ツインテールドールハウス 公演情報 ツインテールドールハウス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    メルヘンチックな光景の中に観念的な物語を紡ぐ、そんな奇妙で独特な世界観。不思議と観入ってしまう公演である。女生徒4人と男生徒1人による、高校二年生三学期の話。
    自分探し、それを或る媒体を通して確認する。女生徒の性格付けはチラシ 説明にあるが、女性らしい(偏見かもしれないが)特徴をもって表すところも面白い。それが物語の肝になるという巧さ。
    (上演時間1時間15分)

    ネタバレBOX

    舞台セットはメルヘン的な絵柄(花、リボン、額縁に蝶々、タンス等)の光景幕、上手にピアノ、中央に新聞束の台があるだけ。

    登場人物は、花の名が付いたかわいらしい名前。完璧主義者・林桜子(金曜日のアイ サン)は、ツインテール。林桜子の親友・加藤桃(鈴木彩愛サン)は勤労学生、髪型はポニーテール。優等生・梅澤静香(井澤佳奈サン)は音楽好きで、ショートヘア。愛川家長女・愛川杏(水落燈李サン)はお嬢様で おさげ。4人のヘアースタイルは夫々の性格を表し、髪型を変えることによって自分自身も変わるような。自分探しへの切っ掛けは、自称アマチュアカメラマン・西海渡(越石裕貴サン)が、桜子へ写真モデルを依頼したため。それも人形の格好という変わったもの。その撮影を密かに覗いていた杏も被写体として撮影されるが…。

    人形の姿をすること、それは今までの自分と違う感覚を目覚めさせた。本当の自分とは という模索が始まる。桜子は、外見=体(見えるもの)と心(見えないもの)を見つめることによって、今まで、こうしなければいけない、こうあるべきだ、といった枠、固定観念を自分で築き生きてきた。また杏は、家族からの期待など、知らず知らず意向に沿うといった不自由な生き方。凝り固まった杏、その面倒を見る桜子。写真の被写体になることで知った本心、同時に髪型を変える(おさげ を下す)ことで、心身ともに解放され自由へ…。そんな少女の揺れる気持がメルヘンチックな光景の中に描かれる。外観の浮遊感に比べ、内容は心の彷徨といった硬質な心象風景。そのアンバランスな公演は不思議と魅力的であった。

    桜子は、自分のアイデンティティを喧伝するよう、新聞束の上に乗り拡声器を使って叫ぶ。一転、モデル(人形)姿は、フリルの付いた可愛い衣装。演出は硬軟(柔)といった対照を意識した工夫。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    私には、何がテーマなのか分かりにくかったのですが、独特の雰囲気があり面白かったです。
    主人公の桜子を演じた役者さんが可愛くて、お人形さんのようでした。
    不思議な感覚の舞台で、良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    この作家、こじらせてるな。大林宣彦とか『台風クラブ』とか、観た筈なんだが全く思い出せないあの辺の自意識暴走映画の数々。自主映画の与太っているあの感じ。それと共に松竹の誰にも評価されなかったが、観た人間の記憶深くにこびり付いた無名映画なんかの味わいも。特に何の説明もなく突き放される感覚が逆に心地良い。

    主演の“金曜日のアイ”さんは『翔んで埼玉』の二階堂ふみ似。自信過剰で何でも出来る。
    お嬢様役水落燈李さんは写真の撮られ方がエロい。(撮る撮られるは一方的な物だからエロスが成立するのか)。
    親友役は「ラビット番長」の鈴木彩愛(あやめ)さん。
    優等生役は井澤佳奈さん、ピアノは弾いているのか?
    カメラでしか他者と関われない自主映画顔の越石裕貴(こしいしひろき)氏が最高。こういうキャラの出現で男性客はホッとする。西海渡と云う名前であだ名はマゼラン。秀逸。
    誰も彼もが無意識のうちに何かに追い詰められて苦しんでいる。

    話は越石氏に撮影のモデルを依頼されたアイさん。その様子を覗き見ていた水楽さんもモデルを頼まれる。ツインテールのロリータ・ファッション。そこで事件が・・・。
    脇を固める鈴木さんと井澤さんが巧い。

    ネタバレBOX

    水楽さんは撮影終了後固まってしまい人形化。実家に電話すると「あの娘そういうとこがあるから。どんな形であれ幸せそうならそれでいい。」と突き放される。
    アイさんは自宅に連れて帰ってずっと世話をすることに。
    ある時彼女のおさげを解くと、彼女は動き出し御礼を言って帰宅していく。
    ラストは彼女の屋敷の庭園で行われている桜の会を訪ねて行き二人は再会する。

    レオス・カラックスの『ポーラX』と云う映画があって主人公は“真実”を文学にしようともがき苦しむ。そして最後に到頭気付いてしまう。偽物の自分が“真実”だと思って手を伸ばしていたものもまた偽物でしかないことを。「偽物の自分には偽物しか手に入らない」。
    人間の永遠のテーマである「自分と他人」。この病をこじらせていって欲しい。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/04/08 (金) 19:00

    75分。休憩なし。

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