公演情報
「lucK girL blooD tuesdaY」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
物語はいきなり殺人の詳述で始まった。
そこから続くのは、一見平凡なしかしどこか不自然な家族のやり取り。そしてしだいにわかってくるその理由。
家族の身勝手さや隣人の過干渉だけでなく、恋人との未来を夢見ることが彼女をいっそう追い詰めていく。
息を詰めるように舞台上で進んでいく出来事を見つめる。そういえば、観終わって字を書こうとしたら手が震えていた。集中し過ぎていたからだろう。
彼女の感じている閉塞感とやるせなさに共鳴し、悲劇に向かっていく緊張感が途切れない約2時間。
事実だけ見れば何の救いもない終わりなのに、事件が起きた時の家族の結束とある種の高揚を描き、そしてあり得たかもしれない幸せな日々を見せることで、悲劇は悲劇のまま後味の悪くない幕切とした手腕が見事だった。
キャストもそれぞれ印象的で、見応えがあった。一見身勝手さや頑固さ、あるいは投げやりに見えた言動にも、それぞれの思いや事情があるのだとわかってくる終盤の展開が心地いい。
面白かった、というにはつらい内容だけれど観ることができてよかったと思う。
実演鑑賞
すごく良かったです。今までのヨドミさんでいちばん。
いつもながら愉快な話では無いんですけど。見せたい景色が決まってるお話だから、多分。そこへ向かって繋がって行くのが美しかったし、グルーヴィーでもあり、気持ち良かった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
ある種の障碍者を抱えた家族を中心とした物語。
従来の-ヨドミ-作品……と言うより知っている範囲内の藤丸作品は娯楽性たっぷりだが後味が良くない(いや、それが快感なんだが(笑))ものが多かったのに対して本作は娯楽性に欠けるが後味は悪くない(個人的感覚)と、ある意味真逆。そして後味が悪くないのはいくつもの出来事を丁寧に積み重ねていっての「アレ」なので説得力(正当性ではない)があるからではないか?
さらに決定的なラストの後の二場面や冒頭で物語の行く末(の一部)を見せていることが悲劇性の緩衝材となっているのではないか。
巧みな作劇に迫真の演技、見応えがあった。
ところでこれ、今後の方向性を示していたりするのかしら?
異色作ということでは七味の一味「家族百景」(2017年)のようなものも観たいなぁ……。