公演情報
「アルキメデスの大戦」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★
2020年にコロナで中止になった作品。
映画を観ずに舞台を観たので、内容は初見。
しかしこうした商業演劇でいつも思うのは、男優には演技力のある舞台俳優を使うのに、女優はアイドル出の、ろくに発声もできないような素人を使うのはいい加減どうにかならないだろうか。演技力以前に声が細くてほとんど聞き取れない。演技も棒立ちで学芸会のようだった。脇を固める小須田康人、奥田達士らベテランの舞台俳優達が芸達者なだけに余計に見ていて気の毒なほどだった。
神保悟志の山本五十六は、最初から違和感があった。後半になって本性を表すのだが、前半の中途半端な違和感のせいでその裏切りもインパクトに欠けた。もっとしっかり予想を裏切って欲しかった。
鈴木拡樹と宮崎秋人の若い二人は、あれはあれで良かったと思う。あの数式、しっかり覚えてその通りに書いているとしたら凄い。
芝居全体は、後半がグダグダであった。今の価値観で戦争中の人物に余計なことを言わせる演出は好きではない。まさに蛇足だった最後の20分が無かったら、もっと良い芝居だったと思う。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/08 (土)
劇団チョコレートケーキの日澤&古川作品なのでとても楽しみにしていました。
チケット取ること出来て良かったです。
静と動がはっきりしていて、集中して観ることが出来ました。
主役櫂直役の鈴木拡樹さんと田中正二郎訳の宮崎秋人さんとのコンビもすごく見ごたえありました。
大里社長役の岡本篤さんが良い味出していました!!
実演鑑賞
満足度★★★★
原作は『ドラゴン桜』で有名な三田紀房の漫画である。「ヤングマガジン」において2015年から連載中であり、単行本も29巻が出たばかりである。昭和8年から始まって今は昭和16年末の真珠湾攻撃直後であり、まだまだ終わる様子はない。
その超長編を映画では単行本の3巻くらいまでを取り出しかなり改編して、冒頭5分間の実写+CGによるド派手な戦艦大和の沈没シーンと最後の大和の就航シーンではさんでいる。アマゾンプライムビデオで『映画を早送りで観る人たち』になってチェックした限りではエンタメ映画である。
この舞台は映画をもとにしているが、もちろん大和の沈没シーンなんてその欠片も再現することはできない。それを逆手に取ったのかエンタメ性よりもメッセージ性に重きを置いた作りになっている。冒頭には代わりに大和が沈没したときに設計者に「これがあなたの望んだことか」と問い詰めるシーンを置いている。このシーンは最後にまた繰り返されて、この舞台の主題が反戦であることを鮮明にしている。また山本五十六がいかにも非戦論者のように振舞って主人公を欺いていることが映画より強調されているのもその流れだ。まあしかし、そんなところを丁寧に見て行ってもそもそもこのストーリーが丸ごと嘘八百なので深く考えずに「ああ、面白かった」で寝て起きたら忘れている、そんなところが正しい観劇態度なのだろう。それなら星4つ。
映画がもとになっているせいか場面転換のための暗転が多く、眠気を吹き飛ばすために結構派手な音楽が流される。ここは安易というかエンタメ方向。65分+25分休憩+90分
実演鑑賞
満足度★★★★
すぐれた戦争モノ・ファンタジーだ。
漫画から出発して、東宝の特撮映画、今回は商業劇場で劇化された。第二次大戦中の戦艦大和建造を素材にしたエンタティメント。演劇界期待の劇団チョコレートケーキの・作・演出のコンビが、都心の東宝の商業劇場へ初登場。巨大戦艦建造の国家の論理と、数学の合理性の対立と言う異色のテーマは成功するか、その首尾や如何。
幕前の静かな波の音のなかで、幕が開くと、敗戦まじかの海軍通信部。パラパラと置かれた安っぽい事務机で通信兵たちが無線にかかり切っている。大和沈没の報が飛び込んでくる。崩れ落ちる兵たち.このプロローグから始まるのだが、驚いたことに、この場面で使われたスカスカの机と椅子を組み合わせるだけで、海軍本部も、会社社長室も、長門や大和の船橋も、全場面を処理してしまう。緋毛氈一枚を斜めに置くだけで宮中を処理してしまった「治天の君」の、あっぱれチョコレート魂である。
結果はすべて想像以上によく纏まっていて、ジャニーズファン以外の若い客層が緊張して見ている。平日の夜、九分の入り。2時間55分(休憩25分)
チョコレートケーキにとっては手慣れた政治的対立の構図の作品だが、戦時の政治判断の失敗は、現在の政府のことに当たっての右往左往にも重なっている。それが嫌らしく表面に出ることのない表現にしているのもさすが。思い切って裸に近い汎用セットにしたのも成功している。その中でよく劇場の大きさを読み込んでスケール感を出す工夫もしている。それが、花より団子の実力派俳優陣と合っていて、敗戦のストーリーにふさわしい。一方、人気の福本莉子の設定はいかにも通俗で生かし切れていない。
ドラマの対立軸を戦争と数学の正義、と言う新しい視点にもっていったのも、ユニークで成功している。戦争は知らない観客が圧倒的に多くなった現在のエンタティメントにふさわしい。数学の板書などはちゃちいのだが、結局は普通の誰にもわかる話に落としていくのもうまい。
俳優はすっかり若くなって、軍人らしくはないが、現実に彼らが生きていた時代が遠くなってしまったのだから、これでも今の観客には馴染めるのかもしれない。造船中将(岡田広暉・好演)脇に回った役どころの少尉(宮崎秋人)の使い方も商業演劇定番ながらうまい。
クリエの興行としては大成功だろう。さすが、東宝。大手のプロの見切りの良さを十分に見せてくれた商業演劇である。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/07 (金) 13:00
良い作品でした。
客層が叔父様のグループとか…普段のシアタークリエとは違ったのが、ヘェ〜と思いました。
若い学生達に是非観て欲しい作品でした。