風を継ぐ者 公演情報 風を継ぐ者」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    キャラメルの時代劇!
    キャラメルボックスは特に好きな劇団である。
    観劇した後、元気になれるからだ。
    時代劇はあまり好きなジャンルではないが、
    これも観劇した後、テンションがアップした!(笑)
    ただ、走るシーンがやたらあったのだが、それはちょっと好みではなかった。

  • 満足度★★★★

    左東さんの素朴さが合っていた!
    風を継ぐ者は、私がキャラメルBOXを知った作品でもあるし、
    いろいろな演劇を見始めるきっかけとなった作品でもあるので、
    とても想い入れのある作品です。

    その風を継ぐ者が、ついに3回目。
    しかも若手を全面に押し出したキャスティングということで、
    どのような仕上がりになっているのか観に行く前からとても楽しみにしていました。

    ネタバレBOX

    観劇後、観に行って本当に良かったなと思いました!
    どのキャスティングも予想を上回るハマリ具合で、最後にはすべてのキャラクターが好きになってしまいました。

    特に左東さんの迅助は素朴で身近に感じられ、一生懸命な姿に自然と応援したくなりました。
    沖田さんも、初演・再演で演じていた菅野さんとは全く違う沖田でありながら、
    とても魅力的で、納得のキャスティングでした。

    初演・再演での良いところは残しつつ、新しい風を感じられた再々演でした。
  • 満足度★★★★

    新撰組の活躍する幕末を舞台に,時代を駆け抜けた人々の想いを描く!
    演劇集団キャラメルボックスの描く幕末ものの一本、再々演。
    キャラメルの新撰組は、生臭い部分よりも
    (近藤勇は出てこない)、
    若々しい純粋さを前面に、剣術よりもただ
    足が速く「走ること」を武器に活躍した剣士を
    中心にしていてすがすがしい。

    それでいてクライマックスの殺陣は
    本格派で、殺陣の振りも細かく非常に
    凝っていて、エキサイティングで
    観入ってしまいました。

    爽やかさ、特にラストシーンが良くて、
    観た後は、風が駆け抜けたようです。

  • 満足度★★★★★

    非常に満足
    キャラメルを観るようになって間もない頃に初演版をTV放映で観て刷り込まれ、再演版は当然生で観て、ともに感銘を受けた思い入れのある作品だけに「期待半分、不安半分」だったが、若手主体の新キャストでも全く違和感がないばかりか「そのポジションをこの人が務めるようになりましたか」な嬉しさ(?)もあり、内容も当然良くて非常に満足。

    ネタバレBOX

    全体では各キャラクターの「それぞれの優しさ」を描きながら、クライマックスで一気に緊張感のあるものに転じ、しかし、斬り合いを経ても人死にを出さずに終わるなんてのが巧い。
  • 満足度★★★★

    手堅く安心して観られる。
    史実云々ということではなく、新撰組の沖田や土方、近藤についての最大公約数的なキャラクター設定をもとに、池田屋や蛤御門などの史実を少し交えながら、物語を手堅く見せてくれた。

    笑いも適度に散りばめられていて(決して好きなタイプの笑いではないが)、物語の進め方がうまく、退屈はしない。2時間ちょっとの上演時間もあっという間だった。

    ネタバレBOX

    小金井から見た(つまり日記が物語の中心となっての)、群像劇なのかと思ったが、どうもそうではなかった。立川が主役としては、その人となり等が伝わってこなかったし、扱いが薄い。
    沖田のエピソードが際立ちすぎてしまったと思う。沖田の恋よりは、主人公であろう立川の恋のエピソードにすれば、立川がもっと活きてきたように思える。

    沖田や土方、近藤という、すでに名前だけですでにキャラが立っている者たちの描き方は、もっと控えめにして、立川や小金井など、名もなき隊士たちにスポットを当てるべきではなかったのか。
    いや、沖田や土方、近藤を知らない若い世代には、今回のほうが丁寧なのかもしれないが。

