鬱病のサムシンググレート 公演情報 鬱病のサムシンググレート」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • ミュージカル
    こういうお芝居もあるのか、と感動。

  • 満足度★★★★

    (健気な)ドタバタミュージカル+いろいろ入れてみました
    なんだか、いろいろ入れました、という感じ。
    悪い意味ではなく、この公演のために、後から後から湧いてくるイメージは出し惜しみしませんでした、と言えるような舞台内容。

    一見、とても同じ舞台に入るわけがなさそうなものまでギュウギュウ詰めて、バラバラになってしまいそうなところを、力技というか、力ずくというか、あ、そうそうミュージカルという箍(タガ)でぎゅっと押さえました、というところか。

    完成度が高いとは言えない。
    でも好きだ、この感じ。だって、面白いんだもの。
    ・・・好みは別れるだろうなぁ。
    人によっては「バラバラになってる」とか「テンション高すぎ」とか「ふざけすぎ」なんていう不快感を感じるかもね。

    ネタバレBOX

    売れない漫画家、麻生太郎が、神々のところに連れていかれて、いろんなことがあって、歌ったり踊ったりで、勇者が揃ったり、また歌ったり、ビール飲んだり、大喜利やったり、うどんを食べたり、というような話。
    ただし、麻生太郎には、それほど主人公的役割があるわけではない。つまりいろんなことがありすぎるのだ。

    軸となるストーリーは、実に単純だが、とにかくいろいろ仕掛けがある。
    ハプニングを装ったり、ハプニングを期待したりという企ては、実に楽しい。
    初音ミクと合唱したり、いきなりポストパフォーマンストークが間に挟まったりなんてことも平気で仕掛けてくる。
    あきらかにミュージカルの枠(実はどんなものかは知らないが・・)を外れているように思える。そもそも歌でストーリーを繋いでいないようだし。
    挑戦的とも、とてつもない悪ふざけともとれるるような作品なのだ。
    メッセージがあるわけでもなさそうだし。

    ただし、メインでないところでの各々の細かい動きや役割、生演奏に映像まで、実によく構成されていて、組み立てられていると思う。
    それに対応する演じ手も、一見悪ふざけのようなことなのに、実に一生懸命(叫びすぎの声はいかがなものか、というところもあるのだが)。

    途中から、登場人物中、唯一、きちんとした名前がなく、説明もない「エンジェル1号」の動きに気がついたのだが、彼女は、小道具係のように、マイクだったりいろんなものを用意したりしている。
    そのひたむきな表情、例えば、脇にいて舞台の中央を見ているときや舞台の真ん中に出て、観客に見せる表情に健気さを見た。
    この健気さの人たちが舞台に大勢いるのが、この劇団なのだろう。健気さは、頭の薄さや体型なんかとは関係なしだし。

    もう少し大きな舞台で演じたほうがいいようにも感じた。

    最後の最後に、ちょっと気を抜いてしまって、台詞がちゃんと聞き取れなかったのだが、観てきた方に確認したい。・・・これって夢オチ?

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