乾かせないもの【御来場有難うございました】 公演情報 乾かせないもの【御来場有難うございました】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★

    全球ストレート勝負。
    個人的にはもう少し遊び球があったほうが良かったかな。

    照明(明かり)がとても雰囲気が良くて印象的だった。

  • 満足度★★★★★

    想像させられた
    小劇場でこんないい舞台が観れるとは思わなかった!
    大満足!

    ネタバレBOX

    選択紐がこんなにも印象付けられるとは。

    最初のシーンが本当に素敵すぎて胸がジーンとなった。
    雪に見立てた羽(?)が美しすぎる。

    初めは何だか陽気な人たちだなぁって思ったけど、楽しく生きてなきゃ待ってるのが辛くなりすぎるもんね。だから後半の戦死報告とか観てるこっちが辛くなった。
    もし私がこの立場になったら・・・ってすごく考えた。

    見応えある傑作!
  • 満足度★★★★★

    待とう
    とにかく感動の一言!
    何かもう全部が良かったよ!!
    カズナ可哀想~と思ったり、キリヤの涙にもらい泣きしたり。

    もう素晴らしかった!!!

  • 満足度★★★★★

    拍手
    やっぱり切ないストーリ。というか切ないなんて言葉じゃ足りない。もう本当に素敵な舞台だった。

    お話ももちろん素敵だったけど、役者さんも素敵だったなぁ。
    キリヤさんの愛情深さと人間臭さにただただ感動。

    本当に素敵な舞台だった。

  • 満足度★★★★★

    共感を越えて
    「見る」という言葉では失礼なくらいにこの舞台は観客を引き込んでいました。
    もちろん自分もそんな中のひとり。

    戦争に送り出した夫の帰りを待つ女性たちの話。
    最初に明るい希望が見えたからこそ、あまりにつらい話に、登場人物たちを何とかしてやりたくて仕方がない。
    けど何もできない自分。

    短くまとめられた作品には全く無駄が無く、小劇場でこれだけの作品を見ることが出来て嬉しくて仕方がない。
    大きな劇場で有名な役者たちが出て有名な作家、演出家が作ればまた全く異なる作品になるのだろうけど、商業演劇だとゴテゴテと無駄が付いて本筋がぼやけてしまうところを、一直線に、真摯に描いた作家、演出、役者陣に感謝です。

    ネタバレBOX

    話の転換のため仕方がないとは思うけど、その場面のピークの時に暗転して切り替わってしまうと心の切替ができなくて困りました。

    暗転はもう少し少ない方が、自分的には違和感なかったです。
    でもそれも小さな事。
    とにかく作品が素晴らしかった!
    こういった舞台こそ、劇場で演劇を見たことの無い人たちに見てもらいたいです。
  • 満足度★★★★★

    ああ、何て素晴らしいんでしょ
    これだから、古川の描く世界は見逃せないのです。西洋の風景が簡単に思い描く事のできる演出は劇中導入の音楽と、待つ女達の衣装、バックに干してある洗濯物だけで表現する。その情景は美しく、天を見上げれば澄み切った青空の下での女たちの想いが空中を彷徨い、やがてその感情は・・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    やがてその感情は伍長の帰還によって一変する。彼の報告で希望を失った女たちは自分の身に起きたことが、いかにおぞましく、「待つ」という少しの希望さえも無くなり、この先の長い道のりに消えない絶望を押し付けられてしまったからだ。身内の死と直面し、絶望と悲しみの感情はやがて、一人の帰還兵士とその妻への怒り、妬み、嫉みとなって攻撃してしまう。

    その感情は深い亀裂のような恐怖と絶望と屈辱の混じった表情でもって、一組の夫婦を追い詰めてしまい、双方の感情はもはや拭い去ることが出来ない烙印が自分たちの上に刻み込まれたことを思い知るのだった。一組の夫婦はこの地に居場所が無くなりいたたまれなくなって、除隊を決める。

    一方で夫・ビン軍曹の死を報告された妻は自害してしまう。残された妻たちは、大切な人を待つ必要が無くなったことから、陸軍に志願して前線に出て戦いたいと言い出し、彼女らの感情はぶつかり合う。そんな折、ビン軍曹がひょっこり帰還する。

    この世の不条理と己の身の上に押された烙印の深さを思い知らされた舞台だった。待つ女たちの感情と心理描写をさりげなく深く訴えた作品だったと思う。ほんと、素晴らしい!

