モンキー・チョップ・ブルックナー!! 公演情報 モンキー・チョップ・ブルックナー!!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
21-40件 / 43件中
  • 満足度★★★

    初ひょっとこ乱舞
    面白く観ました。が、話に無駄が多過ぎるのではなかろうか。
    …で本筋どうなんの?っていう状況に幾度となく置かれました。

    役者さん面白いし、演出も私は好き。だからこそ本が足りない感ありました。
    軽やかな役者は観ていて気持ちいい。

    全員が整列して投げるセリフの応酬は、小学校の卒業式を思い出してしまい、少し残念。

  • 満足度★★★★

    初見
    お噂はかねがね・・・w


    今日は楽しみで楽しみでしかたなくって


    もうかぶりつきで観てました!


    ちょー面白かった!!



    我ながらボキャブラリーの少なさに
    閉口してますが、


    ほんとにほんとに
    おもしろかった!!

  • 満足度★★★★★

    全てがハイセンス
    ひょっとこ乱舞を拝見するのは、3度目ですが、その進化に度肝を抜かれました。
    意表をつく、オリジナリティ溢れる脚本と演出、センス溢れる台詞の数々、オーラに満ち溢れた役者陣、洗練されたステージワーク…、何もかもが秀逸で、言葉に尽くせない魅力に溢れた舞台でした。
    おまけに、怪我をされた役者さんについて、事情説明される広田さんのコメントがまた素敵で、今まで作品を通じてしか知らなかった主宰のお人柄にも触れ、益々この劇団のファンになりました。

    今年観た200を越す舞台の中で、たぶんベスト1、50年以上の観劇歴の中でも、ずっと記憶に残る作品になりそうです。

    全員、素晴らしい演技をされていましたが、中でも、チョー・ソンハさんの演技は傑出していて、こういう名演に出会えた自分のシアワセを噛締めました。
    2時間があっという間の、凝縮した舞台、本当に、最高!!

  • 満足度★★★★★

    あー
    おもしろかった!!

    リピーター割引あるからもう一回行こう!

  • 満足度★★★★

    初ひょっとこ乱舞
    予想以上に楽しめました・・・。
    出演者の方々の演技力に圧巻。世界に引き込まれました。
    DVDじゃ絶対に楽しめない感動。

    ネタバレBOX

    車いす操作、凄すぎる。本当に稽古してないの!?って感じでした。
  • 満足度★★★

    みた
    入った瞬間、セットと舞台のつくりいいなあと感じました。
    時々入るイメージ的な動き
    重いテーマ、どうするのだろう

    ネタバレBOX

    テーマ自体が重いため、ところどころのイメージ的なものが、違和感に感じるところがあり、もったいないように感じました。
    メインに感情移入がしずらいものなので、入り込みずらかった。
  • 満足度★★★★★

    80年代と90年代の幸福な融合、0年代の集大成
    僕が観たのは初日なので、それから改善や変更などあるだろうから、僕の感想はそういう感想にすぎないのだけど、よかったです。ひょっとこ乱舞という形式が、より洗練され、より固まってきたという印象。そしてどの役者もうまい、キャラがたっている。あんだけキャラだちする役者がそろってる劇団もなかなかないんじゃないか?構成、セリフ、転換、すべてが小気味良く、音楽のようだった。

    ネタバレBOX

    チョウソンハさんのすごさは前から目についていたが、今作品については、彼は当然すごいが、まわりも負けず劣らずすごいということができる。チョウソンハが浮いてない。みんながレベルアップしている。

    元来、広田さんは野田秀樹的なフィジカルシアター的なところから芝居を作ろうとしているのだろうが、近年の、ハイバイとかの青年団系(といっていいのか分からないけど)の成果を十分踏まえ取り込み、「ひょっとこ乱舞」的に昇華させたのが、本作品といえるのではないか。僕的には本作品を「80年代演劇と90年代演劇の幸福な融合、0年代演劇の集大成」と呼びたい。

