そうか、家族か・・・・!
じっくり作りこまれた柿ワールド。
これまでの作品に比べてスピード感は若干減じられている印象がありますが、その分重すぎず抜けのあるおどろおどろしさが醸成されていて・・・。
そこに暮らす家族の姿が浮き彫りになっていきます
役者の凛としたお芝居に目を見張り、魑魅魍魎が跋扈するような山村の空気を描写する力に瞠目し、いくつもの突き抜けたウィットに引き込まれ・・・。
あっという間の100分間でした。
あんしんしてみれるげきだん。
相変わらず面白かった。もはやクオリティの高さが約束されてる劇団なので安心して観れます。ただ今回は物語を投げてないのだから、登場人物(台詞で言われるところの「メインの脇役」)も最後まで描いても良かったのでは、と思ったり。美術中心にスタッフワークのレベルが高い。要するに演出のレベルが高い。
悪い趣味だ
ツボったのはゾンビの村長。
セリフと関係のないところで脳みそを齧る描写がなんとも愛おしい。
ほくろの位置が変わるなどの伏線を放り投げる痛快さといい、柿の、中屋敷くんんのパンク・ロック感は、80年代中期におけるブルーハーツに通ずる。
一瞬、「誰にでもできる」と錯覚させてくれる。
ここがすごくパンクなのだ。
現代アートのヒトツの課題である
「インタラクティヴ性」
を存分に楽しんだのだが。アフタートークを聞くと真逆のことを言っていた。
うーん。
楽しい。これからも柿について悩みたい。