ばいびー、23区の恋人 公演情報 「ばいびー、23区の恋人」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.2
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2021年ラストの観劇となりました。

    ネタバレBOX

    好きってとても難しい。23人と同時に付き合っているからと言って、愛情が23分割されているわけではない。他の人には理解できないけれど、町子本人には23通りの出会いがあって、ドキドキやワクワクやたまのケンカや指切りや、それに思い出がある。23人の恋人は町子だけを愛してくれているんだけど、町子ももちろん23人のことを大好きだと思って付き合っているんだけど、そのうち誰かだけを好きになって誰かだけと付き合うというのとは違うよう。
    町子が恋人の23人について形容するとき、誰が一番好きとかじゃない、オリンピックと同じだと。それぞれの種目がそれぞれに素晴らしいんだけど、全ての種目の選手を戦わせて誰が一番なんて決めない、だって全ての種目が全くの別物だから。
    「まちこりんぴっく」って名付けてたけど、それを聞いて、ああ、そういうことなのか、と独りごちた。町子はふざけているわけじゃ決してない。でも誰かに町子の恋愛スタイルを理解してくれと言っているわけでもない。太陽の明るさであっけらかんとしながら、人の好意を無にできない。好きーって思うのも早い。結果、貞操観念おかしな女の子だけど憎めない天然素質もありな役どころを演じた織田奈那さん。欅坂46出身ということで、どうしても可愛らしさが先に立ってしまう、というかこちらがアイドルさんを見てるミーハーな気持ちになってしまうけど、面白おかしく演じていて楽しかった。
    親友役の見里瑞穂さん。モルカーのあのドライバーのOLさん。ある意味おせっかいな親友あかりが、町子にそんな不埒なことはダメだと説くんだけど…このあかりさん、ところどころ観客の気持ちを代弁。最後に、一人だけもう一度付き合って良いと言われたら誰を選ぶのか、と町子にズバリ聞いてしまうこと自体、実はみんなそれ思ってた、聞いてほしいと思ってた的な気持ちを解消してくれたりで感情移入しやすかった。
    23区の恋人たちを演じたうしろシティ金子さん。テレビで見るお笑いさんのイメージと全然違って、もともと俳優さんて言われても驚かない。次の出演作品が早く見たいです。本当に「ちょうど良い」って思いました。すっごく目立つとか、すっごく変わってるとか、そういうのじゃない、巷の、市井の人を演じるのが面白くて上手。
    というわけで、とても良い時間をいただきました。2021年の見納め、そして笑い納め。こんな舞台に出会えて感謝。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2021/12/28 (火)

    今年の観劇収め。
    もうね、なんかね、いいのよ。
    うふふでぎゃおぉでアハハン~~な。
    こういうの好きだなぁ。
    町子と親友の掛け合いがまた好きっ!!キュンっ!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    #織田奈那 さん
    #見里瑞穂 さん
    #金子学 さん
    #池亀三太 さん
    フライヤーの吸引力がハンパない。だって可愛いんだもん。オヤジ臭がダダ漏れしました。すみません。
    実際の織田さんは、美しいよりは可愛らしい。ビューティフルよりはキュートだった。見里さんは何作品か拝見しているけれど、活きの良さは今作品でも健在。
    ただ……恐らく池亀さんが執筆している時に意識した劇団員の姿が色濃く反映されているからに違いないが、そこに居ない初演キャストの松本みゆきさんと穴泥美さんの姿が浮かび上がる。というよりは、そればかり追ってしまっている自分を認識している。
    転換のBGMに使われている大垣友さんのギターのリフが、それ以外に考えられない程にフィット。
    それにしても、終始客席が笑いに包まれていた。あなたも観たらいい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い! お薦め。
    一見、コメディ映画のサブジャンルであるスクリューボール・コメディのようだ。住む世界(公演は本来の意味ではなく場所)が異なる男女の恋話、変わった登場人物、テンポのよい洒落た会話。だが次々に事件が起きる波乱にとんだ物語はない(いや、ラスト近くはドキッとするか)。「スクリューボール」は「スピンがかかりどこでオチるか予測がつかないボール」を指しているらしく、転じて突飛な行動をとる登場人物が出てくる映画の代名詞になっている。物語は複雑ではないが、不思議と緩い会話と忙しい観せ方に魅了されてしまう。