    乱舞が少ないとか、乱舞が邪魔だとか外野はいろいろ言うだろうが、これです。いまの広田氏の選択が正しい。これをどんどん研ぎ澄ませて言ってほしい。

    問題を感じるとすれば、長所がひっくりかえって短所なりということなのだろうけど、こんだけ粒ぞろいの役者がそろうと、全員を立たせる芝居はなかなか難しい。書くのは簡単。だが、それを観客が受け入れられる形にするのは難しい。

    こんだけ素敵な役者が集まった状況をどう活用していくかプロデューサーとしての広田さんの腕が試される状況なのではないだろうか。今後に注目です。
  • 満足度★★★

    チョウソンハさん
    素敵。


    というか、役者さんはみなさん好感が持てました。
    とくに、同居人3人は皆さま好演。

    ネタバレBOX

    早川義夫を大音量で聴けたことが収穫である。
    しかも、陽水でなく、早川義夫で。
    ただ、そのシュチュエーションっていうか、その場面にあてはめないで頂きたい気持ちは、あった。

    いつもよりもわかりやすいお話なのだとのこと。
    そうかぁ~。

    わかりやすいというか、なんというか、
    個人的な感想としてはちと、クイタリンぞ、みたいな。

  • 満足度★★★★

    今までで一番!
    今まで何度かこの劇団観たが
    乱舞(踊り)はかっこいいけど、物語がイマイチの印象だった。

    今回はハデではないけど(それでも題材は少女監禁)
    会話とかもリアルで
    乱舞(踊り)はなかったが、
    物語がしっかりしてたので今までで一番楽しめました。

    最近いろいろなところで出演しているチョウソンハさんが
    不安定な主人公をうまく演じていた。
    後半の全然かみ合わない口げんかの部分は圧巻!

    ネタバレBOX

    今回、公演期間中に
    小菅さんが足を怪我して車椅子に乗っての演技。
    重要な役なのでカットとか役柄の変更が出来ず。
    それでも車椅子で動く!動く!
    なんか観てて物語とは違う感動!

    今回、乱舞がなかったが
    怪我の関係でなくなった訳ではなく元々なかったみたい。
    アフタートークで広田さんが質問に答えてました。
    途中、歌が入る部分が今回、乱舞の代わりらしい。
  • 満足度★★★★

    トラブルと取り込んだ
    おもしろさ。意味なといっても意味持っちゃうよね。PPTでいろいろ氷解

  • 満足度★★★★

    シアタートラム
    この劇場は使う劇団によってかなり様変わりするので観に行くのがとても楽しみです。



    前回観た時の印象よりかなりわかりやすく、みやすい芝居に。
    動きや見せ方などにも特徴のある劇団。

    一つのキーワードから生み出される言葉。

    音楽は要所でしかかからない静かな芝居。

    初日という色はなく、完成度も高い。


    だらだらっと流れるセリフや単調なシーンもあるので、私は数回集中力が切れましたが。

    あとは趣味の問題かもしれません。
    作品を上へ上へと作り上げる力のある劇団だと思います。

  • 0912191900
    観劇

  • 満足度★★★★

    楽しめたのですが.....
    メリハリがありキレのある演出&演技と
    話の展開に充分楽しませてもらいました


    が、続きはネタバレにて

    ネタバレBOX

    まず、対面シートの必要性があまり感じられませんでした
    そのため後ろ向きで話す台詞が聞きづらかったです
    たぶんもう少し小さな劇場だったら気にならなかったのかもしれないのですが...
    あと、助けを求めて来たコの役を三人で順番に演じていくのですが
    その理由もいまいち不明瞭でした
    (もしかして具体化させたくなくての演出なのかもしれないのですが)
    最後に伝えたかった部分がいくつか感じられ(たぶん本筋以外の部分が多かったため?)
    そのせいもあり、上の理由も含めて見終わった後の
    ココロに来るものが少なかった気がします
    ただ、全体にテンポもよく飽きることも無く観劇できました
  • 満足度★★★★★

    初見
    (^ー゚)b グッジョブ!!

