満足度★★★★
産道を遡るような
雨降りの夜、水の気配と柔らかな芯のある声。
弦と鍵盤の響きと闇。
理由の説明が出来ないままに、
涙が幾度か流れました。
優しく喉をしめられて、生まれる前の世界へ連れて行かれたような。
身を委ねてしまえば楽になれるような、
綺麗過ぎて心地良過ぎて抗ってしまうような、
安堵と不安を同時に感じました。
いつも、
次はどんな世界を見せてくれるのだろうという心が残ります。
2日連続の観賞後、
楽曲のクライマックスのところが幾度も、
頭の中で繰り返し響いていました。
満足度★★★★★
雨の似合う
東京で虹を見て横浜で雨。この雨の静かな音とバイオリンとピアノが
よくなじんでいました。いつも晴ればかりがよいわけではないのです。
静かに雨の音を聞きながら思い出す。人それぞれに。
不安に立っていた人がバイオリンとともに地面に根を下ろした瞬間が
ああ、雨が似合うなあと思ったのです。
満足度★★★★
濃厚な時間と空間
音楽とリーディングをたっぷりと堪能した。
この世に母のない人はいない。
生きていても亡くなっていても、好きでも嫌いでも、
客席の誰もが母を想ったことだろう。
ピアノとヴァイオリンと空間が奏でる旋律に
胸の奥が軋んだり、満たされたりする。
いつもと変わらぬ日常の60分だけが切り取られ、
濃厚な時間の流れとなった。
起きていて夢を見たのだった。
満足度★★★★★
心地よい振動
ポかリンならではの言葉の響き。ヴァイオリンの響き。ピアノの響き。雨の音。肌から染み入るように伝わる振動がとても気持ちよかったです。
会場も、良い音を奏でる建物だと感じました。
半睡状態の中で夢をみるように作品を体感しました。心地よかった。。満足です。。