ミュージカル ロザリー 公演情報 ミュージカル ロザリー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★★

    それぞれの運命
    全く期待していなかったけれど、本当に素晴らしかった!衣装、音楽、キャストの演技、照明、どれをとっても本格的ミュージカルでした。
    特に、王妃マリーとロザリーの演技は目をみはるものがありました。
    本来ならもっと詳細にUPしたいのだけれど、メモしておいた用紙を失くして、一緒に挟んであったフライヤーも失くすという失態の為、ワタクシの記憶のみのUPになります。(^^;)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    舞台はフランス王妃マリーの最後の牢獄で女中としてつかえたロザリーとの場面から始まる。マリーは明日、処刑されるという日にロザリーに「貴女のことを聞かせて。」と持ちかけ、その事で二人のお互いが生きてきた過去の話に及び、ロザリーの生きざまとマリーの生きざまを交互に紹介する形で舞台は流れる。

    ロザリーは貧しい平民出身で父親は殺され、母親は父親を追うように自殺してしまう。残った姉妹は生きる為に働いていたが、いざ食べるものが無くなってしまうと、ロザリーの姉は知り合いの貴族に体を預けてしまう。結果、姉には貴族との間に男の子が生まれるが、姉は一人で育てることを決意する。一方ロザリーは酒場で掃除婦として働いていたが、貴族にむりやりに強姦されてしまう。ロザリーは失意の中セーヌ川に身を投げるが、革命派の青年に助けられ、おのずと革命派の中心的存在となって動くことになる。全ては貴族に復讐を!の誓いのもとだった。

    一方、王妃マリーのベルサイユ宮殿での放蕩ぶりはどなたも御存じのはずだから割愛するが、ルイ16世が男性として不能だった事や、マリーの周りではびこる貴族が、マリーに対する振る舞いも紹介される。そしてフェルゼンの登場も。

    やがて、民衆は立ち上がり、大きな革命のうねりと共に宮殿に向かっての行進の場面となる。このとき、ロザリーが先頭に立って、勇ましい姿を演出するが、この場面でのロザリーの演技が神々しいのだ。素晴らしいキャストだ。

    こうして宮殿になだれ込み民衆自身も被害を受けながらも貴族の切首を掲げながら倒していく。この時に、ロザリーの姉は貴族に撃たれて殺され、ロザリーは姉の息子の消息を捜しまわる。そののち、姉の息子に偶然にも出会えたロザリーは「をを!神様、感謝します!」と姉の子を抱きしめ、「さあ!行きましょう!」と光輝くスポットの中、二人は手を繋いで歩きだす。力強く。

    劇中、マリーもロザリーもそれぞれの運命に逆らえなかった経緯も紹介され、相反する二人の生きざまは、お互いの想いの中で許しあう。ロザリーはマリーを獄中から逃がそうとするも、マリーは「ワタクシを処刑することで新しい時代がやってくるのだということを民衆に知らしめることこそが最後の与えられた使命だと思っています。ですからワタクシは逃げません。ここフランスで処刑されます。」と毅然と話す。

    全く境遇の違う二人の女性が処刑の前日に話す場面は緊張感のなかにも二人が信頼のもと確立される精神的な揺らぎのような微妙な空気が漂い、胸が打たれる。ロザリーがマリーに対して持つ複雑な状況に心が乱れそうになるのを懸命に抑え込む演技は崇高でさえあった。一方、明日までの命と知ったマリーは死への恐怖やいら立ちを消し去り、淡々とロザリーに話を聞かせるそのセリフに迷いはなく、むしろ私たちは屈伏しそうになる。そしてマリーは「貴女を抱かせてくれる?」と話し、静かに抱きしめる。「ワタクシを許してね。」と。

    マリーは死の直前にロザリーという女性に逢えたことで、彼女の命そのものが癒されたのだろうと感じる。演出もお見事ならキャストもお見事で素敵なミュージカルでした。キャスト全員が歌が上手い。

    ああ、舞台って素晴らしい!
  • 満足度★★★★

    良かったです!!
    二人とも歴史の中の象徴として、お互いに立場は違っても歴史に抗しがたい存在であることを理解し合うところに感動しました。

    楽曲も良かったと思います。

    三人の道化役(王妃のおばさん)が面白かったです。

  • 満足度★★★★

    観てよかった!
    途中15分の休憩を挟んで、計3時間の公演時間でした。

    なかなか見ごたえのあるミュージカルでしたね。
    観てよかったですよ。
    フランス革命前夜の史実を織り込んだ話ということでしたから、300名に満たないキャパであの壮大さをどう表現するんだろうって多少不安でした。

    でも、かなりの迫力(スケール感)です。
    セットや道具に頼ることなく、歌と脚本と演技で、あの時代に連れてってくれます。
    歌とセリフのバランスも良くて、話の筋と感情がしっかり伝わってきます。

    フランス革命前夜を「庶民側と貴族側」それぞれの立場から、観られます。
    「断首」ということ以外にも女性には辛いシーンもあるかと思いますが、だからこそ伝わる理不尽なのだとも思います。

    日高信乃さんをはじめ、三婆(失礼)役の皆さんは難しい役回りでしたが、奮闘されてますよ。
    全編が重い話の中、唯一観客をリラックスさせる役回りなのですが、
    尺が短いので客席が解れる前に掃けなければなりません。
    そんななかでも、お化粧や台詞回しなどで工夫をされています。
    尺が短いですから、もっとあざとく表現して笑わせに行っても良いかもしれませんね。

    ジャンヌ役の田宮華苗さん。
    悪役ですが、安定感とともに、憎らしさと美しさを感じました。

    ジャン・ポール役の永浜あきさん。
    ちょっと、セリフの噛みがありましたけど、とても少年らしくて良かったです。
    恐らく、貴族側のシーンで出てくる「黒いマスクの妖精」も彼女かなぁと思います。
    だとすると出ずっぱりですね。妖精の時の踊りは素敵でした。

    ニニーなどの子供役(大人)の彼女達も、子役かと思うほどの可愛らしさです。

    劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
    http://ameblo.jp/potes-impressions/

  • 空席目立つも…
    星組初日観劇。
    テンポ良く、演りたいことが明快な
    ミュージカル座らしい作品。
    ぎこちなさもあったが、楽に向けて良くなるハズ。
    音響さん、
    ワイヤレスの使い方(ノイズやONOFFの切り替え)が気になったよ。

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