    それにしても、立川は文字通り走っていたが、時代を走り抜けた、という感じがしないのが一番残念。
    確かに、爽やかで楽しい舞台だったのだが、中心となる軸を明確にして、じっくりと見せてほしかった。

    また、医者の家庭では明るく楽しい雰囲気を出そうというのはわかるのだが、あまりにもはしゃぎすぎで、ドタバタで、ちょっとなぁ、という感じ(変に踊ったりはないだろうと)。

    『容疑者x』でも思ったのだが、物語を進行させるため、あるいは後日談を知らせるのに、誰かが何かを読んで話すというスタイルは、たまにならばいいと思うのだが、ちよっと安易な印象を受けてしまう。
  • 満足度★★★

    ちょいとねぇ。。
    先の「容疑者xの献身」に比べると、
    流石に感動度合いは、、、ね。

    ま、作品そのものの部分はともかく、
    これまでのキャラメル作品に比べると、殺陣が甘いかなぁ。

    あと、今回の主役の方、ちょいと線が細いかなぁ。
    迫力というかオーラというか、感じ取れなかった。
    というか、周りに食われてるかな。

    それと、面白くないギャグが多過ぎる。
    少しはしょってくれたら良いのだけど。

  • 満足度★★★

    爽やかで、劇団の今後と重なる作品
    左東さんの初主演作品でしょう?
    西川さん、大内さんが居るものの、中心は畑中さん演じる沖田だし
    若手がちゃんと「継いでいるなぁ」と思ってしまいました。
    作品も新撰組の悲劇よりも、こんな変わり種が居たっていう隠れ
    ストーリーなので、OPで主人公が存命なのは周知の事だから
    微笑ましく、ラストはユニホーム姿で爽やかに終わる作品です。
    涙が出る作品ではないですが、キャラメルさんらしい作品です。
    劇場チラシに劇団ZAPPA「花」の再演が入ってますので
    今回の話が良かった方はこちらもオススメです。

  • 満足度★★★★

    ようやく観てきました
    キャラメル自体、とても久しぶりの観劇でした。
    「風を継ぐ者」は色々な方から良いと聞いていたので、観てみたいと思っていた演目。

    相変わらずわかりやすい。
    抽象的な部分など一切ない。

    沖田役の役者さんが好演。まだ若手のようですが。

    物語はとても楽しめましたが、殺陣がとても雑、パワー不足。
    キャラメルだから、アクション部分はあまりいいのかな?という気がしないでもないですが。新撰組ですしね。もう少し力を入れてもよかったのでは、と思います。


    とりあえず観にいけてよかったです。

  • 満足度★★★★

    ラストシーンで風を感じて
    ブログライター枠で演劇集団キャラメルボックスの「風を継ぐ者」を観て来ました.事前情報は新撰組の話らしいということと左東広之さんが主演をはるということぐらい.再々演ということで,キャラメルボックス三度目の「風を継ぐ者」らしいですが,キャラメル歴も短いですし,事前情報を入れるのが好きではないので,ほとんど白紙の状態で観劇してきました.

    キャスト:
    立川迅助...左東広之
    小金井兵庫...大内厚雄
    沖田総司...畑中智行
    土方歳三...三浦剛
    三鷹銀太夫...阿部丈二
    桃山鳩斎...西川浩幸
    つぐみ...實川貴美子
    たか子...岡田さつき
    その...渡邊安理
    美祢...岡内美喜子
    秋吉剣作...石原善暢
    小野田鉄馬...小多田直樹
    宇部鋼四郎...粟野史浩(文学座)

    歴史に疎いので,誰が実在の人物だか良くわからない.沖田総司と土方歳三は知ってる.「立川」,「(武蔵)小金井」,「三鷹」というと,JR中央線沿いの地名(駅名)でした.と思って調べてみれば,「美祢」,「秋吉」,「小野田」,「宇部」は山口県道339号線の地名.なるほどです.(地理にも疎いんです,ハイ)

    新撰組というと,池田屋事件がやはり有名ですが,この芝居にはちょこっときっかけとして出てくるだけで,その後の顛末がメインになっていました.今更池田屋事件だったらいやだなぁと思っていたのですが,それはいい意味で裏切られました.よかった.

