SHOW MUST GO ON 公演情報 SHOW MUST GO ON」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 構造と感情
    台本削ったのであろうというのが第一印象。

    バックステージものだが今回の場合は、描きたかったところはシーンの裏側の人間模様で、芝居部分は必要ないはずなのだが、それでも削った(であろう)部分や芝居部分の妙が全面に出てしまい、結果観客が「気になる」結果に。役者の我侭で「変化」するのであれば、その「変化する前」を知りたいのは当然かと。

    「少しずつズレていった方向を最後にどう無理矢理に組み立てるかが観たい」というシチュエーションコメディの観点で見ると、「感情」オンリーでそれまでのズレ分を失くすのは勿体無い気が。

    続きはネタバレBOXにて

    ネタバレBOX

    母親の登場も、あそこで本当のお母様が出てきたら盛り上がったはず。一つの山場の部分で、観客は「母が来る」ことは予想は出来ており、実際の母の可能性を考えたはず。わたしもまさかと期待したが、そこで明らかな「役者」の子が出てきたのが残念だった。

    劇→劇中劇の感情から劇→劇中劇→劇中劇中劇の構造を見せたかったのか。感情的な素敵なワンシーンもカットの声で消える儚いもの、ただその儚いものに数十人の人間が携わり…という思いは充分に伝わった。が、だからこそ、ラストの開場前のテンション上げのシーンをテンションにして欲しくなかったと思い。


    前々回からの連作であると思い、母親思いの方、リーダーとして矢面に立ったことのある方、ゆったりとした芝居が好きな方、構造的芝居よりも感情的芝居が好きな方が好む芝居。
  • 満足度★★★★

    ほっこり
    2時間20分は長かった。
    出演者の人数が多い分、見せ場を作ろうと長くなってしまったのでしょうか?
    私はもとになった作品を観ているので、わかる部分が多く、楽しめた。
    初見の方には?かも。
    演出・出演者、楽しそうにやっているのが印象的。
    楽しくて、でも最後にほろりと泣かせてくれるストロボライツの作風が好きです。

  • 満足度★★★★

    ここからまた
    ぜひ、新しいストロボライツが始まってほしい、と思った。
    ここの主宰は、ほんとうに、演劇LOVEなんだと思う。
    彼ほど「演劇」を選んでいる人は珍しい。
    演出家の倫理ということについて考えさせられる芝居だった。笑

    ネタバレBOX

    役者は個性的かつ、身体の使い方も上手い人が集まっているが
    女優がいまいち弱いか。声だけじゃなく、身体を使うプロでいてほしい。
    劇中劇は、もうちょっとわかりやすいほうがよかったかな。
    「子育て!MyHoney」は観ていたものの、やはり初見の人にはつらいかも。
    次回公演に期待。
  • 満足度★★

    これってコメディなの?
    バックステージ物のコメディということで観に行ったが、大いに期待はずれ。
    コメディというよりも作・演出家の自己満足劇を延々と見せられてる感じ。
    笑えるところが楽屋オチくらいしかない。それって内向きってことですよね。
    しかも2時間20分の長編。
    簡単に言うと、「演劇っていろいろ大変だよー。でも、やりがいあるし、楽しいよー」という作品です。
    苦痛のため、久々に途中退出したくなった。
    私、小学校のときにこれに似た作品を学芸会で観たことあるんです。
    学芸会のバックステージ物。落としどころとか、それと変わりませんわ(笑)。
    いや、むしろそっちのほうがまだ感動的でした。

    なかなかよい劇場なので、ほかの公演を観てみたい。
    詳しくはネタバレにて。

    ネタバレBOX

    先日、早稲田で「崩壊劇団の崩壊劇場」という芝居を観たが、
    そちらは演劇に嫌悪感を持っている人でも楽しめる作品だったと
    思う。だが、この作品は、演劇制作の現場にいる人しか真に共感できない
    気がする(関係者なのか、最前列右隅に立ち、主人公の独白に満足気に深く
    うなずく人が1名いた)。
    出てくる人物はみんなステレオタイプだし、意図的に役者の本名とそっくりな役名にしてあって、まちがえて本名で呼んでる場面もあって失笑。
    だいたい、こういうバックステージ物はみんなが知ってるような話で
    ないと、ストーリーがわからないから楽しめないし、これはそのストーリーも
    SFだかなんだかちっとも面白くない。
    元となる作品は前回公演の作品らしいが、観てないと筋がわからない
    ので、みんなが勝手に自己主張してストーリーが変わっていく可笑しさが
    伝わってこないのだ。(MCRがかつて架空の戦隊物のバックステージコメディをやっていたが、それは面白かった)
    この劇団のファン向けに作ったのか?どうしてもその作品をモチーフにしたければ、あらすじをパンフに載せてほしかった。不親切だ。
    笑えた場面はムカイ(多少婦人の酒井雅史)が、「2人作家がいる劇団のかたわれ」で、片方の作家のほうが評判がよくて腐っており、客演にきて、演出に口を出し、「面白くない」と指摘されてキレ、痙攣してしまう場面(これってフィクションの楽屋オチ? 笑)と、
    オオクボ(村上聡志)が共演者の女優にメール攻撃をしたことを注意され、「下心などない。濡れ衣だ」と弁解する場面くらい。
    2人とも明大の劇研OBではありませんか。
    対立するマセッち(羽瀬文野)とエチコ(鈴音りん)は熱演。
    ナオカの市野々はる果はいい女優だが、使い方がもったいない。
    多少婦人の國枝陽子はいつも大人びた役が多いので、純情で優しい娘
    の役は新鮮に見えたものの、芝居のしどころがなくて悩んだのでは?
    主宰の母親が重病らしいことを知ると、メンバーたちの物分りがよくなり、
    前日なのに衣装を用意していないことがわかっても素直に聞き入れるなど
    腑に落ちない。
    ストーリーは冒頭で決着を見せてしまっており、意外性など何も
    ない。母親が登場して、入院するのは祖父だと明かすくらいだが、これも
    サプライズとは言いがたい。
    細かいことでは、本読みシーンの台本や帰宅する際に持つ個人のバッグなどを手まねで演じているが、それくらい、現物の小道具を用意してもよかったのでは。ストーリーが稚拙なので、おままごとに見えてしまう。
    芝居の最中、電飾で題名と劇団名がやたらチカチカ点滅するので、劇団の
    宣伝劇にしか見えなかった。
    「心が折れそう」なのは主人公ではなく、観客の私のほうでした。
    この程度の話は学生演劇時代にやっておいてくださいと言いたい。
    せめて1時間40分くらいにまとめられなかったのか。
    長い、長すぎる。
    役者はみな熱演してたので、かわいそうになってしまう。役者の頑張りに1つプラスして、あえて☆2つ。

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