11月戦争とその後の6ヶ月 公演情報 11月戦争とその後の6ヶ月」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 26件中
  • 満足度★★★★

    11月戦争とその後の6ヶ月
    空軍(!)や聞いたこともないような隣国(笑)がある「もう1つの日本」での『感染列島』+恋愛モノ的な物語。
    暗転なしの、映像用語で言えば「ワイプ」のような場転や鍋を食卓に運んだ後に一瞬の暗転があり、それが明けると食後、という表現など、シーンの切り方に潔さがあり、その鋭い切れ味は「名刀松枝」(笑) な感じ?
    それと、照明といえば照明を落としてのSEXシーンも面白かったなぁ。
    で、ラストには「マッチ売りの少女」(もちろん別役実ではなく原典の方)を連想。
    あのオチが気に入らない観客にはハッピーエンドととれないこともないのが巧いっちゅうか、ズルいっちゅうか…(笑)

  • 満足度★★★

    王国
    かつての学生運動の闘士という部分に先日のタカハ劇団『モロトフカクテル』なども思い出す。その元闘士の起こす「新たなる闘争」(?)、ワク組みはガッシリしてそれなりに緊張感もあるが、どこか既視感と「借り物」のような感があり今ひとつのめりこめず

  • 満足度★★★★

    影のあるオンナ
    本人曰く「97%フィクション」で描くナカヤマミチコの半生記。文字通り「影」を使う演出やリーディング能力を身に付けるまでとその後を分けた構成などがユニークで、連作ショートコントのようなテンポの良さも相俟って楽しい。また、登場人物によるナレーションの口調の一部に『わたしは真悟』のそれと共通のものを感じたりもして。

  • 満足度★★★★

    3本ともそれぞれの面白さが
    3本とも観れるか?と思っていたが、11月戦争のダブルキャストも含めコンプリート(笑)
    3本とも、それぞれの面白さがあった。

    ネタバレBOX

    「影のあるオンナ」
    純粋にコントとの事であったが、ちょっとコント色は弱かったかな。
    面白く笑わせてはもらいましたが、コントと謳っているのであれば、もっと笑わせてもらいたかった。
    後、初日(キテレツゥは本日が初日)だったからか、効果音が出ない箇所が(笑)
    半分、コントとの事だったので狙ってるのかと思ってしまった(笑)(違ったようですが(^^;;)

    「王国」
    出だしにビックリしました。
    始まったかどうかわからない状態で、あの掛け声は卑怯です(笑)(勘違いしたしww)

    で、脚本を書いたのは高校生との事。いやーこれを高校生が書きますかぁ。
    脚本もいいですが、役者の野口雅弘さんと青木ナナさんが、さらによい作品にしてるのも大きいと思います。
    高校の演劇部で上演しようとして反対されたのも納得です。(内容もないようですが、高校生の中では演じれる役者がいないと思われる)
    嫌悪感を持つ人もいるかも知れませんが、オイラは面白かったです。

    「11月戦争とその後の6ヶ月」
    インフルエンザを題材にしてるとは思っていませんでした。
    上演時間が約90分との事であったが、内容が濃すぎだからなのか、感情の強弱が少ない会話劇だからか、少しそれ以上に感じてしまったかな。
    でも、決してつまらないわけでなく、面白かった。
    また、流れをそして空気を切ることない場転はお見事でした。

    あのラスト、マコは逝ってしまったが、ただ単に寂しく逝くのではなく、ナオがマコの意識内に現れることにより、幸せに逝けたと思えた。

    ただ、客席の高低差がないので、後方の席はちょっと見辛いかも。
  • 満足度★★★

    3作品
    楽しかったです。観た順番も良かったかなあ。多田さんにドキ!ナカヤマさんにドキドキ!

    ネタバレBOX

    「王国」 元学生運動家の男の化けの皮が剥がれ、崩壊していく姿は生生しく怖い。娘との関係はチョット嫌かな(私には) 確かに学生演劇で上演するにはキツイかなあ。
    「影のあるオンナ」 ナカヤマミチコさんの姿態にドキ!(最前列で正解でしたジィーと目を逸らさず魅入っていました。イヤ、本当ですよ。嘘じゃないですよ。多分)
    「11月戦争~」 多田さん初舞台ですか、好演ですね。
  • 満足度★★★

