たぶん きっと おそらく ゾンビ  公演情報 たぶん きっと おそらく ゾンビ 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/02/24 (木) 14:00

    ある演劇ユニットの最終公演初日の開演数時間前からの出来事を描いた物語。バックステージ系、ゾンビとあと「もう一つの要素(ネタバレBOXへ)」の三題噺的に一見意外な3つの「お題」が上手く融合して見事。
    バックステージ系については公演初日数時間前に出演者のうちの1名がまだ来ていないという典型的な状況ながらそこここにこの1年ほどの小劇場事情をちりばめてまさしく「イマの演劇」。
    ゾンビ関連ではゾンビたちが巷に溢れつつある(らしい)状況からいかに脱出するか?という「正当ゾンビもの」のオモムキ。でありながらゾンビそのものが登場しないのは宮坂武志監督「大怪獣東京に現わる」(1998年)の如し。
    また、ゾンビを登場させないゾンビもの、ということで2017年6月に東中野RAFTで上演されたサムゴーギャットモンテイプ「おうちにかえる・オブ・ザ・デッド」を想起。あの作品内の「東京の状況」が本作にあたるのではないか?などと夢想。
    三題噺の残りの一つについては「その類が好きな身には結末が予想できたりする」が、それ自体が楽しい。

    ネタバレBOX

    結末は「時間ものSF」が好きな身として「電話があった」あたりでピンと来て予期できたが、その意味では「基本に忠実」とも言えるし、「ワカるヤツにはワカる」のがまた巧い、みたいな。
    また「前日に行く」ということからヨーロッパ企画の「サマータイムマシン・ブルース」を思い出したりも。
  • 実演鑑賞

    座席A列8番

    最終日でなければもう一回観てた

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    前説が始まったのかと思ったら、そのまま本編に雪崩れ込んでいたと言う演出でとても面白かったのですが・・・

    「今」の切実さと演劇愛が感じられるお話でした。

    ネタバレBOX

    笑えるのですが、タイムリープとかやめて(笑)。なくなった飲料水の行方とか、わけわからなくなるので。桜井くんのキャンピングカーに全員乗れるのかも疑問でした。
    私としては途中から失速感を持ってしまいました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    公演が出来るか出来ないかが一番大事なのは分るが観に来る観客への連絡をどーするかがひとつも語られてないのは残念でした
    劇場周辺にいるゾンビは観客だったかも笑

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    現代の演劇界ー特に小演劇への深い愛情に満ちた内容、それをある映画を連想させる演出によって興味を惹く巧さ。表層的にはコメディのようであるが、芯にあるのは現代ーコロナ禍における凄まじい苦悩と危機を、公演は淡々と暴き立てているようだ。何かが崩壊しつつあるが、同時に希望を描くことも忘れない。虚実綯交ぜの展開は、演劇ならではの面白さ。
    (上演時間1時間40分)

    ネタバレBOX

    楽園は二面客席。舞台美術は、出入り口の対角線上に一段高い平台。その横にパイプ椅子があるだけのシンプルなもの。ここはカツゲキ劇団の公演の稽古場光景であるため、芝居用の舞台美術はまだないという設定。

    前説、その途中で口調が硬いと他の劇団員が注意をしつつ、そのまま本編が始まる。劇団員のサクライがまだ来ない。稽古を始めたいメンバーが彼の所在を確かめようとするが、情報が錯綜し真偽のほどが掴めない。彼が劇団内で恋愛している、金に困っているらしいなどの噂や憶測が飛び交う。
    これを受けて、ネット情報の真偽、噂は人心を迷わせる怖さ。何が真実で、どう行動するかは自分の気持ち次第。それが演劇熱への議論へ続く。

    稽古を始めたい舞台監督、なにしろ劇団解散公演なのだ。この舞台監督・円谷(仲澤剛志サン)と若い劇団員・笠井(田久保柚香サン)の演劇に対する気持ち、もっと言えば現実社会×夢・生き甲斐についての議論が、「たぶん きっと おそらく 肝」だろう。「ある年齢になったら演劇を続けて生活できるかどうか、見極めることが大切。年齢とともに大事にする優先順位が違ってくる」。一方、「どんなに生活が苦しくても演劇が大好き、人を生かせる芸術は演劇だ!」と言い切る。作・飛葉喜文さん、演出・横森文さんに、よくぞこの言葉を言わせたと拍手を送りたい。
    居ないメンバーの代役を立て稽古を始めるが、街にはゾンビが出没し、新宿では暴動が起きている。また小田急線が止まっているという怪情報、色々な事が劇場外で起きているらしい。ゾンビの正体とは、政府曰く不要不急の外出はせず、家の中にいるようにと。