  • 満足度★★★★

    好みの芝居でした
    アジア舞台芸術祭で初見し本公演を拝見しました。

    シンプルなセットにストーリーと会話の応酬で勝負する好みの芝居でした。

    主軸のストーリーが、ひょっとしたら本当にある話では?と思わせるストーリーで後半グイグイと引き込まれました。

    今日は舞台に軽車両も登場するスペシャルバージョン(!?)になってました。

    次回作も期待しています。

    ネタバレBOX

    女性を監禁から救った男性が、その女性を手離したくないがために監禁まがいの行動をし、それを正当化しようと周りを排除していくという視点が面白いです。
    終盤の主人公の支離滅裂な言動で壊れていく様と、芝居冒頭のシーンとラストがつながりループする不気味さを感じる構成が秀逸でした。

    監禁される女性役の役者が入れ替わるのも面白い趣向でした。いまいち素性が不明な女性の多面性を暗示しているようで。

    サイドストーリーをもう少し減らして、主人公がなぜそこまで女性に入れ込んでしまったのか深堀りしても良かったようにも思えます。

    星野役の小菅さん、足元不自由でしたが好演でした。

    余談ですが、忘年会シーズンの金曜日のせいか観客少なめでした。
    ものすごく観やすかったです。
    モニター枠もあるようですし平日夜の回は狙い目です。
  • 満足度★★★★

    迫力満天
    ひょっとこ乱舞の舞台を見るのは二回目でした。
     会場は観客と観客の間で演じていて、フラットな舞台になっていて、とても見やすかったです。

    演技に迫力があって良かったです

    ネタバレBOX

     今回のは現実に有りそうな非現実な話でした。
     ミイラ取りがミイラに
    監禁から守ったつもりが監禁していた。

  • 満足度★★★★★

    私を守ってください
    男を落とす言葉として、こんな殺し文句はない。だから、男は自分が命をかけても守らなくちゃ、という気になってガゼン張り切ってしまう。と、同時にこの言葉には一種の呪文みたいな魔法が潜んでいて、じわじわ~っと女の見えない操りに動けなくなってしまう。
    舞台はひじょうに観やすく聞き易い、日常に近い世界の会話でもって、言葉遊びも絶妙だったから、すんごく楽しめた!初見の方にはただ見特典があるから、ただ見するといいよ~(^0^)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    舞台のセットは至ってシンプル。カラーテーブル6個のみ。だけれど、このテーブルの使い方が巧みだ。

    一軒の家で小田と星野、仁村の3人がシェアして住んでいた。そこへ星野が三谷クミコを保護したといってこの家に連れてくる。話を聞くとクミコは見城という男に監禁されてたという。クミコを警察に連れて行くかどうかを話していると、クミコは警察には行きたくないと言い出す。そんなクミコの意思を尊重して、とりあえず小田の部屋において暫く様子をみようという事になったのだった。クミコは小田に「私を守ってください」とずけりと言う。この言葉をきっかけに小田のクミコへの執着が始まる。まるで呪文をかけられたハリーのようだ。

    人付き合いが下手で内向的で話ベタな小田は周りに居る友人らとも、ある一定の距離感を常に感じているタイプだった。 他人と上手く接触できない閉じた気配を身にまとっているのだ。他人の殻に触れ合わないようにして一人分の空間をうめている。そんな孤独を感じていた小田は、しかし、だからこそ、常に温もりが欲しい、という欲求は強かったのだと思う。この冷えた心を癒してくれるのは想うだけで愛しさが溢れる恋人の存在しかない、とも感じていたはずだ。そして、これまではなんとかみんなの中に紛れ込んで普通のふりをしていたいという願望にしがみついていたのだとも思う。