    登場人物は25人だが、役者はわずか3人。しかも役名があるのは、主人公・町子(織田奈那サン)、その友人・明里(見里瑞穂サン)だけで、残り23人(区)は、恋人たちとして(金子学サン)が演じる。タイトルや説明から分かるように、町子が恋人たちに「ばいびー」するため23区を巡るのだが、ナレーションや説明の字幕はない。しかし、明里が叫ぶ一言で場所(区名)が一瞬にして特定できる巧さ。完全に物語だけで観せていく。物語を支えているのが舞台美術。基本的には変わらないが、街のあちこちを歩き回るロード・ドラマ感を引き出すための乱雑さが風景に見えてしまう。

    役者は3人だが、舞台には多様な顔と声が次々に登場するようで、退屈する暇がない。「ばいびー」旅を通して立ち上がるのが、町子と恋人たちの関係ではなく、漫才のボケとツッコミのような町子と明里の凸凹コンビーー不思議な友情関係である。町子の歯切れの悪さ、明里の後押容赦なし、恋人たちの戸惑い往生際の悪さ、という構図が徐々に対話の形に発展していく。旅という動き、部屋での会話が忙しく交錯するうちに、奇妙な興奮状態が生まれてくる。

    多くの(実際は3)人の顔と声が描かれており、本来ならば生活や暮らしといった社会が見えてくるはずだが、さすがにそこまでは想像出来ない。恋人との別れ話…悲しみで寂しい姿があれば、戸惑い微妙な感情で握手する姿もある。いずれにしても人との関わりが密(蜜)であり、こんな光景がいつかまた見られる日が来るのだろうか(コロナ禍だから再演?)。
    (上演時間1時間10分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは大きく2つに分かれ、町子や23区の恋人の部屋、本来の舞台と客席の間にも木枝やカラーコーン、ベンチ、ブランコが置かれ、色々な風景を観せる。メインの舞台は上手にベットがあり中央にソファや本箱、いたる所に服が散乱している。全体的には雑然としているが、そこに町子の整理できていない心持が表れている気がする。同時に1人23役を担う金子学さんが、上着を着替えるだけで23人を演じ分けるという効率的セット。

    23区の恋人は、明里がこの部屋から「東京タワーが見える」、「スカイツリーが見えるんだ!」といった名所を叫ぶことで一瞬にして場所(区)が特定出来る。また23区を巡るのは、メイン舞台(上段)を降りて、サブ舞台(下段)と客席との間を行き来することで移動していることを表す。もちろん、騒音や駅アナウンスといった効果音もある。70分という比較的短い上演時間で、地理(物理)的という距離と人と人の心情(精神)的距離を実に巧く描く。

    ところで、声なき声として観客の思いは、町子が23人の恋人のどこが好きなのか、だれが一番好きなのかを聞きたい。そして彼女曰くオリンピックに準えて、異種競技の金メダリストを比較しても意味がないといった回答。何となく最もな気がしたが、良い面だけを見た人の集合(23区)体とも思える。人は少なからず長・短所があって人間味があるような。逆に23区の彼氏たちからすれば、本当に付き合っていたの?という詰問がありそう。しかし物語は、あくまで町子目線で、明里の助言もあって彼氏の断捨離を軽妙に進める。23人を寄せ集めることで、逆に人の不完全さを浮き上がらせる巧さがある。
    映画「婚前特急」を連想。5人の彼氏と同時に付き合っていた女性が、ある切っ掛けで運命の相手を見つけるまでをユーモラスに描いた恋愛コメディ。彼氏5人の査定を始めるが、相手からは「俺たち付き合ってないじゃん」というキツイ言葉。公演も 自分と相手の気持の相違に気づくことに...。

    物語が面白いのは、登場人物のキャラクター。といっても町子のあっけらかんとした優柔不断さ、明里の常識人らしい融通(面白味)の無さ、という対照的な2人の微妙な距離感で表す。それを織田奈那さんと見里瑞穂さんが自然体に演じ、本当に中学校以来の親友のように思えてくる。そこに金子学さんの特徴を出さない23区の恋人たちが面白可笑しく絡む。劇団員でない3人が絶妙な関係性を表しており、実に新鮮だ。隣の劇場OFFOFFシアターで劇団員による公演が同時公演中ということもあるが、新たな試みとして支持したい。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    多少くどさもあったが、楽しい時間でした。

    ネタバレBOX

    町子の恋人たちを複数の俳優陣が演じるか、一人の俳優が七変化でキャラクターを演じ分けるかをした方が好み。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    これが今年の観劇納め。楽しい舞台でよかった。欲を言えば、観逃していた松本みゆきのまちこ版も観たかったが、隣で公演中だから仕方ない。

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