ケンジ 公演情報 ケンジ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.5
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  • 満足度★★★

    昭和の色濃く
    音楽は「恋の奴隷」、「風の噂を信じて」←(タイトルは解らない)など、昭和メドレーを使い、当時の雰囲気を出そうとしている。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    18歳のケンジがニセ学生となってT大の演劇部に所属したことで、純粋無垢で童貞だった彼が、やがて、学生運動や、女や、酒を覚え、変貌していくさまを描く。
    ケンジは彼女の他にもスナックの女の子・チヨともセックスをして、更に他の女の子ともセックスをする。チヨに好意を持っていたキキチは農大の4年生だったが、ケンジと良く飲むようになる。学生運動に加わらない学生や加わる学生の考えや気持ちの動きも組み入れながら、18歳でウブだったケンジ自身が徐々にスレて周りに馴染んでいってしまう描写は見事だと思う。そして、登場する女の子たちもフリーセックスさながら、男とくっついたり離れたりする。

    朱に交われば・・、というけれど、夢や希望を持っていた若者が志し半ばで躓いていくさまや演劇の脚本を書いても認めてもらえない様子は、切ない。
    岩手出身のキキチが宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の登場人物の名前がとっつき難い、と話すさまはホント、可笑しい!(^0^)

    そうだよな~、ケンタウル祭とかジョバンニとかザネリとかカムパネルラとか、馴染めないよな~(苦笑!)
    そんでもって、賢治のように志が高すぎて、更に孤独感がにじみ出ている物語は入りにくい。(^0^)

    それぞれの学生たちが正直にしてたら生きていけない。と考え、それで少し嘘をつきながら妥協していく生き方を見出し、愛の視点を考える。
    学生が「若いうちの愛も肉欲も一緒。だが40、50代の愛は違う。だから俺は早く中年になりたい。」と言う輩もいれば、ケンジのように失恋し主義や主張も無いまま誰とも連帯しないけれど、でも自分は孤立している訳ではない。と主張するさまは学生特有のちょっと屈折した哲学的な考えがあるのかとも思う。

    物語は全体的に昭和の学生の当時の描写を演出していたのだろうと感じた。最近の演劇ではこのように学生運動を題材に公演を打つ劇団が多くなったと思う。だけれど、どの劇団も一様に映す描写は似ているのだ。



  • 満足度★★

    ケンジ
    北村想著作「ケンジ」をアレンジ。

    ネタバレBOX

    小説を読んでいないので大元がどういった話か全く知らずに観にいったのですが。
    もっと当時の雰囲気を感じたかったです。
    そういったものはあまり感じとれませんでした。

    芝居は以前観た作品の方が丁寧につくられていたような気がします。

    個人的な感想ですが、やはりケンジは男性がやったほうがよかったのではないかと……。

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