容疑者χの献身 公演情報 容疑者χの献身」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    これを観るまで、映画は我慢!
    テレビで高視聴率だった『容疑者Xの献身』。
    これにキャラメルが挑戦!
    本当に良かった!チケット発売後すぐチケット購入したので、
    前から3列目くらいで観劇できた。
    これ観劇した後、映画版を観たが、本当にうまくまとめており、
    芝居のインパクトは今でも忘れない。

  • 満足度★★★★★

    西川さんはやはりスゴイ!!
    久々のキャラメルボックスでした。
    西川さんが、あの映画では堤さんが演じた役をなさるというので、興味が湧き、行ってみたら、大ヒット!!
    実に心に沁みる作品でした。
    私としては、映画より断然こちらに軍配上げます。
    西川さん演じる石神の思いが、ひしひしと胸に迫り、苦しくなる程でした。
    西牟田さんも相変わらず、いい女優さんで、やはり、作品によっては、これからもキャラメル観たいと思わせられた、秀作でした。

  • 満足度★★★★

    まったくボケない西川浩幸
    「原作テキストをそのまま読む」手法や、何人かが複数のワキを演ずる配役、それに少なくはない場面の転換を可能ならしめた人力回り舞台などによって、長編小説である原作を舞台に上げたワザはさすが。
    また、石神の「献身」ぶりと、そうするに至った原因もイイ。(これは原作の功績であり、映画でも同様だったのだが)
    そして、たとえそのような理由であろうとも石神の犯した罪は許されるものではなく、むしろ極刑に処すべきだと思うが。
    で、役が役だけにまったくボケない西川浩幸を久々(初めてではなかったと思う)に観たような。(笑)
    あと、本作の原作は未読ながら、原点である短編集(=ドラマの原作)を(ドラマよりも先に)読んでいた身として、ドラマで「ワトソン役」が若手女性刑事(草薙の後任という設定にしたのは上手い)であることに慣れておりそもそも柴咲コウファンでもあるので映画のアレはアレでも良かったけれど、やはりこうして湯川と草薙の会話などを原作の設定通りで見せてくれると、こっちの方がシックリするなぁ、な感じが山盛り。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    原作が良いのは当然あるとして
    劇団、客演陣の良さも相まって
    すごく良い演劇になってましたね。

    5個星を付けると、それ以上はないのかと
    (自分自身でも)ツッコミがあるので、なるべくつけないように
    してますけど、
    これは、5個ですね。

  • 満足度★★★★★

    天才数学者の一途な愛。哀しい話なのに、なぜか温かい愛の物語。
    キャラメルボックス・テイストにつつまれて、哀しい話であるのに、なぜか温かい気持ちになる。
    不器用な中年男が、人を想う切ない気持ちが泣けます。

    演じる西川浩幸さんの、無表情で落ち着いた静かな情熱が印象的です。

    また、西牟田恵さん、刑事役の斎藤歩さん、ドラマ「相棒」でも刑事役の川原和久さん
    この3人の客演で劇団以外の空気が入った感じで、現実的で地に足のついた雰囲気になった気がします。

  • 満足度★★★★★

    いつものキャラメルと違う?
    神戸で一度観たあと、映画DVDを観て、原作を読んで、サンシャインでもう一度観ました

    原作に忠実と成井さんが仰られていましたが本当に忠実だった
    もともとのストーリーがよいためか、物語にぐいぐい引き込まれました

    ゆうれいも出てこないし、タイムトラベルもないし、ダンスもない
    しかも殺人シーンがある
    ・・・といつものキャラメルとは、少し違うテイストではありました

    ただ、大森美紀子さんや前田綾さんのキャラクターは、明らかにキャラメルテイストでした(笑)

  • 満足度★★★★

    観ました
    観ました。
    なんといっても原作が面白いというのはあるのでしょうが、それを見事に舞台演劇で再現されていたと思います。

  • 満足度★★★★

    あの「容疑者Xの献身」が舞台の上にあった
    時間や場所が多様に交錯するミステリーを、一体どうやって舞台にまとめ上げ、原作を知らない人にも理解してもらえるようにするのだろうと、興味津々ででかけた。

    見事だった。脚本も演出も役者も一体となって、まさに、あの「容疑者Xの献身」がそこにあった。
    ここまでできるとは、さすがに思ってなかったので、本当に驚いた。
    しかも、途中だれることも、飽きることも一切なく、全編をスピーディに突っ走っていたのだ。

