実演鑑賞
満足度★★★★
2021年度秋季企画展「新派 SHIMPA――アヴァンギャルド演劇の水脈」関連公演として上演された樋口一葉の小説「十三夜」、奇しくも十三夜に近い十五日に拝聴。過去に何回か聴いたことがある朗読劇。
この作品は、昭和22(1947)年9月の三越劇場、久保田万太郎の脚色で新派によって劇化初演されたらしい。初代水谷八重子が自ら選んだ「八重子十種」にも数えられる名作という。今回はその大御所、水谷八重子の近くで学んだ波乃久里子さんが主人公のお関、歌舞伎の舞台にも立ったことがある新派の喜多村緑郎氏が幼なじみ・録之助を演じる。練達の俳優たちの情感あふれる朗読、そして生音調 目にすることが少ない道具での見事な情景描写に唸る。
幼なじみの恋路を照らす十三夜の月あかり――。声と音がつむぐ新派の世界に、言葉に耳をすます。
アフタートーク、波乃さんの開口一番は「緊張した!」だった。彼女ほどの大ベテランでも緊張するという、演じれば演じるほど奥が深い演劇の世界。いや~聴応えがあり、一夜限りの至福の時間。堪能。
(上演時間1時間30分 朗読+アフタートーク)
この公演に関するtwitter
初日1週間前から「団体名」と「公演タイトル」を含むツイートを自動表示します。
(ツイート取得対象にするテキストは公演情報編集ページで設定できます。)
因幡屋ぶろぐ更新。樋口一葉の原作をト書きに至るまで詩のように編んだ久保田万太郎の戯曲を俳優の確かな語りと音調で聴きました。新派は思いのほか新鮮、同時に不思議な懐かしさもあり、「知っていたけれど気づかなかった」のかな。 リーディング… https://t.co/ZJKRnSDvXG
約3年前
早稲田大学演劇博物館「新派 SHIMPA-アヴァンギャルド演劇の水脈」関連公演「リーディング新派 in エンパク『十三夜』」at 早稲田大学大隈記念講堂 小講堂 出演:波乃久里子、柳田豊、伊藤みどり、喜多村緑郎 今宵の月は十何夜? https://t.co/RJ7h4UzpFL
約3年前
早稲田大学演劇博物館「新派 SHIMPA-アヴァンギャルド演劇の水脈」関連公演「リーディング新派 in エンパク『十三夜』」at 早稲田大学大隈記念講堂 小講堂 出演:波乃久里子、柳田豊、伊藤みどり、喜多村緑郎 今年は樋口一葉づい… https://t.co/fdmvt1VTEX
約3年前
リーディング新派inエンパク『十三夜』。大看板に若手筆頭、91歳の重鎮、音調の実演という贅沢な趣向。声だけ、音だけなのに豊かな劇世界が広がる。樋口一葉の文学を久保田万太郎が脚色した傑作が脈々と受け継がれています。久里子の声を聞きな… https://t.co/oAxPNfEEaT
約3年前
リーディング新派inエンパク『十三夜』を拝見しました。 波乃久里子さんが登場した瞬間、しぐさの美しさにみとれました。 そしてお芝居に入った瞬間、久里子さんが24歳のお関にしかみえなくなり、、、。 あとでこっそり実年齢調べて衝撃受けました。
約3年前
「リーディング新派 in エンパク『十三夜』」本日お越しいただきました皆様、ありがとうございました。 年明け2022年1月21日は「朗読劇『黒蜥蜴―演劇博物館特別篇―』」 今週金曜日から申込受付スタート❗️お申し込みお待ちしており… https://t.co/Y5ulSJuSXr
約3年前
今日は、こちらに行ってきました。 楽しかったー!! リーディング新派 in エンパク 『十三夜』 朗読劇は初めて。発声するまでの間にも耳を澄ませて、より集中する不思議な感じ。 アフタートークも滋味深く、面白かった~。 https://t.co/ejbgjUzIgo
約3年前
 リーディング新派 in エンパク 『十三夜』 日時:2021年12月15日(水)17:30~19:00 会場:大隈記念講堂小講堂 出演:波乃久里子、柳田豊、伊藤みどり、喜多村緑郎 定員:130人 ※要事前予約・定員を超えた場合は抽選 参加無料 私も参加しております。
約3年前
【申込は12月3日(金)17時まで!】 リーディング新派 in エンパク『十三夜』 日時:2021年12月15日(水)17:30~19:00 原作:樋口一葉 脚色:久保田万太郎 構成・演出:齋藤雅文 出演:波乃久里子、柳田豊、… https://t.co/5JqkNfV3LM
約3年前