ご主人!出番です 公演情報 ご主人!出番です」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ほのぼのとしたコメディであるが
    ストレートな王道路線でもあり
    レトロかなぁ とー
    上演時間が65分かな

    ネタバレBOX

    小道具としての衣装とか
    各人の性格設定とか説得力とかは強かった が
    まぁ 話が捻れない=王道だし・・・
    某国民的アニメの感じとでもいいましょうか
    自分的には も少しイロイロと入れて欲しかったかなぁ とも

    毒舌系もとい無茶ぶり系のユーチューバーさんの語りで初めて
    語りで締めるのは まとめ方が巧かったが
    チャラ系の兄さんでなく
    普通に郷土とか地元のシャッター商店街の宣伝とか
    してる感じでの設定の方が作品の雰囲気にはあってたのでは?とか思えたなぁ
    天然で毒を吐く感じにしたら~とかも自分的には思えたデス
    リアルに和菓子をつまんでるのは
    なかなか高評可(^-^)

    ボス潜入とか
    水戸黄門みたいな話が合いそうな劇団さんかなーとも
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     板上は奥下手から緋毛氈の掛かった床几、お茶セットの載った小テーブル、やや斜めに置かれた陳列棚(上に電話等)、菓子折りの載ったテーブル。板やや上手天井から下がった長方形の板に販売している商品の名が大書された半紙が掛かっている。メニューは月見うさぎ、豆大福、きんつば、おはぎ、芋ようかん等々。下手客席寄りには、屋号の「あきもと」と書かれたのれんが天井から吊り下げられている。(言う迄も無いが、観客席から観易いように配慮してある訳だ。そして板下手最も観客席に近い場所に鉢植えが置かれて店の入り口を大まかに示している。柱や扉等は一切ないが、役者陣の演じる内容とその時用いるスペースから実際商いをする店内と、奥座敷が分かるようになっている。因みに店内は下手半分、奥座敷は上手半分でほぼ分かれている。出捌けは上手・下手ともに側面袖から。

    ネタバレBOX


     脚本のバランスが良い。内容でジャンル分けするとホームコメディーということになろうか。登場するキャラは、あきもと二代目店主、妻、息子、娘、弟子。無茶振りをウリにして可成りアクセス数の多いユーチューバー、小洒落た飲食店チェーン50店を切り盛りする女会長、資本金は何と30憶円。以上の7名だ。
     物語は、どこの街にもあるような商店街の一角にある和菓子店「あきもと」に取材申し込みがあったことで始動する。シナリオの上手い所は、このユーチューバーの無茶振りぶりを他の喫茶店で行った模様をオープニングで流す所から始めている点だ。その内容は、いきなり喫茶店に入り、自己紹介すると直後に「店主の方ですか」店「そうです」U「このお店のお勧めメニューを3秒以内に答えて下さい。1,2,3」と始め、店主が答えるとU「じゃあ、お勧めメニューと❓❓❓湯麵」と注文、店「うちは喫茶店ですけど、中華なら云々」と店の場所を案内するとU「いえ、僕はこのお店の❓❓❓湯麵が食べたいのです」とシャアシャア言う! 
     話変わって物語の主人公一家の場面:電話が入る、受けた二代目店主(父)には当初取材の話は伝わっていない。取材を申し込まれた時受けたのは普段からおしゃべりが過ぎて肝心なことは後回しというキライがある妻だった。妻は、既に実家を離れた娘が久しぶりに来るというので一家全員が揃った時の定番メニュー・すき焼きの材料買い出しに出掛けていた。この間にユーチューバーから掛かってきた電話を受けた父は当初ちんぷんかんぷん、もう既に高齢で和菓子作り一筋の生活を送ってきた職人故致し方無い事。息子が助太刀に入ってユーチューバーとはどんな人種か知ることとなった。息子は相手の名乗りで通り名を検索、ユーチューバーとしての実績等を確認、凡そのイメージを掴んだ。
     そうこうしている内に妹が帰ってきたのだが、彼女の付き合っている人が某飲食チェーンの社長であり、彼の母が会長だと言う。何でも全国に50店舗を展開、資本金30億という話をし出し、ついつい、バランスを取って実家も和菓子では知られた店、全国で5本の指に入る名店で支店も何軒も在る、という嘘を吐いてしまって大慌てだった。話が話、他人に聴かれては不味いと奥座敷に引っ込んだ兄妹がバタバタしている所へ父が残っている店内に女性が訪ねて来た。名を名乗り名刺を父に渡して挨拶をし、店内の様子を眺めたり、暫くはよもやま話をしていた。話はちんぷんかんぷんの点もあるが、何とか辛うじて繋がっている。そうこうするうち、菓子を食べて貰うことになり父は裏へ菓子を取りに行く。息子と会って女性が来ていることを話し名刺を見せると、名刺の苗字は、妹の彼と同姓。さて、ここからが喜劇の本番。父は、ユーチューバーの名前も朧気だし、顔も知らないからてっきり女性が取材者だと思い込み、緊張して態度がぎこちない。息子は会長が来たのではないかと気遣い、緊張している。父は取材と思い硬くなって息子を呼んで手助けして貰うが、息子も苗字を見てビックリ、緊張しているから手助けもしどろもどろ。父に何とか女性が何者であるか気付かせようとするのだが、入れ替わり立ち代わり妹が入って来たり、母が買い物から帰ってきたりでテンヤワンヤ。この辺りのドタバタも頗る面白いが、何より会長女性役を除いてホームコメディーらしい誇張や一種のケレンを含めた庶民らしさがそれらしく演じられ演技臭くないのがグー。無論、会長役は、試食させて貰った和菓子の食べ方にも品があり、言葉遣い、そして店主の作った和菓子を食べて「弟子にして下さい」と言い、弟子にしてもらうのだが、実は娘の付き合っている男性の母であり大手飲食チェーンの会長であることが皆に知れた時の台詞が良い。「自分は確かに現在飲食店チェーンの会長をしていますが、息子が業務提携を申し出ていると聴き自ら足を運んでどんなお菓子を作っていらっしゃるか確認させて頂く為に参りました。実際に食べさせて頂き、本当においしい、このような味を出すことのできる技術に全く知識が無いようでは実際に業務提携をさせて頂く時に何ら具体的な事案を理解することもできなければ、提案をしたり、新たなお菓子開発をする為の提案も出来ない。それで、弟子にして頂くことにしました」というような内容のことを言った。これは実に深い科白で感心した。他にも会長の言には流石と思わせる台詞がたくさんあるのだが、今作の劇作家の優れている点は、このように偉い人物が殆ど無意識に自分の持っている知識を言い過ぎてしまう傾向をキチンと揶揄ってバランスを取っている点なのである。これは中々できることではない。演出も自然に感じる庶民的な味を出しながら、役者の個性を活かし全体としてユーモラスで暖かく厭らしくない程度に人情を絡めた作品に仕上げている。無論、役者陣も一所懸命で好感の持てる演技をしていたし、制作の方々の対応もグー。また拝見したい劇団である。

