満足度★★★★
おもしろかった!!
スピード感とかパワーとか、なんかとにもかくにもすんごいエネルギーの塊の舞台でした!!!
かっぱさんの「ざっぶーん」?「ざっぱーん」?がいっとき、観た者同士の間で流行語になりました(笑)
死にたい願望の役の方、パワフルでこれまたツボでした!!
できれば配役表は最初に欲しかったかなぁ・・・写真入りで♪
満足度★★★★
乱痴気っっ!!!
公演期間中2ステージだけの全キャストシャッフルという暴挙(笑)、初日を観ながら&観た後に「この人はあの役かな」「この役はあの人かな」などいくつかしていた予想はことごとく外れ、しかし「そう来ましたか!?」「そのテがあったか!」な面白さアリ…っちゅうか「うわっ、ヤラれたぁ!」の方が正直だな。
で、本来のキャスト(以下「本来版」と表記:内部では「ホンチキ」と呼称されている模様)と比べて反則気味(笑)なものから逆におとなしくなったものまで振れ幅が大きく、その意味で本来版は無難にまとめた(←あくまで比較論)感じ?
リスカへの「ブス!」発言とかカッパの棲家が「箱庭」とかにちょっと無理がある一方、狩奈なんか「柿200%」と言おうか「普段より長く回しております」状態で面白く(本来版は柿150%くらい?もちろんハマっていて面白い:念のため)、さらに没ネタをとりいれたりムチャ振りが少なからずあったり(ゆえに5分長い)するのも楽しい。
初日に「乱痴気のキャスト、また変えよう」などという発言も聞こえたので、恒例のアフタートークで訊いてみたら、配役は8月下旬に発表したものの、その後台本もちょくちょく変わり、本来版の稽古にほぼかかりきりとなり、結局乱痴気は通し稽古1回だけだったとのこと。が、各自が本来版キャストへのダメ出しを自分のものとして吸収していたこともあり、その通しでほぼオッケーだったというのはスゴい。
しかも実際のステージも完成度が高く、1回だけ出のタイミングがズレた程度。でも、そのハプニングもまた乱痴気ならではというか、ある意味お祭り騒ぎ的な公演として十分にアリでしょ、みたいな…(笑) え、優しすぎだって?
満足度★★★★
まずは本来版
後から振り返ると古典的な、どころかベタと言っても過言ではない和風ホラーで、たとえば「見つかった**が実は…」なんてのも常套手段なのに、あの独特の「柿節」とでも言うべき台詞回しとスピード感、リズム(ひと括りにして言えば「グルーヴ感」とか?(笑))にグイグイ引っ張られてそんなところまで思いを巡らせている余裕がない、的な。
しかも、「乱痴気」公演ではどの役を誰が演るんだろうなんて余計なことまで考えてしまうのでなおさら…。(すっかり術中にハマっていたワケだ)
また、スプラッタ系ホラー映画であればクライマックスになるであろう「大惨劇」を見せずにその直前でとどめ、すべての発端となったシーンをかぶせてから惨劇後(らしい)の様子で締めくくるのも演劇的で◎。
楽しい・・・w
設定的には白黒映画でもありそぅなシンプルなものですが、後半のどんでん返しや設定からは想像もつかないよぅな暖かい(?)家族愛に視点をおいてるあたりが斬新で楽しかったデスw
また次も観たいぃw
満足度★★★
悪趣味だけどそうでもない?
柿喰う客、初見。
すごい苦手と思って、食わず嫌いしてました。
超B級アダルト×オカルト×サスペンス か。
正直もう内容が思い出せなーい。
てんこ盛りが、うまく盛られず、みっともなく崩れている。
「あ、こんなに盛ったのに…。食べれるのはこれだけか。」みたいな。
そういうのは私はあり。
そして悪趣味ではさほどない。
もっときわどい様を勝手に想像したからですね、たぶん。
満足度★★★★★
初柿喰う客。超B級アダルトXオカルトXサスペンス!!勢い、悪ノリ、ギャグ、コント、アドリブ、てんこ盛り!
初めて見る劇団「柿喰う客」です。
Jホラー好きとして、今回の「悪趣味」の
チラシの「怖さ」不気味さに惹かれての鑑賞。
まず舞台上は、村はずれのさびれた神社の鳥居、
井戸、などいかにも怖い。
そしてお客入れ時のBGMも、悲鳴、足音、赤ん坊の
泣き声などおどろおどろしい効果音で開演前から
雰囲気満点。
開演前のアナウンスも電波が乱れて途切れるという
念の入れよう。
チラシのイメージもあって結構普通の芝居か?
