十二人の怒れる男 公演情報 十二人の怒れる男」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    緊迫感あふれる良い芝居でした。
    自分が裁判員として一緒に考えさせられているかのような…

  • 満足度★★★★★

    もう、文句なしに素晴らしい舞台でした!
    Corich でも評判の良い舞台、自分の好みの作品かと期待して観に行きましたが・・・、
    いや~、文句なしに素晴らしい舞台でした!!
    台本の秀逸さに加え、何よりも俳優のごまかしのない演技、それを際立たせる演出と、演劇の面白さを存分に表現している作品でした。
    中井貴一、やっぱり素晴らしい俳優ですね・・・。
    こういう「大人の芝居」をもっとたくさん観たい。。
    ガキの芝居はたくさんだ。

  • 満足度★★★★★

    文句なしにおもしろい
    今回は本当に、蜷川演出・キャスティングに9000円出した甲斐がありました。
    蜷川が全ていいとは思ってないのですが、これは傑作です。

  • 満足度★★★★★

    秀逸!
    あぁ、こんな素晴らしい作品に出会えたことは幸せです。

    中井、西岡はじめとする役者は素晴らしく、
    演出もくどくなく、不自然さなく、適度に良いバランスです。


    強いて良くなかった点を挙げるなら、
    舞台が中央に設置されているため、
    役者が喋る方向次第で聞き取れる人、そうでない人が
    場面場面大きく分かれたのではないでしょうか。

    重要な個所で重要なセリフが聞きにくかった人には
    不満が残ったのではないでしょうか。

  • 満足度★★★★★

    さすが蜷川さん…芸が細かい!
    役者さん方が豪華なのもあり、とっても見応えがある舞台でした。

    が、それにも増す演出の細やかさ!
    役者さんの動きから、音の効果、照明の使い方まで、
    全てにおいて感動しました。さすが巨匠ですね。

    SWITCHで蜷川実花さんとの対談をお見かけしたので、
    さらに蜷川ワールドの奥深さを感じるため購読しようと思います!

  • 満足度★★★★

    観ました
    重い内容なのに、あっという間に感じました。
    映画で内容の方は知っていたんですが、改めて陪審員の難しさを感じました。 
    時代ですかね、まさか自分たちもその立場になるとは。
    疑う余地があれば決定することは出来ない。
    こういった考え方は今までしてこなかったなと思いました。


    作品も役者もいい素晴らしい舞台でした。
    ただあっという間過ぎたかなって個人的には感じました。

  • 満足度★★★★★

    観客は13人目の陪審員
    まず、コクーン初出演という中井貴一をはじめ、12人の陪審員の配役が
    新鮮だった。品川徹、田中要次、斉藤洋介、辻萬長らの性格俳優が
    揃ったのも大きい。
    平面的に席を並べると「最後の晩餐」の絵みたいになってしまう
    と蜷川幸雄は思い、いかに立体的に見せるかと知恵を絞った
    ようだ。派手な視覚的演出が望めないので、観客が退屈してしまう
    と一気に重苦しい空気になってしまうだろう。ベンチシートが舞台
    を四方から取り囲み、日頃身を晒すのに慣れている俳優もかなりの
    緊張感だったと思う。観客もまた13人目の陪審員の気分で舞台を
    見つめる。
    今回注目したのは、蜷川が上演に際して原典に当たり、
    改めて翻訳して上演台本を一から作り直した点である。
    この芝居の核となる「8号」同様、演出陣も先入観を捨てて、
    立ち向かったというわけだ。
    「改めて人間について考えて頂く芝居にしたかった」と蜷川は訴える。
    人は人を裁くときにも、「自分」という人間から逃れてそれを行うこ
    とはできない、ということを強く感じ、いろいろな意味で複層的に
    楽しめる芝居となった。

