満足度★★★
1点気にならないでもないが
ある殺人事件の時効が2~3時間後に迫った夜、被疑者の娘に時効成立後にプロポーズしようと思っているかつての担当刑事を中心に、この夜が逮捕する最後のチャンスと張り込むベテラン刑事やその周囲の人々を描いた物語。
タイトル等から被疑者である「大さん」が真犯人ではなさそうなことは暗示されているとはいえ劇中でそれが判明する前から現役警察官が時効成立を願っているという部分に若干ひっかかるモノはあるが、そこさえ目をつぶれば、王道コメディ的な前半から意外な真相が明らかになる終盤までよく出来ている。
ベテラン刑事の深読みが裏目に出る…というコメディのお約束的な部分も実は真犯人に関する伏線になっているなんざ上手いよね。
また、前説のおねーさんでもある宮本ゆるみの外国訛りの日本語がいつもながら見事なことに加えてさとう波子の北関東訛りもなかなか。(笑)