創作コンペティション
一つの戯曲をそれぞれ違った演出で見ることは、面白かったです。
並べて見ることで、それぞれ、どう戯曲を捉えているか、垣間見られました。
先日のアントンクルーを含め、4回「結婚申し込み」を見たのだけれど、
まず、アントンクルーの比較的ベーシックと思われるものを見ていたので、
創作コンペの3作品が楽しめたと思います。
満足度★★★
正直な話し
こないだアントンクルーで観たときも
好きな劇団、好きな役者さんだったからそれなりに
おもしろかった。だけど、同じ話しを3つ見るのかと思っただけで
ため息が出たのは確か。
しかし、どの劇団も飽きさせない演出で良かった!!
やっぱり作品自体よりも演出、役者なんだと
再認識の今公演だった。
満足度★★★
フォーマットは推す。
正直なところ、『結婚申し込み』が面白い戯曲とは思えない。
ロシア的あるあるネタであるし、そもそも時代が古い。
土地の話にしても、犬の話にしても、「あるある」とはなりにくい。
その問題の解決方法として、中屋敷はあるフォーマットを使った。
結果、なんとなく見られる“ネタ”になったのではないかと思う。
ただ、そのフォーマットにした必然性には乏しく、
説得力に欠くことに関しては、彼も否定できないだろう。
福岡のコンペティションに向けて、さらに推敲していただきたい。
顰蹙を買うならば、用意周到に。
ちなみに、蛇足の“中屋敷の時間”は、本当に蛇足であった。
そこは評価に含めません。一応。