    番外公演ならいいんじゃないかと
    SFで色々投げて拾われないモノが多かったですが
    主人公の2人の気持ちだけは強く見せてましたね、所々2人の思いが
    わからない所もありますがファンしか見ないようなルデコ公演だから
    全然OKじゃないでしょうか、5人の中で鈴木さんお演技は色が違って
    よかったですね。
    場所によって見えずらくて囲みじゃなく1方向ででも良かったんじゃ?
    詳細はTBで、(いい感想に見えないけど)

  • 満足度★★★★

    「11月戦争とその後の6ヶ月」を観た
    ひたむきな愛は冷えた心を癒してくれるから、最後にそこにたどり着くのかもしれない。
    ナオもミサもこうして愛しさが溢れる恋人に気が付いたのだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    今回の物語は「愛」がテーマだ。だからナオの研究やその他の経過は、その真髄に触れるまでの予兆にすぎない。

    ナオを想うマコとミサを想うサトルの真剣さは同等で大人の恋に相応しい。
    一方でナオとミサのそれはどこかふらついている。ナオはマコと付き合いながらも昔の彼女ミサと寝るし、ミサの現在の彼・サトルはナオの友人でもある。
    当初、この4人の関係がぐちゃぐちゃで、一体どーなってんだ?!と思いきや、そのうち、ミサはナオのことがまだ好きで別れた後もナオを忘れられない感情があるのが見てとれる。

    しかし、ナオもミサもマコとサトルのひたむきさにいつしか惹かれ真剣に想うようになるが、ミサからナオの不実を明かされたマコはナオから離れる事を決意する。しかし、別れを告げられたナオは自分こそがマコを真剣に求めていたのだと今更ながら気づくのだった。

    ある日、好きな相手がいなくなるということは、もはや言葉を交わすことも、あの穏やかな笑顔を見ることもなくなるということなのだ。この不思議な空白、何かが断ち切られたような寂しさを生々しく思い出すとナオは自分の一部がもぎ取られたような暴力的な不在に気がめいってしまっていた。

    ここで、ワタクシが一番注目したのはマコの幼馴染のタイチの存在だ。彼がこの物語に絶妙に関わる事でそれぞれの登場人物の癒し的な存在になり、時にはナオを、時にはマコを、と、くるくると転がして見守る。彼こそが最後までマコを愛し続けていた存在に他ならない。父親のような愛だ。

    やがて、タイチのキューピットのお陰でマコとナオは再び結ばれるが、ナオが開発したワクチンのウイルスを悪用する輩のせいで世界中がインフルエンザウイルス感染の猛威に脅かされることとなってしまう。研究室に戻るように指示されたナオを待ちながら、やがてマコも感染し帰らぬ人となってしまう。

    残されたタイチの孤独はマコがナオに思いを寄せた時の孤独と同等なのだろうか?季節の変化が突然やってくるように、自分の大切にしていた人が他の男を好きになった、と解ったときの突然の孤独。それまでもずっと孤独を感じていたのに目の前で愛する人が亡くなった孤独。

    今回は自分の孤独と戦いながらも、なんとか二人に関わり紛れ込んで普通のふりをしていたタイチを想う時、愛しくて仕方がなかった芝居だった。

  • 満足度★★★★★

    「王国」を観た!
    最近の高校生は凄いです!ってか金子君が凄いです。これは11月14~15日に東京芸術劇場で観た高校演劇の集大成でも確認済みです。いやはや、おもろい!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    元学生運動家の男は自身の妄想の中で生きていた。かつての学生運動のリーダー的存在として闘争していた頃が、彼の青春であり充実していた時期だったからだ。そのころ出会った女を妻としたが、妻は組織の中で男をとっかえひっかえしながら多情な浮気癖でこの男を裏切った揚句、逃げてしまう。
    一方で男は実父から性的虐待も受けていた。

    そんな過去の闇が男の実娘とかつての妻を混同させて、娘を性的虐待する。虐待の連鎖だ。しかし、そんな父親を娘は容認する。乱暴な愛撫にも容認する。いや、容認というよりも受け入れてる。娘は学校へも行かず家にこもる。二人の愛は傍から見ると歪んでいるが、その乾きはどちらがどちらを支えているのか、互いに困っているのか、必要としあっているのかも良く解らない。なんともグロテスクなフォルムだ。「親子は相手が誰よりも大事なんだから何をしてもいいのよ。」なんて声が聞こえてきそうだ。

    互いに繋がれて、どちらも相手から逃げられない親子はこの父の「王国」で運命的で、いやな感じの中で生き、二人の輪郭がどんどん緩んで正体が解らなくなっていっても、この王国が二人のネバーランドなのだ。

