ハッピーエンドクラッシャー 公演情報 ハッピーエンドクラッシャー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
21-25件 / 25件中
  • 満足度★★★★

    切ない、切なすぎる!
     私のゴジゲンに対する見方が変わった芝居だ。私はゴジゲンのことをコメディを基本にした劇団だと思っていた。もちろん前回の公演もとても切ない芝居だったが、全編たっぷりと笑わせてもらった。しかし、今回の芝居はスタートからずっと切なかった。

     あちこちに笑い声がきこえ、私自身も何度も笑ったが、笑うたびに胸が締め付けられる、そんな笑いだった。面白くなかったわけではない。のめりこみ、感情移入し、自分の青春時代を想い出していた。

    ネタバレBOX

     舞台装置がノスタルジックで、淡い照明が見事で、全てが今回の公演のカラーを表している。北九州、漫才、友人の死、この3つはひょっとしたら作家のトラウマなのかもしれないと思った。

    「全部ぶっ壊したくなった」とチラシに書いてあるが、松居大悟は破壊型、破滅型の作家であるということを再確認した一夜だった。
  • 満足度★★★★

    残された者たち
    いつものコメディとはちょっと違った内容。
    傷ついた友情の物語。
    今回のセットがいいなぁ。縁側の先にある物干し台と庭が懐かしい風景。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    学生の頃、いつもつるんで遊んでいた友達の一人、安部正が自殺した。
    彼はセンター試験でカンニングさせてくれと言われ、見せたのがバレて、自殺してしまったのだった。
    残った5人は正が自殺してしまった原因は自分にあると自分を責め、そしてお互いを傷つけまいと、会話に気を遣い言葉を選びながらも腹を割って話すことが出来ない。
    正の兄・テルも同様、身内を失った心の闇を抱えながら、正を自殺に追いやった5人の友人たちを許すことが出来ないが、表面的にはニコニコしながらも、テルは彼ら5人になかば強要するように年に一回は集まるように命じる。
    年に一回の集まりの日に、元気だった頃の正と彼らが楽しんでいた西瓜割りや漫才の練習までも持ち出し、5人を苦しめる。
    テル自身も正が死んだ事実を受け入れられず、もがき苦しんでいたのだった。
    彼らは一連のテルの行動に「テルさん、許してくれませんか?」と訴え、テルは彼らに「また、来年も来てね。再来年もその次もずっと・・・、待ってるけん・・。」といい放つ。
    それまでしんどい思いをしていた彼らは「テルさん、西瓜割をしましょう。西瓜を無事に割れたら腹を割って話しませんか?」と訴える。

    そうして彼らは西瓜の代わりに自分の頭を差し出してテルに殴られる。次々と・・。

    この芝居はエチュードを取り入れたようだが、友達を思いやる心や傷ついてる人に対する言葉の選び方が絶妙で、哀しくて切なくて温かかった。
    誰かを殺したり自殺に追い込んだりしたら、その傍に居る別の誰かのことも、必ず殺すことになり、その負い目を持った彼らはテルに謝罪するが、実はテル自身も彼らと同様に正から逃げていたのだ。
    大切な人を失った人たちの物語だったが、それなりに笑いもあり素敵な物語だと思う。

    アフタートークでは、松居が「芝居を辞めたい。」なんて愚痴った暴露があり、笑う。松居イワク、「芝居は辛い事が多いし満たされないし、楽しくない。ゴールがないし、芝居が終わったかと思ったら、また、次がある。」

    いあいあ、松居くん、仕事だって同じですぞ!っと(苦笑!)





  • 満足度★★★★★

    笑って、泣いて、幸せをぶっこわせ
    主宰の松居さんがTVドラマの脚本家デビュー(NHK最年少!)しちゃったりと、話題沸騰のゴジゲン。
    なんとまぁ、次はジャニーズ主演のミニドラマの監督するそうですね。


    初日初回!観てきました。
    いやー、切なくなったり、おなかを抱えて笑ったり。
    ゆったりとしたテンポなのに、あっという間の100分でしたっ。


    前回の公演は「芝居版<銀杏ボーイズ>」って感じでしたが、
    今回は「芝居版<『ゆれる』+『ウルトラミラクルラブストーリー』>」的な?

    詳しくは、ネタバレで!

    -----------------

    あとあと!手前味噌で申し訳ないのですが、ゴジゲン観劇していただいた方には、こちら読んでみて欲しいです。

    e+イチオシの必見若手劇団・ゴジゲン新作『ハッピーエンドクラッシャー』
    築いてきた幸せをぶち壊せ!?
    http://etheatrix01.eplus2.jp/article/125702458.html(PC推奨)

    実は、取材文を書かせて頂きましたので。
    観終わった後に読むとまた違う印象ですよ★

    ネタバレBOX

    こんなことを言ってしまうとアレですが、きっと今回の公演は「さぁ、笑おう!」と思って観にいく芝居ではない気がする。
    それは、他のレビューを読めば分かることなので、敢えて触れませ~ん。

    でも、忘れちゃいけないのが、ゴジゲンは、コメディユニット!
    なので、笑えたところについて、感想を。

    ・プールサイドナーバスのネタ
    頭から離れませんww
    …と同時に、秀ちゃんが、どうしようもなくキモかったです;
    彼はこの物語の裏主人公、といったところでしょうか。それともフツーに主人公?
    ・テルさんの「泊まっていきなっせ」のくだり。
    ・吉川さんの変?顔
    ・コッシーのエヴァのものまね
    ・マーくんのギャル男語。あと土浦さんww
    ・しずちゃんのセーラー服。

    気がついたら客演の方々ばかり褒めてました。。。
  • 満足度★★★★★

    クラッシュされる
    ゴジゲン、笑いに行ったつもりが、切なくて息が詰まりそうでした・・・。
    この作風の変りよう、松井さんに何かあったのでしょうか?
    ただ、いつも通り包む空気は優しく、ラストシーンは圧巻。105分。

  • 満足度★★★

    ここの前説通りの話でした
    女性キャラが、すっごく良くたってました。
    舞台セットも、なかなかリアリティ良く出ておりポイント高かった。
    けどストーリー暗めだぞ、と。
    あのテンションできるなら、ハイテンションコメディーのほうが、
    インパクトあるような気がしました。

    ネタバレBOX

    結局自殺の理由解明とかは、しませんでしたね。
    「キサラギ」みたいな展開でも面白かったのに。
    学生時代の字幕付、タイトルコールは斬新で良かった。
    でもタイトルの表示時間短かった気がしますー。
    役者さん半裸状態で、皆腹6つに割れてるので。
    ある女子郡には、とてつもなく受けるのではないだろうか?
    シズちゃんのセーラー服は、インパクト「メテオストライク」並の衝撃でした!
    シンジ君の物まね、見事でした。

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