公演情報
「僕は歌う、青空とコーラと君のために」の観てきた!クチコミ一覧
映像鑑賞
満足度★★★★
映像配信を拝見。小劇場での鄭義信作演出舞台というのは結構久々な気が。それだけに劇場で受けるインパクトを取りこぼしてる可能性を思いつつ、配点。
とにかく鄭義信らしさが炸裂であるのは毎度の事である。冒頭から笑いを飛ばし客も巻き込み(時にはいじりも)高めに高めてシリアスがさらっと入り込む。今舞台は米軍相手のキャバレーの設定、生ピアノと歌がある。店のオーナー(梅沢昌代)以外皆男性でフォーハーツ(当初スリーハーツであったが序盤で韓国人脱走兵が加わる)を結成しており朝鮮戦争特需の時代を背景に糊口をしのぐ手段としてショーで食っている格好。皆歌える役者で手練れの演技派揃い「だからやれる」芝居でもある。
役者集団ヒトハダの旗揚げ公演という。昨年流れた公演を目にする事ができ満足だが、この所帯でのコンスタントな活動は(傍目に見れば)中々難しいと想像する。継続のレールに乗るためのアイデンティティ、ここにしか無いもの、かつ無くしたくないと思えるものを、願わくは見出されん事を。
実演鑑賞
満足度★★★★★
歌って踊ってけんかして、笑って怒って嗚咽する。戦争から帰ってきた男と、戦争に行く男と、息子を戦争で亡くした女。そこに、朝鮮戦争で家族も国土をめちゃめちゃにされた朝鮮人密航者がとびこんできて、すべてがぶつかる。極上の社会派エンターテインメント。すばらしい。「きらめく星座」や「父と暮せば」など井上ひさしの傑作と肩を並べる舞台だった。
デブをネタにして舞台を引っ張るファッティ役の桜井章喜が、最優秀男優賞もののトリックスターだった。ロッキーの浅野雅博は朝鮮人元特攻隊員の「生き残っても地獄」という苦しみもだえる独白が圧巻だった。
舞台にピアニストが出て、俳優と一緒に演奏する。2時間10分休憩なし。