    素晴らしいです。凄い本を書くなぁ・・と圧倒された時間だった。そして野口の安定した実力のある演技とフレッシュな藤崎のタッグ。決して出しゃばらない青木の演技。そして、金子。
    彼らの「王国」はその名に相応しい王国でした。

  • 影のあるオンナ
    ひとりの実在する女優の虚実をないまぜにした、というか殆どデタラメな人生を適当に描き、それを観客にチョロッと見せてくれる、というのが思いのほか入り込みやすくて。

    たぶん凄くダメな『シカゴ』なんですが、というか『ミチコ』なんですが、『シカゴ』より面白かったです。

  • 満足度★★★★

    「影のあるオンナ」を観た
    基本的にミチコさんが好きです。しかも最近の痩せたミチコさんが好きです。そのミチコさんがあられもないお姿でアミタイツなんか穿いちゃうてんだから、これは見逃せないぞ!ってな言い知れぬ感情で観に行ったわけさ。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX


    そんなミチコさんは特別な能力があり、ミチコさんが触れた者は自らの本音を暴露させちゃうってんだから、こりゃあ「しまった!」としか言いようがない。

    そんなミチコさんの「能力を使ってみないか?」のXメンからの誘いを受け、ミチコさんは、キャッツアイばりばりに暗躍するかと思いきや、以外にその能力の使い道がなく、最終的に舞台での仕事がミッションされる。笑
    ショートコント。すごく楽しい!(^0^)
  • 観てきました!
    初めてのギャラリールデコでの観劇で、
    初めてのアロッタファジャイナでした。

    真っ暗な中での性描写は敏感にドキドキするのだなぁ

    と、見えないことへの演出にハッとさせられました。

  • 松枝佳紀さんの脚本演出に・・・異論反論オブジェクション?
    テーマを忘れて楽しめる作品にはなっていない!
    不要な展開はカットすれば、すっきり1時間で終わるでしょう。
    小道具使いすぎ、掘り下げ場面間違い、暗転多すぎ、キリがないです!
    観客には何を見せつけたいのか、煮詰まっていないのでしょうか?

    半端な演劇に終わってしまったことが残念です!
    役者のキャパシティを60%程度しか、引き出していないのは、雑な脚本と浅はかな演出の結果ですよ!

  • 王国
    王国。高校生の書いた戯曲。そりゃこの中身じゃ、反発をくらうでしょうよ^^

  • 満足度★★★★

    影のあるオンナ
    影のあるオンナ。演技とか、おいといて、すなおにおもしろかったです。

  • 満足度★★★★

    11月戦争とその後の6ヶ月
    恋愛の機微が楽しかったけど、なぜ、あそこで、彼女は食べて行ったのかしら?どこかに心境の変化があるはずなのにそれが見えなかった。

  • 満足度★★★★

    「王国」観ました
    そこそこ面白かったと思います。あとはネタバレのほうで。

    ネタバレBOX

    ルポライターが元学生運動の闘士をどんどん追い込んでいくシーンは、自分の父親を理解するための手段だったのだろうか。ただ、当時の活動の思い出(よきにつけ悪しきにつけ)から抜け出せない闘士である父と娘の関係を学生運動と絡めるのは、やや強引ではなかろうか。あるいは、大胆な発想として評価するべきか、判断しかねる。ただ、作品としてはよくできていると思う。また、ルデコという狭い空間でこそ生きる芝居ではなかろうか。不満を一つ。劇中に出てくる活動家がかぶっているヘルメットは、ちょっとどうなの?新しすぎだし、きれいすぎ。
  • 【11月戦争〜】CoRich見てなくて良かった。
    最近あまりCoRichを見ていなくて良かった。他の方のコメントにネタバレがあります。見てたら面白みが減ってたな。あぶねー。
    綺麗な話です。ただ、体感時間はかなり長かった。途中から映画みたいな物語展開になって規模がドンドン拡大していきました。良い意味で、ルデコでやる様な演目ではないのです。壮大でドラマチックな話がお好きな方にはオススメ。
    戯曲には主な物語の進みと共に、その世界の中での社会構造が見えたほうが色々と把握しやすくなる。『こういう縛りがあるからこの人達はこうなんですよ』というお約束。バックボーン。それがちょっと不明瞭だった印象で、観ながら自分の中に浮かんだイメージがホントに劇中とリンク出来ているかイマイチ自信が持てなかった。他の演目もそうだけど、これに関しては二回目のほうがグッと観やすくなる類いだと思う。