    中学生以下くらいの年齢だと,芝居が伝えようとしているものが何なのか,わかりづらいかもしれません.高校生以上の大人向けの芝居です.時代が変わろうとしているときに現れた新撰組の微妙な人間関係やそこに生じる軋轢,そういったものが風となって通り過ぎていく,そんな感じです.

    おそらく,「風」には二つの意味が込められていると思います.ひとつは立川迅助そのものを象徴する風,もうひとつは新撰組が時代を駆け抜ける風.それらが相まってラストのシーンへと繋がっていきます.

    左東さんはかなりハマリ役じゃないでしょうか.頭の中では,この人しか考えられない状態になってしまいました.畑中さんもいい男ですからね.沖田総司にぴったり.他の皆さんも好演でしたが,粟野さんがすごい.文学座からの客演の役者さんだったんですね.キャラメルボックスの役者さんを食っちゃった感じがします.

    左東広之さん演じる立川迅助が「主役」と思って観ていたのですが,畑中智之さん演じる沖田総司が単なるサブキャラで終わるわけもなく,ダブル主役かと思いきや,さらにさらに...と,ここのところが演出意図なのか,周りのキャラが立ちすぎているのか,あるいは,立川を中心とした演出があったのか,気になったので,そこのところを脚本・演出の成井豊さんに聞いてきました.

    成井さん(要約): 僕のほとんどの作品にはサイドストーリーがあるんです.若い頃に作った作品には誰が主人公かわからないものまであります.ただ,この芝居では群像劇にしたかった.

    ということで,この舞台も一応,立川迅助が主役ではあるものの,群像劇として新撰組全体が主役,ということのようです.

    新撰組の5人が,ネタバレしない範囲で見所を教えてくれました.

    阿部丈二(三鷹銀太夫): 飛んだキャラ.現代の自分と置き換え易い.笑いを楽しむだけじゃなく,銀太夫なりの侍としての在り方.

    三浦剛(土方歳三): 土方と沖田の関係性や,土方と宇部の対立を観てほしい.(「土方 対 宇部」は,「ゴジラ対メカゴジラ」らしい.どっちがどっちかわかりませんが(笑))

    左東広之(立川迅助): 芝居の最初と最後,2時間の間でも成長している.そこを観てほしい.

    大内厚雄(小金井兵庫): お客と新撰組の中間にいる.兵庫も成長している.生きてて良かったという部分.

    畑中智行(沖田総司): 沖田総司には二面性がある.一番隊隊長としての面とさわやかな面.殺陣のジャンプも(2m飛ぶとか,空中に5秒とか,空中で止まるとか...(笑)).

    また,成井さんはこんなことも仰ってました.

    「この舞台ではラストのビジュアル構図を作りたかったんです.舞台から風を伝えたかった.」

    芝居を観たあとにこれを聞いたのですが,確かにラストの構図は素敵でした.先に聞いていたら風を感じられたかもしれないのに,ちょっと残念.これから観に行く方はそこのところも意識して観ると良いでしょう.

    注: レコーダーを忘れて行ったので,ご本人たちの言はすべて私のメモから興したものです.要約されていますので,表現が正確ではないかもしれません.間違いの文責は私にあります.

  • 満足度★★★★

    名作を新鮮な顔ぶれで
    「風を継ぐ者」はキャラメルボックスの歴史劇の名作。定評あるその作品を若手中心に新しいメンバーで演じた。
    キャラメルボックスの層の厚さを感じさせた作品。リフレッシュされて、ますます魅力的な作品に仕上がっている。キャラメルというと男優陣に目がいきがちだが、女優陣にも素敵な役者がたくさんいる。幕末から明治維新まで駆け抜け、さわやかに幕を閉じるところがキャラメルらしい。

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