    カーテンコールの惜しみない拍手がすべてを物語っていた。

    ネタバレBOX

    この舞台を観に来るお客さんの多くは、原作を読んでからか、映画を観てから来ているのではないかと思う。

    そうするとストーリーは当然知っていつつの観劇だろう。

    原作ありで、このように再現性の高い舞台だと、ついつい、「原作との答え合わせ」的な見方になってしまいがちだ。

    今回は原作に忠実に、ということであるらしいのだが、できれば、ここまでできるのならば、もっとキャラメルボックスならではの解釈、視点がほしいと思うのだ(もちろんストーリーを変えてくれというのではない)。

    原作と唯一異なるのは、チョイチョイ挟まれるお笑いの部分だ。これは、どれもいいタイミングでうまい具合に挟まれているので、とてもいい効果を生んでいると思う。
    だけど、それが劇団の「容疑者Xの献身」に対する答えであるとは、もちろん思えない。

    せっかく原作のある話を取り上げるのならば、取り上げた理由があるはずで、そこを掘り下げて、観客に提示してほしいと思うのだ。
    感動したから取り上げた、のならば、どこにどう感動したのかを劇団の独自性で示してほしい。

    例えば、話の軸にある、石神の内面をもう少しじっくり見せるなどのシーンが、全体のスピード感を殺してしまっても、また、あと15分上演時間が長くなったとしても(これだけ見事なのだから、もう少し長くてもまったく苦痛ではない)、是非ほしかったと思う。
    立ち止まって、観客も考えるところ(あるいは、帰り道でふと思い出すようなひっかかり)がほしいのだ。

    とても、よかっただけに、そう思った。

    また、笑いのシーンなのだが、保険的な意味合いなのか、太ってるとか顔のことなど、容姿に関する笑いは、確実に笑いをとれると思うのだが、なんかベタすぎて、この話の全体から受ける印象と比べて、いかがなものかと思ってしまった(周りは大笑いしてたけど)。
    なんか無理矢理感もあるし(そんなに顔でかくないし、とか)、そのいう笑いを選択しなくても、笑えるシーンは、十分、笑えるし面白いと思うのだが。

    次回は、再演でオリジナルらしいので、原作からの呪縛もないし、こんなに素晴らしい舞台ならば、是非観たいと思う。
  • 満足度★★★★★

    お見事!
    それにしても・・西川浩幸のあの演技はなんだろ?神がかり的だ。
    石神のさえない中年の石頭ぶりを好演。唸るほど見惚れる。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。その完全犯罪とは自分を犠牲にしてまでも、女を献身的に守るためのものだった。

    この物語を読んだ事がない方は私の周りでは居ない。
    だからストーリーの簡単な筋しか書き込まないが、石神がどういうトリックを仕掛けたか、男が愛のためにどんなに大きな犠牲を払ったか、3月10日の謎、彼が自らの論理的思考によって花岡靖子と美里に指示を出す描写など、本当に忠実に小説を舞台化していた。
    石神の犯行を湯川が独自に解明していく場面や、その結末を解っていながら涙せずにはいられませんでした。

    石神の天才数学者として研究にのめり込みたいという意欲と高校教師としての現実との葛藤に揺れ、愛されたい自分と自分なんかが愛されるわけないと諦めている自分。愛したい自分と、その気持ちを相手に気付かれたくない自分。石神の犯罪は決して許されるものではないけれど、私たちはその行為を、迷いのない常にシンプルで純粋な心を、ついつい応援したくなる。

    ワタクシは個人的にこういった不器用な男に物凄く弱く、物凄く思い入れてしまう。石神も恋愛や人間関係にひじょうに不器用で、だからこそ、この物語が好きだ。

    最後の場面で美里が自殺未遂を起こして、やっと、靖子は自分の行動の軽率さに気付く。靖子が告白し、石神に謝罪するシーンと石神の号泣するシーンの涙は種類が違う。切なく苦しく哀しくやるせない。

    倫理を超えた真実の全貌は犠牲的精神の上に成り立っていた。

    キャラメルボックスの演技は本当にお見事!
    演技が細かくてドアの開け閉めにも、その想像を超える。
    刑事達の会話の中やレストランで、物語の邪魔にならない程度にコメディを誘うなど、演出の仕方は流石だ。
    満足。大満足!(^0^)






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