満足度★★★★
人の温もりと冷たさがありますね
学校の先輩が出演するということで初studio salt ですが、リアルな芝居で人間の陰の面と陽の面両方が描かれていて、現代の抱える問題提起をされたなぁ、と感じました。リアルなお芝居っていうのは、なかなか自分の実生活と重ねてみやすいので、結構ヘビーな内容でしたが、観終わればちょっと暖かな気持ちと問題が残る、そんな深いお芝居でした。設定も好きです。
満足度★★★
意図した空間を感じることができたと思う
比較的短い1時間15分の舞台。ドキュメンタリーちっく。舞台セットは、動物愛護管理センターの事務所、物語はそこに勤務する者たちの日常を描いている。
作者は、肝心な箇所をまだ今は描くことはできないという。でもそれはじかに描かなくてもいいのかもしれない。
チラシの作・演出の椎名泉水の文章を読んだ。そこに書いてある、独特の空間がうまく再現できていたと思う。
精神のバランスをうま~く保つ為には適度な運動が必要だという。
わざわざブート・キャンプのシーンを二箇所に入れてあったのは、あの実業務とバランスさせるために仕込んだネタなのか。
アラさえない舞台
多かれ少なかれ如何なる職場にも、人間関係におけるオリやヨドみといったものは沈潜しているもので、それらを具さに描いていても、
動物処分場というやり場のない想いが行ったり来たりしているような場所を舞台としたことによって、それらがそのような設定ゆえにこそ発せられているものに見えてきてしまうのが口惜しいところである。
作品自体のクオリティは高く客席も空気を共有するが、世界に色々な光を当て過ぎて白色になってしまっているような印象を受ける。
打ちっぱなしのコンクリートによって見せ付けられる、逼塞感をあらわす灰色とはまったく裏腹である。
素晴らしい劇作でした。
とにかく座付き作家・椎名泉水の本が図抜けて素晴らしかった。
等身大の日常を描いた作家は多くあれど、社会の底辺というか、それもプロレタリアな意味でのそれでなく、
知性も教養もない、頭が悪くて、これといったとりえもなくて、人が好いわけでもない。(むしろ無意識的な悪意に満ち満ちている。)
そんな、とても小さな人間の日常を描かせたら、今、日本に彼女に比肩出来る書き手はなかなかいないんじゃないでしょうか。
新しさとか、演劇的である、とか、そんなことはさておき、素晴らしい戯曲でした。
満足度★★★★
見てきました
私は、作演出の椎名さんや、役者さんと世代がほぼ一緒なのだが、
社会人の痛さ、社会の痛さに、とても共感できる。
消えもの一杯は相変わらずの楽しさ。新しいキャラに挑戦する役者の楽しさ。
いじめがしっかりそこにある、作りこまれた空間を感じることが出来た舞台でした。
鍵など細かいところはまぁ、いくらでも直せるわけで。
これから、楽日までがんばってくださいませ!