満足度★★★★
最も注目の出演者は、実は、江口のりこさん!結末に至る「過程」を味わう倉持裕さんの翻案。
元が「女殺油地獄」なので結末が暗くなることは織り込み済み。
そこに至るまでの「過程」が見どころです。
良い悪いでは割り切れない人々のそれぞれの心情が描かれます。
今回、特にすごいと思ったのが、ともさか演じる妻と夫の会話です。
気を遣いすぎたりする夫婦間の気持ちと、言葉のすれ違いがリアルでドキッとしました。
どちらが悪くもなく、むしろ気にかけているのにすれ違ってしまう…非常に哀しい。
最も注目の出演者は、実は、江口のりこさんです。
今回は、ちょっと外した?キャバ嬢役。
外した感じと、すれた感じが良かったです。
もっと長い出番でじっくり見たい面白い役者さんです。
意外やストレートプレイ初出演・森山未來さんのダメ男ぶりが哀しい。
ともさかりえさんは幼馴染みとの距離感や、家庭内で気を遣う主婦の微妙な心の変化を演じる難しい役に挑戦。
田口浩正さんはシリアスな演技が絶対光ってる!それも日常の場面でのコミカルで弱気なキャラクターづくりがあってこそ、怒りの部分が強調されるよう。
満島ひかりさんは、私にとっては今でもウルトラマンマックスのエリーですが、主人公に通じる暗く重い部分を抱えてました。
根岸季衣さんは、ストーブに手を着くネタで手が届かなくてタイミングをはずしてましたが…演技はさすがです。