    そんな小田の目の前にクミコという希望が現れた。彼女は別の惑星から来た孤独な生き物に見える。自分と同じ匂いだ。小田のクミコに対する愛の行方は方向を失った船のようにゆらゆらと留まるところも解らず屈折し歪んでいく。気が付けば、クミコを監禁していた見城と同様に小田もクミコを監禁していたのだった。小田は「クミコのことを自分ほど愛してるヤツは他には居ない。自分ほど深く想ってるヤツは居ないんだ。」とでも叫びたいような、そんな心境になっていく。だから、クミコが心配で心配で仕事にも行けなくなってしまい、家から出られなくなってやがて退職してしまう。自らの監禁だ。

    この時期からシェアしている3人の関係がギクシャクしていく。クミコを好きになってしまった小田は他の二人の意見が耳に入らないのだ。仁村は「もしかしたら、クミコに小田が操られてるのではないか?」と気づくも、その言葉も小田の耳には、何の効力もなくなって自分自身の感情をも抑えられなくなってしまう。感情が理性に勝つ瞬間だ。まるで小田の正常な赤い血は、やがて青い血に変化し逆流していくかのようだ。その青い血の存在は理不尽な深い海の中に沈んでいくように急速に流れる。情熱を燃やせるものが、のめり込めるものが、クミコしかない。小田にとってそれが人を愛することであり逃れられない宿命なのかもしれない。

    やがて、クミコはそんな状況の中、ふっと居なくなってしまう。ある日突然、誰かが居なくなるということは、もはや言葉を交わすことも、あの穏やかな笑顔を見ることもなくなるということなのだ。その不思議な空白。何かを断ち切られたような淋しさ、自分の一部がもぎ取られたような暴力的な不在。残された小田はクミコの置いていった携帯電話から、クミコが持って行った小田の携帯にかけまくる。このシーンはかつての見城と同じシーンだ。ここで何故クミコは自分の携帯を置いて行ったのかが引っかかる。繋がりを残す為なのか、それとも小田を試したいのか、あるいは自分を悲劇のヒロインに仕立てたいのか・・。

    こういった演出はお見事というより、もはや完璧でゾクゾクした。それと同時にクミコはこうやって男を転々としながらさ迷い歩いてるに違いないと感じる瞬間だ。クミコを3人のキャストで演じる意味は何か?と考えたが、きっとクミコの持っている三面性を表したかったのだろう、と勝手に解釈する。しかしどのクミコも根っこは一緒だ。

    やがて、クミコを失った小田は自分の殻に閉じ篭って独自の精神世界に自らを監禁してしまう。小田の輪郭はどんどん緩んで正体のわからない重みだけが、ゆっくり増していく。なんともグロテスクなフォルムだ。

    そして、3人は別々の玄関を探して靴を履く。
    この言葉は序盤での仕掛けと伏線が繋がって、「ああ、成る程!」なんてすっきりする。コメディか?と勘違いするほど、巧みなセリフで笑わせ、時には小田の内面を透明な赤のような色彩で魅せる。言葉による断片の繫がりは、恋愛小説を読んでいるようでもあって、この物語自体を愛しく思ってしまう。監禁したいと想うほどの絶対の愛は決して異常ではないと考えるし、クミコのような、ちょっと天然で本心がどこにあるのか解らない、だけれど放っておけない純情そうな女を囲みたいという男の心理は何となく理解できる。つかみどころの無い実態のない愛だからこそ、きっと、男は自分を見失うほど一生懸命になってしまうのかもしれない。

    ワタクシ好みの作品で楽しめた舞台!終盤の幕引きは上から降ろされる囲いのセットでキャスト全員がそこに監禁される。という演出は流石!
    石橋の母親役の京子たん!にはウケタ!(^0^)サイコーでした。

  • 満足度★★★★★

    私の中では、間違いなく今年度ベストワン!!
    脚本、演出、役者のすべてが素晴らしい上に、それらが奏でるアンサンブルも見事。思わず唸るほど。

    スピード感とグルーヴがそこにある。
    そして、舞台から照射されるエネルギーが凄い!

