公演情報
「どうしよう 孤独だ 困ったな」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
#鈴木研 #鈴木あかり
#箸本のぞみ
#大垣友 #もりみさき
#岡野康弘 #辻響平 #三浦葵
#小日向春平 #成瀬志帆
人はみな問題を抱え、嘘をついて、孤独に苛まれながら生きている。ここの人たちもみんな困っているのだけれど、辻響平さん演じる居酒屋のユウゴだけは困る原因が自身にではなく他者にある。初演のユウゴの軽さも大好きだったが、オープニングの辻さんが落ち着いた空気を作品のベースに敷いたように思えた。そこでのディスコミュニケーションが象徴するようなスレ違いが本編を貫いている。
初演との大きな違いはセット。劇場に合わせて変化するのは必然だけれど、奥行のあった初演は居酒屋の雰囲気が印象的だったのに対し、今作は上層に書斎が作られてシーンが可視化された。それがかえって立場の違うそれぞれの人物が少しずつ関わり混沌とした世界を立ち上げた。
BGMの選曲も効果的。曲自体に毒を孕んでいるスガシカオの『甘い果実』のフィット感には痺れた。
人はみな、守りたいものが違って当然。作家や芸術家にとって作品は全てであり、それを奪われたなら人生をレイプされたようなもの。鈴木あかりさん演ずるコトミは、作品や人生へのモチベーションをどう取り戻すのだろう。
我が初恋のキミが高校時代にヤンチャに走ってしまったことを箸本のぞみさんのナツメを観ながら回想させられた。うん十年後の同窓会で再会した時に、やっぱりトキメいてしまったのは言うまでもない。鈴木研さんのケイスケのように近寄ることはできなかったけれど。
それにしても、ユウゴが、辻響平さんがとにかくカッコよかった。
エリカの成瀬志帆さんがラストで宙に放ったソレが9.11のアレのように我が胸にリアルに直撃して完全に心を💘射抜かれたことは……もう隠しきれない。
初演からの出演キャストの配役換えも継続も新キャストと合わせて見事なキャスティングだった。
鈴木あかりさんのアップの初演のフライヤーは、綺麗な顔立ちの効果で大きなインパクトがあり大好きだった。今作のフライヤーはその鈴木あかりさんの手によるデザインだが、もりみさきさんに寄生して襟元や袖口からモノトーンの花を咲かせたのは孤独。ソレは人間の生命力を駆逐する。
素敵な作品に出会い、
どうしよう もう一度観たいぞ 困ったな。
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/11/21 (日) 12:30
2018年初演の再演で、名前は前から知っていたが初見の劇団。いろいろと考えさせられる舞台だった。139分。
見知った役者は何人か出ているが、全く初めての劇団。誰もが一度はつぶやいたであろうタイトルをキーに、ゆるやかに繋がった10人の登場人物が、あれこれと悩みつつ騙しつつ信じつつ展開する群像劇。テキストも演技も見事にリアルだし、所々に、ありえねぇ、的な笑いも入り、巧妙な物語の進行も悪くはないのだが、なぜか納得できない気分が自分の中に沸き上がる。どうしてだろうか、と、いろいろ考えさせられた。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/11/20 (土)
価格3,800円
20日19時開演回(139分)を拝見。
群像劇の体裁はキチンと保っているものの、『平成舞姫』以降、第27班に抱いている"お利口さんな作風"のイメージとは異なった、荒々しいというか・青臭いというか、方向性の定まらない熱量みたいなものに、強く心を惹きつけられた139分だった。
なお、演技陣では、リノ役・三浦葵さんの、役柄に寄り添った存在感が印象深かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
■約140分■
力作。人生のままならなさを描いた極めて王道的な演劇ながら、ちゃんと書き、きちんと演出し、しっかり演じれば、ここまでのものが出来上がるんだなぁ。。