗読、呼びかけなど。
    音にも拘っていて、満足のいく劇でした。
  • 満足度★★★★★

    三人姉妹
    素晴らしい公演だと思いました。100年前、チェーホフが表現したかったであろう苦悩を、時間と場所を越えて共感できる舞台でした。役者のみなさんの力量、台本のよさ、洗練された舞台と全てにおいてレベルが高く、初めてロシア文学の公演を見るという方にもお勧めできます。
    小さな劇場で、座席数が限られている中、この公演を見ることができたのは幸運だったと思います。

    ネタバレBOX

    生きる事への辛さが三人姉妹や軍人らを通してダイレクトに伝わってきました。私自身東京出身で一時地方に身を置き、また東京に戻ってきた経験があり、いたいほど彼女の思いがわかりました。
    ロシア文学なのに分かりやすい文体と思います。ロシア文学に挫折した経験のある私でも違和感なく見ることができました。

    芝居の内容もさることながら、舞台美術も素晴らしいと思います。チェーホフの時代を想起させるディテールと白と黒のコントラストを強調した現代的表現が統合されており、完成度の高い舞台であると感じました。

    なにかと感情的な表現でマスメディアは溢れかえっており、目先の生活は逼迫した観があります。現代こそ、少佐のように200年先の幸せを夢想する事が必要と考えます。より多くの人に楽しんでいただきたい芝居であると思います。
  • 満足度★★★★★

    「三人姉妹」観劇
    客席が26席という贅沢な劇場。
    幕が開き明転、目の前に広がる舞台美術により、一気に世界に引き込まれた。遠近感があり、シンプルで上品。

    翻訳された脚本独特の日本語の違和感がなく、言葉がここで生まれているような自然さ。
    哲学談義もただのセリフではなく、俳優自身の人生から発せられているようだった。私もそこにいて、語り合っているような錯覚に陥る。
    かつて、人生とは宇宙とは生命とは何だと、語り合った人々の顔が浮かんだ。

    ネタバレBOX

    すべての登場人物のそれぞれの思いが切実に描かれていて、その世界はまるで今現在と同じ。
    100年前も、きっとそのずっとずっと前から人々は、同じように悩みながら生きてきたのだろう。
    「もう少ししたら、私たちが何のために生きてきたのか、分かる」
    そう思い、言い聞かせ、生きていくのだ。
  • 満足度★★★★★

    銀河鉄道の夜
    「みんなの本当の幸いって何だろう?」ってセリフが印象的ですごく良かった!
    「銀河鉄道の夜」だけでなく、他の演目も観てみたいと思いシーズンチケットを購入しました。素晴らしいお芝居だったと感じることができたからこそだと思います(*^^*)

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