と思いきや…。
始まると、役者はみなハイテンションで客席に
向かって叫ぶ、キャラクターの演技も衣装も
デフォルメされている、ギャグや下ネタも時々交えて。
そして、休憩なしと言いながら、突然前編の終了、
数秒の休憩時間、再開するとミニコントコーナー…
なるほどこういう劇団だったか!
ある意味私の「小劇団」のイメージです。
村の狐伝説を調べにきた学者と女子大生、
男優が女装した自殺願望OL、
ナタをふりまわす女子高生、時々発作を起こす
不気味な母親と家族たち、
ゾンビの村長、「車椅子のコスプレ」の長老老婆、
ジェイソン風、メガネのメイド、ゲイの家庭教師、
飼い犬、河童…出演俳優は26人。
ホラー的なあらゆる要素をぶち込んだごった煮状態は、
多少ありがちな遊びが目立たなくもないですが…。
私のツボは、片桐はづき嬢。
ぼたん丸が実にキュート。
あの棒演技と、せりふとびリピートに大受けでした。
演劇集団キャラメルボックスの渡邊安理さんの客演にびっくり。
普段と違う面を楽しみました。
最後に代表の挨拶、
「ひたすら自分たちの好きなことだけをやるので、
好きなお客さんは観に来てください」という
言葉には納得。
スタンスがはっきりしていて気持ちいい。(^^)
シリアスなホラー劇も観たくなりました。
思いっきり怖いやつ。
「柿喰う客」の次回公演も観たくなりました。
悪い趣味だ
ツボったのはゾンビの村長。
セリフと関係のないところで脳みそを齧る描写がなんとも愛おしい。
ほくろの位置が変わるなどの伏線を放り投げる痛快さといい、柿の、中屋敷くんんのパンク・ロック感は、80年代中期におけるブルーハーツに通ずる。
一瞬、「誰にでもできる」と錯覚させてくれる。
ここがすごくパンクなのだ。
現代アートのヒトツの課題である
「インタラクティヴ性」
を存分に楽しんだのだが。アフタートークを聞くと真逆のことを言っていた。
うーん。
楽しい。これからも柿について悩みたい。
満足度★★★
更なる疾走感に期待
もっともっとテンポが速い方が好みだったかも
それぞれのキャラクターを活かしつつ
バランス感覚がとれる作家・中屋敷氏はやはり秀逸。
あれだけのハードな舞台なのに
演じてる役者さんがみんなすごく楽しそうな事に好印象。
満足度★★★★★
1年ぶり本公演
1年待ちました。
でも、そんなに待った気はしないです。
その間に個人の活動がそれぞれ目覚しかったから。
で、1年ぶりの本公演を楽しみにして友人を誘って見に行ってきました。
初めて柿を見た友人も興奮するエンターテイメント大作でした!
去年同じ会場で「サバンナの掟」を見たときから、目覚しい成長を遂げてますね。
去年は空間を埋めきれなかったけど、今回は空間が密度濃く活かされていました。
あんしんしてみれるげきだん。
相変わらず面白かった。もはやクオリティの高さが約束されてる劇団なので安心して観れます。ただ今回は物語を投げてないのだから、登場人物(台詞で言われるところの「メインの脇役」)も最後まで描いても良かったのでは、と思ったり。美術中心にスタッフワークのレベルが高い。要するに演出のレベルが高い。
満足度★★★
普通
観る前に受けた印象よりも普通だった。
もっと破天荒なことをするものかと思っていたので。
とはいえあくまでそれは高いレベルの上でのお話。
楽しく、ときにはぞくりと、何より低い敷居で安心して見させてもらえた。
メッセージ性が薄いようにも思われたが、この劇団は別にそれでいいと思う。
満足度★★★★★
異世界感と二重構造の面白さ!
楽にぎりぎり間に合い、観させていただいたが後悔した。この芝居はまず初日に観なければいけなかった。多分初日に観ていたら、三回くらは見に来ていただろう。脚本・演出・役者・スタッフと、三拍子も四拍子も揃った名作だ。
最近等身大の芝居をする劇団が多い中で、この劇団ははっきりと異形の世界を描いている。その描く世界観がとても魅力的だ。そしてこの劇団の凄さはその異形の世界を描きながら、ところどころで現実世界に戻り、これはお芝居ですよということを観客に認識させる。
その二重構造が作品をさらに混沌とさせ、魅力的なものにしている。お見事だ。