    そして、古川大輔って、セクシーだよね。あの尋常じゃないセクシーさはどこから発汗されるのか・・笑
  • 満足度★★★★★

    号泣
    とにかく泣きました。
    戦争は自分にとって遠いものだと思っていたけれど、待つ女たちを通してこんなに感情移入できるとは思ってもみませんでした。
    素晴らしい作品。

    ネタバレBOX

    日常から突如訪れる悲劇。
    本当に悲劇。

    夫たちの死亡報告を聞き号泣する女たち。
    彼女たちの前で泣くまいと必死に堪え、何とか希望の道を探そうとするキリヤ。
    その対比に号泣でした。
    自分がもしこの立場になったら・・・やっぱり泣くことしか出来ない。
    泣きまくることしか出来ない女、泣いちゃいけない女。
    待つ身は辛いです。

    最後キリヤの夫の死亡通知が届いたシーンでまたさらに号泣。

    本当に素晴らしい作品でした。
  • 満足度★★★★

    残された者たちの、脆い日常。
    派手な戦闘シーンで、戦争を見せるのではなく。舞台の天井が、澄み切った青空に感じられる日常の中で、辛く重い戦争の現実を表現した秀作でした。

    ネタバレBOX

    妙に耳に残るBGMだと思っていたら、オリジナルでしたのね。
    虫の声のBGMとあいまって、記憶に残りました。

    情報一つで、一喜一憂する皆が。
    微笑ましくも悲しい話への伏線になってました。
    ユエの死に方も、帰還兵の登場シーンにも、
    洗濯物が上手な使われ方していました。うまいです。

    ラストの戦地へ赴こうとするシーンと、
    自分の旦那の死亡通知見せて号泣するまでで。
    一気に感情が揺さぶられました。

    ひょっこり帰ってきた、ユエの夫になぞり、
    死亡通知が来るまでは、生きている事を信じる事にして。
    日常に戻りつつ、その日常に影を落とすヘリコプターの音が、
    上手に劇を閉めましたね。見事な演出でした。

    明るい洗濯シーンだけ見てると、ジブリアニメみたいで。
    役者さんも上手に演じてたなぁって思いましたが。
    その分、後半の陰りが引き立ちました。

    白黒はっきりする事が、全て良い事ではなく。
    戦争と言うものは、ほんとによくない事なのだ
    というメッセージが、心に強く届きました。
  • 11月28日(土)M
    気持ちのいい空間。心に染みる。

  • 満足度★★★★★

    心に染みました
    「銃後を守る」という言葉があったように、戦争は残された女たちも蹂躙する。
    女たちの静かな日常に絞って描いてあるから、一種、寓話のようでもある。
    「いつまでも乾かない、乾かせない想い」。
    洗濯の風景につづられる女たちの哀しみが心に染みました。
    こういうテーマだと、作家は長く描きたがるものだけど、抑制して
    1時間20分にまとめ上げたことにも好感が持てました。