    ネタバレBOX

    箱を使って色々な場所を表現する手法はルデコの狭さでは正解。でも不備があると一気に覚める危険性も孕む。うっかり役者が蹴っ飛ばしちゃうとかね。
    体感時間の長さは暗転の多さが原因。観る側はその度に気持ちがリセットされて再スタートみたいになるから流れに乗れなくなる。これが映像作品ですぐに場面が切り替わったらきっと体感時間は縮むはずなんですけどね。
    揚げ足。生物兵器で人類が滅亡すると地球の外観は綺麗なままという件。生物兵器は動物にも影響があるはずで、そうなるとその餌である植物は増えすぎたり影響が出そう。動物の死骸が肥料になったら更に増えそうだよなぁ。
    ミサがマスク姿でキスしたがるっていうのは良かった。あのワンアイデアで一本書けるんじゃないだろうか。個人的にはツボ。
  • 【王国】貶すべき。
    高校生が書いたという事に飛び付いて観劇。正直、役者の芝居が酷い。特に大人組。覚えた台詞をしっかりとした発声で口に出しているだけで気持ちの根元が見えなかった。余計な事を考えず素直にやっていた年少組のほうがまだ観られた。が、この理由は後に分かった。それはネタバレBOXにて。
    台詞内で話題が移行する際と場面転換の前後が妙に力技というか雑。人物の行動理念が曖昧で、段取りに見えた箇所が多々。作者が戯曲内の人物達を自分にとって都合の良い行動で動かしながら書いたからだろう。これは各人物の内面をしっかりさせれば演出の仕事でも辻褄が合わせられたはず。
    大層な本ではある。が、穴も多い。経験値よりも知識で書かれた印象は拭えない。とはいえ作者のかなりの頭の良さと才覚は感じた。自分が高校生の頃にこれを書けた気はしない。もっと思いっきりやると良い。穴をなくすのを目指すよりも、穴を突っつくのがバカらしく思えるくらい濃いものを書いたほうが良い。今日は出来に不満があったから拍手をしませんでした。彼が活動を続けるのであれば、いつかさせてみせて欲しい。今は未熟。まだまだこれから。

    ネタバレBOX

    作者の彼は演出にも口出しをしたらしく、役者とのぶつかりもあったとか。そりゃあ実際に学生運動を知ってる年代の役者と想像で書いた作者とではぶつかるわ。彼がどちらにしたいかですよね。実際の質感を大事にしたいのか、自分の創作物として想像通りにしたいのか。次は演出もやったら良いと思う。
    劇中での無対象演技が気になりました。ルデコで気軽に見せるにはアリなんだけど、戯曲としては生々しさを使ったほうが効果になったはず。ホントに食べてホントに殴ったほうが生々しさが増す。だって事実だから。
  • 満足度★★★★★

    この劇団に注目しよう!
    タイトルとおりの素敵な物語でした。ホントに素敵で,涙が溢れてしまいました。芝居があんなに近いところで行われ,役者さんの感情を感じ過ぎてしまったせいかもしれません。とにかく傑作です。番外公演ということですが,次の本公演も楽しみです。

  • 満足度★★★★

    19時から観ることをお勧めします
    <王国>

     高校生が書いたとは思えない作品で、ただただ驚きでした。


    <11月戦争とその後の6ヶ月>

     暖かい気持ちになりたい方にぜひ。

    ネタバレBOX

    <王国>

     題材への着目もさることながら、作品の完成度の高さもかなりなものです。
     終盤の畳み掛ける展開がなんとも印象的でした。
     出演者が少なく、セットも最小限なので、
     なおさら本のすごさが引き立ちます。
     テーマ的にこれを高校の演劇部で上演するのは、そりゃ反対されるわ・・・

     吉岡太郎役の野口さんも熱演でよかったですが、
     作品を書いた金子さんが 同居人役で出演されていて、
     淀みない演技でこれまたなかなか見せてくれました。

     おすすめです。


    <11月戦争とその後の6ヶ月>

     今日的なインフルエンザ流行の話題を物語の題材に、
     見ている方がちょっと恥ずかしくなるような台詞がポンポン出てきます。
     でも、殺伐とした最近だからこそ、
     気持ちが暖かくなるような大らかなラストが良いのかも。

     物語の時間がどんどん流れていくのですが、
     役者の舞台への出入りがスムーズで、
     時や場所が変わったことに違和感を感じない演出でした。

     ナオ役の鈴木さん良かったです。
     感情が表情によく表れているように見えました。

     照明や音響に一部混乱があったのはちょっと残念。
     シンプルな舞台だからこそ、ピシッと決まってほしいところ。

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