    ひょっと乱舞は「プラスチック・レモン」から観ている。その後の「旅がはてしない」も含め、宿題のように後から考えさせられるという舞台の印象が強かった。しかし、今回は、考えるというより、「今そこに居る」と言うようなライブ感(体験)、つまり舞台の醍醐味が確実にあった。

    ネタバレBOX

    小田の同居人の星野が、ある女性を助ける。彼女は監禁されていたところから逃げてきたと言う。
    星野はバイトに行くために、その女性、三谷を小田に預ける。
    しかし、今度は小田が、三谷をまるで監禁しているような生活が始まってしまう。
    星野や彼の友人たちにはそれぞれパートナーと呼べる人がいて、それぞれに充実している生活を営んでいる。
    小田にはそういう相手がおらず、また自分でも人と付き合うのがうまくないと感じていた。
    そんな小田にとって、三谷が現れたことは彼にとっての僥倖だったのだ。
    しかし、小田と同居する星野と仁村は、小田が三谷を監禁しているような状況が、このまま続くのはあまりよくないと思っているのだった・・・。

    シアタートラムに入ると手前と正面に向かい合うように階段状の客席がある。その客席の真ん中に舞台がある。
    左右にベンチ、そしてちゃぶ台サイズの四角い机が6つあるだけで、後は電話ぐらいという極めてシンプルなセット&装置。
    しかし、この使い方と動かし方がうまい。

    そしてとにかく役者が凄い。
    小田役のチョウソンハさんの凄さは前から感じていたのだが、今回の小田の気持ちの動きと、それを表現する台詞と身体の動きの縦横無尽さは、まるで化け物とかモンスターのようだ。それぐらい凄い。
    また、星野役の小菅さんの柔らかさと自然さにも舌を巻いた。仁村役のコロさんの佇まいにも痺れた。とにかく出演しているすべての役者が良いのだ。

    台詞の重ね方、テンポ、リズム、たたみ掛け方、そして、舞台を挟んで両側にある客席への見せ方、身体の使い方、身のこなし、何をとっても素晴らしいとしか言いようがない。無駄が一切なく、きちっと組み合った台詞と動きにはスキもない。役者たちのフォーメーションとも言えるような動きと位置関係も美しい。
    もちろん、演出の巧みさがそこにあるし、それに応えている役者の肉体と精神もある。

    こう書いてくると重苦しい芝居のように見えるのだが、実は笑いも要所要所にあり、そのバランスも素晴らしいのだ。

    監禁されていたという女性、三谷を3人の女優(笠井・中村・佐藤)が演じる。
    三谷の心の変化をそれぞれが演じ分け、かつ、3人が同時に演じることで、三谷の内面を表している(例えば、座っている3人の、微妙なそれぞれの首の角度などで、それを表していたり)。とても大胆で刺激的、そして緻密な演出だ。

    同居人である星野と仁村が、小田に忠告をするあたりからの展開が凄い。この応酬と小田のヒートアップは鳥肌が立つほど。小田の、星野への距離の詰め方、そのスピードには思わず「おっ」となったりした。

    「自分はプレイヤーではなく、観客側にいたい」と言う小田が、実は三谷と暮らすことによって、プレイヤーに引きずり出されていて、さらに小田は三谷を監禁しているように見えるのだが、実は三谷によって、逆に精神的に監禁されていることが浮かび上がる。

    外に出ることができなくなってしまった小田が、部屋から出ることができた、と思っていたら、そうではなく、三谷という存在の見えない壁の中に監禁されているような幕切れの怖さ。