    ネタバレBOX

    ユニーク・ポイントや平田オリザ作品にも共通する静かな中にもじんわりと
    訴えかけてくる作品だった。
    戦地から届く夫たちからの手紙だけを楽しみに暮らす6人の女たち。
    軍に勤務し、毅然とした大人のキリヤ(長島美穂)、冗舌でムードメーカーのユチカ(浜恵美)、少女のように無邪気なユエ(石黒陽子)、新婚のカズナ(村上由紀)、妻や夫たちの手紙を音読して聴かせるアーブル(宍戸香那恵)、几帳面なモスタル(根津弥生)、そこへ弟を兵役にとられた若い娘テト(木村恵実香)が新入りで加わる。
    前半他愛のない会話が続くだけに、後半空気が一変する。
    その対比が見事だ。
    「男たちが帰還したらどうしたい?」という話題で、カズナが「夫に洗い立てのシャツを着せて、抱きつきたい」と言い、テトは「弟をどこにも行かせないで、一生ずっと傍で暮らす」と言う。女たちの切ない心情がよく現れている。
    カズナの夫(梅田大資)だけが帰還し、その報告で夫が死んだと聞かされたユエは自害してしまう。
    「誤報もあるかもしれないから、もう一度詳しく話を聞きたい」とカズナに迫るキリヤに、「夫の心の傷に触れないでほしい」と拒むカズナ。戦争後遺症の
    深刻さを思わせる場面だ。ユエの死を契機にアーブルは女たちを扇動し、復讐のため兵を志願し、戦場に赴くと言い出す。必死に止めようとキリヤが銃を構えたそのとき、戦死が伝えられたはずのユエの夫(古川大輔)が帰還し、「ユエの居場所」を尋ねる。
    ロープに吊るされた洗濯物が女たちの歳月や心の襞を表し、間奏曲のようでもあった。戦闘機らしい爆音、蝉の声も効果的に使われていた。
    彼女たちはこれからどう生きていくのだろうか、と思いながら、「もはや戦後ではない」と言われ始めた昭和30年代のころのある風景が浮かんできた。
    それはいまの吉祥寺シアターの近くにあった戦争未亡人が多く暮らす女子アパート。ベランダと言うほど広くはない出窓にはいつも白い洗濯物が干されていた。彼女たちは戦前は専業主婦だったせいか洋裁や和裁の賃仕事で生計をたてている人が多く、ひっそりと地味な身なりで暮らしていた。
    このアパートの前を通るたび、何か物悲しい気持ちになったことを憶えている。というよりは、忘れられない光景だ。あのころは、まだ身近に戦争が残っていたように思う。戦争が終わっても、夫や兄弟を失った女たちは生き抜いていかねばならない。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい舞台
    7人の女たちそれぞれの待つ想い。張り出された集会所と洗濯紐だけのシンプルな舞台の中、女たちは気丈に生き続ける。

    ネタバレBOX

    キャストそれぞれがいい色を出しており、しっかりと世界が形成されていた。キリヤの人間臭さが更に感動を煽る。
    待つことしか出来ないことの辛さを、終演後考えながら家路につく。
    派手な演出・演技はないが、そこには確かに家族を待ち続ける女たちの美しい姿があった。
    いい舞台だった。

    オープニングがとても美しく、思わず泣きそうになってしまった。
  • 満足度★★★★

    残された者たちの戦争
    夫もしくは親族が戦地に赴き、残された30歳前後の女性7人を描いた作品。
    戦争をしているのは、戦地に赴任した男ばかりではなく、内地に取り残された女性たちも必死に戦っている様が見事に描かれている。
    男を戦地に取られ、連帯していたはずの7人が、ちょっとしたきっかけで、パワーバランスを失い、7人の中で、敵と味方に分かてしまうシーンなどは、人間のもろさをうまく表現していた。
    戦地の描かれない戦争物であったが、十分に戦争のむごさ、不寛容さを表現した秀作である。

  • 満足度★★★

    戦争の悲劇
    を物干し場で表現。

    ロープが1本、ゆるかったのでは。

    ネタバレBOX

    あのような軍の家族寮施設ってあるのかなあ。あまり近くに住んでいたのでは妬みが生じます。

    情報の不確かさが招いたロミオとジュリエット、かわいそうです。

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