この公演に関するtwitter

初日1週間前から「団体名」と「公演タイトル」を含むツイートを自動表示します。
(ツイート取得対象にするテキストは公演情報編集ページで設定できます。)

  1. ご主人!出番です をご覧になって、古田温彦さんの作品に興味を持たれた方 古田さんはYouTube たまには芝居ちゃんねる 楽屋放浪記という広報ラジオのパーソナリティ この中のラジオドラマも古田さんが書かれてます ちゃんねる登… https://t.co/l4hjT23Yt5

    1年以上前

  2. 市民劇場TAMA第53回公演「ご主人!出番です」をマチネで観劇。和菓子屋を舞台に、いろいろな出来事が起こるドタバタ劇、次はどうなる?ってワクワクしながら観てました。面白かった!! https://t.co/JjkOSX8fAN #ご主人出番です #市民劇場TAMA

    1年以上前

  3. 市民劇場TAMA第53回公演「ご主人!出番です」をマチネで観劇。和菓子屋を舞台に、いろいろな出来事が起こるドタバタ劇、次はどうなる?ってワクワクしながら観てました。面白かった!! https://t.co/hjjRyzSSMk #ご主人出番です #市民劇場TAMA

    1年以上前

  4. 市民劇場TAMA第53回公演「ご主人!出番です」は、本日、無事、全ての公演を終えることができました。 喜劇という私たちのチャレンジはいかがだったでしょうか。 たくさんのお客さま、ご協力いただいたスタッフの方々、本当にありがとうご… https://t.co/SN3VErYyK7

    1年以上前

  5. いよいよ明日は、市民劇場TAMA第53回公演 「ご主人!出番です」の本番です。 今日は関戸公民館ヴィータホールで舞台を作ってきました。たくさんの方々のご協力で、立派な和菓子屋ができました。 みなさん、この和菓子屋でおこる大騒動… https://t.co/hNQKq9kRif

    1年以上前

  6. こちら、まもなく本番ですっ☆ 市民劇場TAMA 第53回公演「ご主人!出番です」 日時:2022年 10月9日(日)   18:00~ 10月10日(月祝) 13:00~/16:00~ 会場:多摩市立関戸公民館ヴィータホー… https://t.co/0HpsKWyr9h

    1年以上前

  7. 今回のお芝居の舞台は和菓子屋「あきもと」。国内でも五本の指に入ると言われる味を守る店主と、それを見守る弟子の後ろ姿です。 「ご主人!出番です」豆知識 今回、私たちの劇団のためにこの和菓子屋のお話を書き下ろしてくださった脚本の古田… https://t.co/K2CH1rXz7V

    1年以上前

このページのQRコードです。

拡大