石を投げる女がいて 公演情報 石を投げる女がいて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/03/25 (金) 14:00

    座席8列5番

    あらすじに暗示されているように不穏な方向に向かうが一難去る。しかし真髄はその後ではないか?
    実際にあった事件等を想起させる出来事が次々に起こりしかもそれまでのトラブルのように単純でなく真相も藪の中。ある共同体が壊れてゆく過程を見せられているようで居心地が悪かったなぁ(褒めてる)。これ、堤さんのダークサイドなのでは?(笑)
    なお、ラストシーンで星新一の「おーいでてこーい」を想起したりも……(爆)

    ネタバレBOX

    想起した実際の事件は連合赤軍やオウム真理教関連のあれこれ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    今回のジグジグさんも凄かったな!
    登場人物とキャストさんがドハマリ
    ハマり役
    舞台場の時間のながれと共にキャスト変わっていく!
    楽しくもありいろいろと考えてしまう舞台である
    長編と思わせない作りでこの世界観に引き込まれた
    何度もみても面白い作品でした

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/03/27 (日)

    新宿スペース・ゼロにてジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン『石を投げる女がいて』を観劇。
    団体名を間違えずに言えただけで一仕事を終えたような感覚に陥るジグジグさん。2019年8月公演の『ひのくすり』以来、およそ2年半ぶりに拝見させていただきました。
    これまでに拝見した過去3作『デイドリーム・ビリーバー』『円盤屋ジョニー』『ひのくすり』はいずれも見応え十分。今回も勝手に期待値を上げて本番を待っていましたが、結論から言えば、その期待値を裏切らない見事な大作だと感じました。
    公演パンフレットに、作・演出の堤泰之氏の「これは大河ドラマではなく、中河、いや、小河ドラマ」というコメントが記載されていたものの、個人的には「大河」と評しても納得いくのではないかと感じるほど、壮大で目まぐるしい展開に圧倒されました。
    前半からリアリティーのある会話劇が繰り広げられる中で、時折見られるユーモア溢れる仕掛けは、観るものを飽きさせないばかりか、その一つ一つが後に繋がる伏線ではないかも感じてしまうほどの重厚感。ミステリーのような、ホラーのような、コメディーのような、社会派のような、、。また、誰が敵で誰が味方で、誰が悪で誰が良なのか。決して現実離れしている訳でもなく、かといって現実ではありえないような展開もあり。。
    うーん、これは“ぐちゃぐちゃ、どろどろ”とでも表現すれば良いのでしょうか。堤氏が書かれている「一人一人の登場人物にスポットライトがあたりながら、どんどん物語が進行していく・・」という表現に妙に納得してしまった不思議な作品に感じました。
    人間心理というもの微々たることで揺れ動き、それがきっかけで思わぬ展開を招くことがありますが、本質を見失わずに、ブレない信念を持つことが大事、、、? 今回は奥が深すぎて一回の観劇だけでは上手くまとめるのが難しい、色々と考えさせられる内容にも思えました。上演時間2時間30分はあっという間に感じました。やはりジグジグさんの作品は面白いです。
    ストーリーの奥深さだけでなく、奥行きを感じさせる趣向凝らしたステージング、“パワースポット”という神秘的な空間を感じさせる照明・音響演出、キャスト陣の熱量も良かったです。女性キャストが多かった中で、小林和也さんの役どころは面白く、存在感があったように感じました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/03/25 (金) 19:00

     タイトルからしても、チラシのイラストからしても、謎が多く、相当興味を惹かれましたが、実際観に行ってみると、こちらが期待していた以上に、想定外で、意外な展開の連続に、そしてその終わり方に良い意味で期待を超えていき、衝撃を受けた。
     
     ストーンハウスという名のアクセサリー工房を舞台に、個性的な創立メンバーのやり取りがくだらないが面白く、飽きさせず、笑えた。その後、DVの問題が絡んできたり、途中から、ストーンハウスを軌道に乗せるためビアンカの姉のヴァレンティナが協力するが、この姉妹が実はとんでもない小悪党で、次第に野心がむき出しになっていき、創立メンバーが矢継ぎ早に辞退していったりと、スピーディで、ハラハラドキドキする展開が続くが、ストーンハウスに第1次加入組の1人である生真面目で愛想がないが職人気質の美月が正義感を発揮したことで、ヴァレンティナグループの乗っ取りは失敗に終わったりと、ドラマは二転三転し、先が見えない展開の仕方に振り回され、先が気になり、緊迫しながら、舞台を思わず食い入るように魅入っていた。

