満足度★★★★
良い、味わい、してます。
それぞれのキャラクターが個性的で面白く、伝説の言い伝えなのか、
御伽噺なのか、妄想なのか、現実なのか、歪み揺れ動きながら渦を巻いて
核心へ。
水ぶっ掛けるわ、ほんとに料理するわ、女だらけの、本気度高い舞台。
冒頭のアニメーションも楽しい。
満足度★★★
突拍子のなさは若干軽減?
作った料理を食べた人が皆幸せになるという都市伝説系料理人「おかあさん」ではないかと思われる女性がやっている喫茶店の常連となった作家(ライター?)が観察するその店と客たちの様子…な物語。
ちょっとシュールかつややブラックという持ち味はそのままながら、過去3回の本公演に比べると突拍子のなさ(笑)が若干軽減された感じ。
やっぱり下北沢進出ということで手堅くまとめたのかしら?
が、夢落ちのようでそうでもなく、どこまでが現実なのか多層構造で煙に巻くようなのは岸野ワールドっちゅうか味わいワールドっちゅうか、その真骨頂かも。(笑)
満足度★★★
デジタルとアナログ
徹底したデジタルのオープニングから突如アナログのストーリーが始まるところ、ここに御伽噺の神秘性を感じました。
想像を織り交ぜていきながら混沌をダンスで表現する手法は個人的には好きです。ダンスの具合も程よく抜けていて女性だけの構成に適しているように見えます。
皆様仰るとおりOP映像の印象がそのまま引っ張られた感があり、物語の核と呼応していないように見受けられました。
キャラクターの創りも、自信をもってもっと繊細で洗練されて良いのではと思います。
満足度★★★
作家の白日夢願望?
タイトルバックに使われる荒船泰廣による不気味なアニメーションに比べれば、後の展開は意外にふつうに感じた。楽器のガチャガチャした生演奏で出演者たちが踊る場面は唐十郎風だし、ノスタルジックな録音音楽で女性たちがポージングする場面は清水邦夫風で、どこか70年代初頭のアングラ芝居の懐かしさも感じさせた。
フラッシュバックのように同じ印象の場面が続くので、少々退屈でもあるが
とても不思議な世界に思わず引き込まれる。
「喫茶店に伝説の料理人がいて、こんなことが起こったら面白いね」という作家の白日夢願望を具現化したような作品に思えた。
満足度★★★
毎度お馴染み
荒船泰廣さんの映像、物語の内容を汲み取るセンスがいつも良くて今回も楽しませていただきました。芝居は店長である「おかか」の存在を強くし過ぎないで控えめに進み、7人の居場所がきちんとある感じ。ゆったりした時間が長く感じたかな。以前のお試し公演でやった役柄が前半登場します。おかかさん、愛おしい。
満足度★★★★
実は自然な感覚
人物の描き方がとてもしっかりしていて、
核心が無駄なく豊かに捉えられています。
そのパーツで築かれた世界が
自然な重さで降りてくる
観ていてそのままに引きこまれてしまいました。
満足度★★★
作家が描いたおとぎ話
おとぎ話というにはファンタジーでもないし、ましてや、赤頭巾ちゃんや白雪姫や、とんがり帽子の7人の小人や、はたまた、白馬に乗った王子さまなんて登場しないのだっ!
だから、おとぎ話にはちと、遠いが、それでも作家はおとぎ話といいはるのだった。(苦笑!
以下はネタばれBOXにて。。