    ゾンビの増殖=コロナの感染を連想した。外出制限などは まさにコロナ感染防止対策そのもの。この危機をどう脱するか。登場しないサクライは、小説で映画化もされた「桐島、部活やめるってよ」のように、周りの人々によって人物像が作られる。その現れない人物によって窮地を脱する。始めは悪口に近い言動が、いつの間にか親しみを持っている。しかし女癖は悪いらしいが…。

    上演前も懐かしい昭和歌謡が流れているが、劇中でも「いつでも夢を」「喝采」♪いつものように幕が開き♪など1960~70年代の曲が多く流れる。曲に合わせて皆でダンスを踊る、コミカルなダンスであるが、何となくゾンビのような…(失礼)。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     開演前には1960年代に流行ったグループサウンズの曲やヒット曲が流れ、ホリゾントの左側コーナー辺りにCDに青い光を当てたような映像がリズミカルに踊っている。出捌けは下手側壁に2カ所、換気の為もあって劇場入口を閉めずに公演しているので劇場入り口も出捌けに用いて3カ所。
     板上は、下手奥のコーナー部分に正方形の平台を据え、コーナー部分に平台と異なる色の1辺50㎝程のマット。上手ホリゾントの手前にパイプ椅子3脚。マットはクローゼットを表しているが、本番前の稽古という設定なのでクローゼットに壁は無く素通しである。
     明転すると前説と称して役者が登場するが、通常と異なり、そのまま本編に続いてゆくという変則的な開幕。(追記2.25 02時52分)

    ネタバレBOX


     さて今作では2回も公演を中止せざるを得ず、遂に劇団解散という苦渋の決断に追い込まれた小劇場劇団の最終公演初日の模様が描かれる。言う迄もあるまいが役者をやっている人々は、演劇が好きで好きでたまらない。そんな役者魂が貧しさや結婚、年取った親の世話等止むに止まれぬ事情から、生身に鑢を当てられるように削られ引き剥がされて役者の道を断念する者も現れる。ところが三十路を越えても、結婚に関するイヤミを散々謂われても本気で芝居を続けようとする意志を持つ女優の覚悟に対し、諸般の事情から役者を諦めたものの、矢張り演劇界からは足を洗えない先輩との息詰まる対決シーンで生涯夢を貫くことの難しさを描いた挿話を含め、よくある劇団員や客演の役者を含めての恋バナ、また恋が複雑に絡み合うXXタラシ関連のあれやこれや。噂が噂を呼びあちこちに飛び火して事実とは異なる噂話が独り歩きし始めることによる脱線・誤解に起因するあれこれ。表面的に描かれていることは、このようなストリームと彼女と大喧嘩の後、行方不明の出演者の穴埋め問題、電車の運行停止の原因不明瞭や一時的な通信遮断もあり様々な噂や不確定要素が原因となった疑心暗鬼。迫る初日開演時刻にも拘わらず行方不明の出演者からの連絡も無いことが原因の宙づり状態。そんな五里霧中の役者達を襲うのは電車が止まっている原因はゾンビが現れ、人々を襲っていることだとの情報。メンバーの自殺指向と自殺した場合ゾンビになってしまうことに対する対応等々が加わり、錯綜する情報と迫る開演時刻という切羽詰まった状況。公演の開始時刻を遅らせるか、公演延期或は中止にするか。そもそも公演が打てるか否かの判断も、判断材料が確かであるとは言い切れない以上難しい。刻々と過ぎ行く時間。決死の覚悟でどうなっているのかを確かめに行くタイムリーパー。ゾンビが物凄い勢いで増え続けていることは確認できた。だが、逃げ出すチャンスの最後と思える時になってタイムリーパーが時間を移動できる最終回を迎えてしまった。公演が出来る状態では無い。劇場周りにもゾンビが集まって来て彼らの発する悍ましい音が迫る。何としても生き延び、公演は延期して再起を期す以外に道は無い。ゾンビの動作は鈍く誰かが囮になって他の者を逃がす他は無い。囮になる者を決める為籤を引いた。
     By the way、何故今作は、こんな形で始まったのか? 今作のタイトルの何とも言えない曖昧さが出て来る必然性は何か? 今作の本当の主人公は誰なのか? 等々ちょっと視点を変えて見てみると今作の本当の狙いが透けて見えるように思う。その上で今作を観るなら我々が日々暮らし体験している鵺的世界の中心を為す本質、虚という恐るべき欺瞞装置が見えてくるのではないか? 
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/02/23 (水) 18:00

    チャラいあいつが稽古に来ない、女にルーズな奴はこれだから、から始まる男と女とゾンビ(たぶん)の物語

    沢山人が集まれば、人数分の価値観が生まれ、
    年齢と共に変わる価値観は、大切なものの優先順位を変えていく

    ゆるく進んでいく話の中で、突如噴き出す演劇に対する熱い想い

    起承転結がはっきりした素晴らしい作品だったと思います

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