     石を投げたのが実は、生真面目で愛想がないが、職人気質の女性だったというのはかなり以外で、意表を突かれた展開に驚愕した。しかも、石を投げたのがきっかけで、地元の村人たちと対立し、その内、噂話などが肥大化し、ストーンハウスのメンバーを追い出しにかかろうとする村特有の閉鎖性、猜疑心の問題、ストーンハウスのメンバーの一部が新興宗教的に全体をしていく両方における怖さを克明に描ききっていて、そう現代において、完全な虚構話とも言えないと感じ、一つの小さなトラブルをきっかけにして、ここ迄事柄が肥大化し、収拾のつかない事態にまで発展していくのを観て、ゾッとした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    もともと堤氏の作品が好きなのだが、イメージが違って驚いた。が、これはこれで堤氏の実力を見せつけられる結果となった。
    プログラムにあった「小河ドラマ」になるほどと思ったが、その通りで、クライマックスの台詞の応酬には聞いていて苦しくなうような言葉を浴びせられた気持ちになった。
    内容は違っても、これは絵空事でも舞台の上のお話でもない。現実にいくらでも転がっていることだ。だから観客はどうしようもない気持ちにさせられる。だから苦しい。しかし観てよかったと思うのだ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    観応え十分、お薦め。
    物語はストーンハウスという場所を中心に、そこで働く(中心)人物が次々に変わり不安・不穏をおびて展開していく。足(許)を掬われる得体の知れないもの、それは噂・憶測・中傷といった実態がつかめない不気味さをもって描く。
    都・邑、企業的(組織)か家族的(仲間)といった違いを背景に、人の情実を上手く絡めて物語の中へグイグイと引き込んでいく。本公演の魅力は脚本の 力が凄いところ。
    (上演時間2時間30分 途中休憩なし)
    【GR<グランドロマン>チーム】

    ネタバレBOX

    舞台美術は手前と奥、そこに橋が架かるよう行き来できる路。所々に木々があり森の中を連想させる。後景は黒幕、時々開閉することによって、別の場所ーパワースポットの存在を表す。上手・下手にも別の場所があり、物語の進行を促すシーンを挿入する。上手は、ストーンハウスを盗撮する男。下手は村人の語らい場。

    森の中にあるロッジ、一時は賑わっていたがオーナーが亡くなり現在は使用していない。オーナーの娘・みずほ(石井澄代サン)が大学時代の友人・薫(天笠有紀サン)に貸し、薫が数人の仲間(全て女性)とストーンハウスを立ち上げた。顧客のニーズに添った商品作りをしていたが、経営は伸びず、大阪のアクセサリーショップと経営提携する。しかし市場・競争原理を強行され、薫ほか創業メンバーが退職に追い込まれる。残ったメンバー(第一次加入組)の美月(糸原舞サン)が逆にショップの詐欺まがい商売を糾弾する。が、この地のパワースポットを利用し、第二次加入組の音(上村愛サン)を中心に、石に神がかり的な力を備え商売を始めた。本当にそんな力があるのか疑心暗鬼な美月は経営能力・部下からの不信で失脚。
    一方、暴力を振るう恋人から逃げてきた女、遭難しかけた男がストーンハウスのメンバーと思惑などが絡み、人間関係の歪さを増幅させる。さらに村人達からは怪しい集団と見做され、迫害を受け出す。八方塞がりのストーンハウスの行方は…。

    戦国時代の下剋上を思わせる様相。そこは現代版として、ちょっとした行き違いや誤解が大事(おおごと)になることで説明。勿論、悪意を込めた作為も潜む。同時に、表面的には逆観点が想像出来ない巧みさ。例えば、美月が みずほ に懐妊祝いとしてストーンアクセサリーをプレゼントしたが、流産した途端、この”石”のせいだと豹変する。人の感情の揺れ、そこを微妙な設定で鋭く突く面白さ。

    終盤、村人・逃げ込んだ女の恋人などがストーンハウスのメンバーに詰め寄る場面は、双方の主張が際立ち、今までの もやもやした思いが整理されていく。人々の感情を理路整然と説明するのではなく、状況や情況を通して食い違いが解ってくる。それでも、家族にしてみれば胡散臭い商売、もっと言えば新興宗教に嵌ったのではと不安になる。ストーンハウスという仲間、その中での対立、さらに地域(村人)や家族といった部外者を巻き込んで実態が掴めない”何か”を実に上手く表現した、一種の心理劇のようだ。
    公演の心象付けは音響ーー上演前は鳥の囀り、微風や強風が 和らぎや緊張として風景に溶け込む。もともと都会生活、競争社会とは違う環境を求めたのに、やはり人間関係に翻弄される。興味深い内容であった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/03/23 (水) 19:00

    SSチームを観劇。初見のユニットだが、作・演出はプラチナ・ペーパーズの堤泰之。ある種のジェットコースターストーリーだが、納得できない不安な気持ちが残る。さまざまな正義のあり方が示されているように思う。148分。
     寂れたリゾート地にあるロッジに集まる女性達が始めた天然石アクセサリー工房。さまざまな事情の女性が集まり、軸になる人物が次々に変わっていく展開は目まぐるしい。えっ、そんな、…と思ってる内に2時間半が経過する。終わってもすぐには納得できないし、謎も残るのだが、その不安定さこそ堤が描きたかったものではないかと思った。2年前に延期になったということだが、今のこの時代にピッタリ合う展開が驚く。タイトルは、エンディングで素晴らしく活きる。
     先日の電夏で素敵な演技を見せた小林知未を観たくて行ったが、軸になる1人を巧みに演じ、不安な気持ちをしっかり起こさせてくれた。

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