書物の私生児 公演情報 書物の私生児」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-2件 / 2件中
  • ふらっと当日券で
    シアターブラッツに
    「血の婚礼」のチラシとポスターを置いてもらうため、
    ふらっと行ったら千秋楽。
    受付の方に小屋付きさんの部屋を教えて頂きました。

    なんだか気になってしまって…。
    そのまま当日券を購入! 

    文章を書く「僕」は書いた「言葉」を追い越すことができるのか否か。
    シンプルな命題が伝わってきました。

    ネタバレBOX

    ただ、時代設定には疑問を持ちました。
    寺山の生きていた60年代なのか、(スライド・衣装は60年代)
    それとも現代なのか。(たまに言うギャクは時事ネタ)
    その狙いはどこにあるのか、理解に苦しみました。

    私にとっては憧れの60年代、
    話には聞くけれど、知らない世界の60年代、
    役者さんがビニール袋を手に持ち、
    シンナーを吸引するアンパン少年を演じていましたが、
    その時代にいた人、
    というよりそういう文化に憧れる人の域を超えていないように感じられました。


    なにはともあれ、偶然から初万有引力を見られてよかったです。
  • 満足度★★★★★

    見た人にしか分からない…五感で感じるテラヤマワールド!
    私は今まで流山児★事務所の寺山修司作品を見てきて、寺山作品には不思議で独特の世界観があるということはある程度理解していたつもりではいたのですが…そのテラヤマワールドの中を自由に行き来する役者さん達のテンションの高さとパワーに圧倒されっぱなしでした。
    この喩えがあっているかどうかは分かりませんが…流山児★事務所の寺山作品が“誰でも楽しめるテラヤマワールド”なのに対して万有引力の寺山作品は“襟を正して見るTHE・テラヤマワールド”…という感じでしょうか。
    万有引力の演出家(であり音楽家)は寺山さんの生前ずっと一緒に舞台を創り続けてきたJ.A.シィザー氏なので、むしろこちらの方が正統派といえば正統派なのかも。

    シィザーさんの音楽が常に大音響で流れる中、スクリーンには寺山さんの遺した言葉や短歌の数々が写し出され、その音楽に乗せて寺山さんの言葉を演じる役者さん達。
    会場内には開演前からお香(みたいなもの)が焚かれていて、さらに舞台の途中ではお客さんから選抜された6名が舞台上に上がって寺山さんの短歌を次々に朗読していくというお客さん参加コーナーもあり(笑)…まさに五感で感じるテラヤマワールド!

    とにかくお芝居の内容云々というよりも寺山さんの辛辣な言葉遊びを見せてもらったという感じかな…これはもうホント実際に見ないと分からないと思います(^_^;)。

    見るよりも感じる舞台…なんだか不思議な余韻が残りました。

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