    ネタバレBOX

    芝居では、やはり、最後まで意見が真っ向から対立する8号の中井貴一と
    3号の西岡徳馬の対決が見所となる。3号は息子との関係がこじれている
    ことから、この年頃の少年にも偏見がある。少年の無罪を認めることは
    息子の行動を容認するようなものなのだろう。西岡はいつもの3枚目的洒脱さは封印し、屈折し苦悩する男を演じきった。
    中井貴一の舞台を観るのは実は今回が初めてだ。演技が映像のときと同様、実に自然で、弁護士役がはまるだけに、8号の賢明さ、誠実さがよく出ていた。父佐田啓二の亡くなった時の年齢はとうに超えたが、父同様、爽やかな二枚目俳優から深みも感じさせる演技派へと脱皮した。
    緊迫した空気の中で、田中要次のノンシャランとした態度が笑いを誘い、一種の潤滑油となっていた。
    2号の柳憂怜は「え、あのたけし軍団のユーレイなの?」と同伴者に教え
    られるまで気づかなかったほど(いま芸名が漢字なのね)自然な語り口
    で観客をひきつける。
    陪審員長の石井愃一もいかにもそれらしい演技で芝居を締める。
    45年で初めてふだんの役どころとは違う役を演じたと言う10号の大門悟朗の
    短気で怖いおじさんも面白かった。4号の辻萬長も久しく舞台を観ていなか
    ったので、こういう重厚な役を演じる年齢になったのだという感慨が。無名の若手のころ、あるTVCMのコミカルな演技で注目され、「あの俳優は誰?」とメーカーに問い合わせやファンレターが殺到した当時を覚えているから。
    5号の筒井道隆は三谷幸喜の「十二人の優しい日本人」と両方に出演した唯一人の俳優だとか。5号がナイフの特徴から刺し傷の矛盾点を述べる場面に注目した。これは5号がスラムで育ち、ナイフを振り回すような少年時代を送ったことに起因する。
    しかし、8号がこの事件についてもう一度、よく考察してみようと提案するまで、だれも少年の有罪を疑わなかったのである。
    痴漢冤罪を描いた「それでもボクはやっていない」の映画監督、周防正行氏が関連自著について語った中で「裁判員制度で、自分の決断によりだれかが死刑になるのは嫌だと言う人がいるが、それは裁判の実態とはかけ離れている。裁判は、調書、証言や証拠によってある程度の道筋が決められてしまうのだ。裁判員はそれを認めるかどうかで、一から話し合って有罪か無罪かを決めるものではない」という内容の指摘を読んだことがある。
    この芝居でも、8号を除くと、全員が「裁判の道筋」に概ね納得していた。
    劇中のセリフにもあるように「裁判とはそういうもんだろう」という意識が強かったのだ。
    わが国の裁判員制度でも、裁判員はこの陪審員たちと似た状況で事件と向かい合うことになる。それだけにこの芝居は他人事ではない。「裁判の道筋」にあらがえるだろうかという問題。個々のエゴも出るだろう。その象徴として「さっさと終わらせて野球を観に行きたい」と言う7号(大石継太)のような男もいる。12人は8号の提案により、自分たちの目で事件を見つめ直していくが、そこにはめいめいの人生観が関ってくる。少年を裁くというよりも、自らの人間性、生き様を問われるかたちになる。
    強く有罪を主張した3号も、再考の過程で、自分と息子の問題を見つめ直すことになる。
    8号は少年を無罪だとは主張していないし、この芝居でも有罪か無罪かの決断を下していない。そこが重要で、この芝居の優れた点でもある。
    俳優たちもまた、自分の役を演じながら、自分がこの陪審員ならどうかと考えたり、他の役との芝居上のコミュニケーションをいつも以上に要求されたようだ。
    カーテンコールで俳優たちはテーブルの周りを一巡して、四方の観客すべてに挨拶する。1人1人の「生き様」が流れていくようだった。
    昨年、ロシア映画祭でロシア版の「十二人~」が上映されたが、
    ロシアの社会状況を反映させたという点が気になって観ておらず、
    観ればよかったと後悔している。来年の俳優座版もぜひ観に行き
    たいと思う。こちらは従来の訳で上演するのなら、今回とは印象
    が違うかもしれない。
  • 満足度★★★★

    蜷川演出で、この出演俳優陣!もちろん見ごたえありました!
    いまや古典中の古典、数年前に俳優座で観ましたが、
    まさかの蜷川演出で登場。
    しかも、このメンツでは観ないわけにはいきません。
    上演台本から一部作り直したという内容で、
    これだけのベテラン俳優の丁々発止の演技合戦は、
    さすがに、見ごたえありました。

    改めて見直すと、自分はやはり、気の弱い2号や
    ころころ意見の変わる12号に近いなぁと、
    つくづく思います。
    主人公になる8号はあまりに正しすぎて近寄りがたい。

    さて、今回は、囲み舞台で、特設のベンチ席あり。
    せっかくだからなるべく近くで観たかったので、
    わざと平日でベンチ席指定で先行予約しましたら
    見事最前列でした。
    ほんの目の前でこれだけの俳優さんたちを目の当たり
    にして大迫力!
    しかし、真横(長方形のテーブルの短辺のほう)、
    陪審員1号の真後ろだったので位置的につらかった~。
    8号中井さんの正面ではあるけれど。
    囲み舞台ではあっても、本来の正面がやっぱり正面。
    いいシーンは後姿をみることになってしまうのは
    ちょっと…。

    そして、3号と10号の偏見、強引な頑固さで興奮し、
    エスカレートして感情が爆発するまでの過程が少し
    説得力が弱かった気がしました。
    55年前の制作当時と、今の観客の考え方・差別意識
    に大きな差があるため、難しいのかもしれません。

    来年1月、「十二人の怒れる男たち」のタイトルで
    俳優座劇場プロデュースでも再演されるので、
    必ず観ようと思っています。

  • 満足度★★★★★

    オールスター
    オールスターキャストで、この名作を演じる豪華さ。華やかさを感じてしまいました。

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