秘密 公演情報 秘密」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/04/20 (水) 19:00

    特に大きな動きがあるわけではなく、ある家族(と近しい一部の人々)の「ほぼ日常」を描いている「だけ」(かつ装置もテーブル1つに椅子4脚のみ)なのに約2時間を飽きさせないのは「物語を見せる」のではなく「演技を見せる」あるいは「演技 で 見せる」作品だからではないか?と。
    また、北関東の訛りと一般市民の話ということに立松和平作品を想起。
    今まで何度も観ている団体ではあるが、今回改めてそんなことを考えた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    昨年の『病室』に続いての観劇で、全編茨城弁である。

    老夫婦が暮らす一軒家では娘が父親とたわいもない会話をしている。
    母親が入院しているので認知症気味の父親の面倒を娘(由紀)がみている。母親が退院するも今まで通りの生活を送るのは困難なようで、既婚者の兄と相談するも、公共のサービスを使うか?施設に入れるか?と両親の問題には関心がないようだ。
    娘(由紀)への負担が一気に増えるなか、親の面倒も限界にきてしまっているなか、由紀はどうなっていくのだろうか?


    これほど恐ろしい身近な題材を何気ない風景として描いた劇作家は過去にいただろうか?
    向田邦子を感じさせる市井の何気ない話と思わせるも、そこには主人に刻々と迫ってくる逃げられない不安と恐怖と絶望が描かれている。
    誰も抱える高齢の両親の問題は避けては通れないが、自分自身で面倒をみるか?高額料金を払って施設に預けるか?姥捨山に捨てるか?はたまた両親と心中するか?とたったこれしか選択肢がないのは既成事実だ。
    現在、自分も同じ環境に置かれているが、今作をまるで他人ごとの不幸な出来事して観劇している自分に呆れてしまうが、それほどまでに完成度が高いということだ。
    地味ながら傑作が生まれたようである。

    今作で二作目の観劇だが、この劇団から当分逃れられないようだ…。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/04/23 (土)

    なんでこんな普通な出来事を演劇として観なきゃいけないの??と憤りを覚えつつ、物語に引き込まれていた。これは『病室』でも感じた事なのだけど。茨城弁は全然気にならず(気にした方が良かったのかしら?)さらりと台詞が脳裏に付着してきた。
    凄いわ。俳優の実年齢いったいいくつよ!!?
    ラストの老夫婦の顔がいまでも忘れられない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/04/24 (日) 13:00

    座席1階

    千秋楽。王子小劇場は満席だった。前作の「病室」に続いて拝見。かなりきつく聞こえる茨城弁にはまだ、慣れないのだが。

    さて、今作も丁寧な会話劇が繰り広げられる。家事など家のことはまったくやってこず、一方的に妻を怒鳴りつける昭和の親父。妻が入院したため長女が実家にやってきて手伝う、という状況からスタートする。

    長男もその妻と実家にやってくるが、実際に毎日父を支えるのは長女である。食事作りなど家事全般がその長女にのしかかる。腱鞘炎にもなるわけだ。だが、そんな長女に父はどのように接してよいのかわからないのか、不遜な態度を取ったりする。
    このお父さん、軽度の認知症ではないかと感じた。ただ感じただけだが、自分の一方的な思いをぶつけたり、何度も同じ言葉を繰り返したり。もし、認知症だからといってそれがどういうことでもないのだが、とにかくその会話の一つ一つが痛々しい。

    妻は退院してくるが、入院時のリハビリがあっても足腰が弱り、支えがないと歩行が安定しない状態だ。それが何とも悲しく、現実感あふれる場面だ。そんな妻に手の一つ貸そうとしない夫。そんな弱った妻にどう対応していいか分からないのだろう。もう、見ていられないほどの悲しさを覚える。それは本当にありそうな物語で、自分の老親を思い出したりするとさらに胸が苦しくなってくる。

    先人のコメントで「慣れていない人は退屈かも」と書いてあったこの会話劇。だがやはり、自分もそうだが、観客の中にはその会話が胸に刺さる人がいるのだ。前に座った女性はハンカチを握りしめて泣いていた。誰かが亡くなるなど悲しい場面があるわけではないが、このリアリティーあふれる会話のキャッチボールに胸が震えるのだ。もし、自分にとって慣れない茨城弁でなかったら、その思いはもっと強くなっていたかもしれない。

    劇団普通の真骨頂はここにあるのだろう。何気ない、一見つまらないとも感じる会話劇が、実は演劇がテーマにすべき日常の機微を思う存分に描き出しているのだ。笑うところがあまりない分(笑っている人がいたが、これは老いを揶揄するセリフであった)、前作の「病室」よりシビアな2時間であった。

    ネタバレBOX

    キッチンのテーブルがあるだけのシンプルな舞台装置。それは良いのだが、後ろに積んであるスピーカーなど王子小劇場の備品はきちんと片づけてほしかった。とっても気になって舞台に没頭することができなかった。☆5つでないのはこれが理由です。
  • 実演鑑賞

    鑑賞日2022/04/21 (木) 19:00

    この劇団は2作目。いたたまれない気分になってしまう115分。
     老いた母が入院したということで東京から戻った娘。父と同居しつつ、母を見舞ったり広い庭を片付けたりするが…、の物語を、淡々と丁寧に描く。冒頭で、同じ言葉が何回も繰り返されるのを観て、あー私はこの展開が苦手だったんだ、と思い出す。老境に達した父と母を用松亮と堤千穂が、実にリアルに描く。作る側は意図していないと思うが、客席から老いることを嘲笑するような笑いが出て、個人的に痛々しくて、生まれて初めて途中で退席しようかと思ったが席の関係でできなかった。隣席の客がマスクを下ろして大声で笑うのもちょっと…。事前に徹底したアナウンスを希望したい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/04/22 (金) 19:00

    120分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/04/20 (水)

    価格3,000円

    20日19時開演の初日舞台を拝見。

    離れて暮らしていた老いた両親と娘、親族、顔馴染みの隣人達…互いの、さりげない会話の一つ一つに、それまで話者が生きてきた日常の積み重ねやら、劇中では語られなかった諸々の事柄が滲み出て来るようで、聴いていて、しみじみと感慨深い。
    王子の街にいながらも、実家に里帰りしたような思いの120分。

    追記1:前作の「病室」と比べると、茨城弁の色合いが少しマイルドになったかなぁ?と。
    追記2:物販をやっていなかったのが残念! 個人的好みな劇団普通Tシャツ、買いたかったなぁ~♪
    追記3:劇中の由紀の両親と同じく、足腰の弱った身には、王子小劇場の長い階段はシンドイなぁと改めて実感。手すりがあればなぁ…。

    ネタバレBOX

    演者では、上演中、何度も配役表を見直した程、(直近だと、Ammo「太陽は飛び去って」での市民派の活動家役など)これまで拝見してきた役柄とは全くの別人! 切実な老いと衰えを感じさせた、母親役の堤千穂さんが凄いと感嘆させられた。

    【配役】
    由紀の父親…用松亮(もちまつ・りょう)さん
    由紀の母親…堤千穂さん
    由紀…安川まりさん
    哲也(由紀の兄)…三瓶大介さん
    亜希(哲也の妻)…しまおみほさん
    本谷夫妻・妻…佐藤有里子さん
    本谷夫妻・夫…小野ゆたかさん
    従弟夫妻・日出夫…直木ひでくにさん(由紀の両親との微妙な距離感が伝わって来た)
    従弟夫妻・美佐子…青柳美希さん
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高です。ただ演劇観た事ない人には退屈かもしれない。

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