    そして、壁一枚外の町の音の美しさ。「外」はいつも壁一枚隔てたところにあり、ひっそりとその存在を感じるものであり、自分が参加する場所ではないという感覚。

    ラストに町の喧噪とともに降りてくる枠は、われわれが囚われている「枠」なのかもしれない。冒頭に「監禁」についての問いかけと回答が挙げられていたが、そんな「枠」がそこにあるのだということなのだろう。
    そして、そのような枠に囚われていることに気がつかないことがあるし、一見、監禁する側と監禁される側が逆のように見えることもある。まるで小田と三谷の関係のようにだ。

    客席と舞台が近いので、役者の持つ身体、肉体がそこにあり、「存在している」という実感が強く伴う。
    その「存在」の強い地場のようなものが、役者たちの身体から発せられ、無駄に発散されることなく、見事に一体化され、シナジー作用により増大していく。
    そういうすべてのベクトルが一致したような舞台に出会えたことの感激がある。
    そして、その輝くようなエネルギーに魂まで奪われ、舞台を見続けたのだ。

    100の言葉を尽くしても、やはり何がそこにあったのかは語ることができないのだ。だから、観てよかったと思う。

    モンキー・チョップ・ブルックナーって何のことかわからなかったけど、3人のことを指しているのかな、と思ったり。
    そう言えば、前2回の公演にはかなりのウエイトを占めていたダンスシーンが、今回はなかった。
  • 満足度★★★★

    乱舞堪能 次回作も観たい
    底が深い。
    奥行きのある作品だと思う。

    ネタバレBOX

    昨今の小劇場の若手は、
    一本の作品にとってもエネルギーを注ぐように思う。
    いい事なんだけど、その所為で、
    一回の観劇で『見極めた』錯覚をしがちな気がする。

    ひょっとこの本作品は、
    『堪能』したにも関わらず『見極めた』『観尽くした』
    という思いにならない。
    まだ何かある気がする。
    次回作もまた観たいと思ってしまう。

    人の敵意、善意、バランスよく出来たR25推奨な感じの作品。


    ***

    『おだ君』を演じていた男性の演技が光る。

    台本が光る。

    人の悪意の、始まりの純粋さが見事に書かれている。
    辮髪の『ほしの先輩』の柔らかさが見事。

    うーむ、暗いはぅの作品なのに、
    観終わりのすっきり感はなんなんだ。

    面白かったからいいのか。
    いや、よかった。
  • 満足度★★★★★

    じわじわと、好き。
    初見。当日パンフも見ず、前知識ほぼなしで観劇しました。
    今回はそれが当たりだった気がします。タイトルやチラシからまったく想像もつかないお話が繰り広げられておりましたが大変楽しく観劇しました。

    はじめは、えっ、これが続くの!?とどぎまぎし、早口についていけずにおりましたが、しばらくして順応できました。人間関係の話?が好きな人にはお勧めです。

    若干舞台の幅が広すぎなような。あのリーチがもう少し短ければ公演時間も短縮できたかなと。トラムの椅子のせいと思われますが長く感じました。
    第一印象は、安心して観にいける劇団。次回公演情報を仕入れたらまた観に行こうと思います。

    ネタバレBOX

    電話のくだりから、逆の立場でふりだしに戻るんだろうなぁとは予想はできました。そう想像させる演出??
    3人にこだわっているせいか、3人の役者が1人の役を演じる演出というのはちょっとどう伝えしたかったかわからず…。

    ルームメイト3人が(というか小田が一方的に)言い争う?シーンは良かったです。もう昔の関係が保てなくなる、気持ちが遠くなっていく感じがやるせなくてちょっとおかしくて好きです。狂った小田と、面倒見のよい二村さん、いい加減なようで案外いい人なホシノさんは好演でした。

    天井が降りてくるのは囲いなんでしょうか、電車なのかな。グリングに引き続き…客席が両サイドなのが最近流行ってるんですねえ。

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