演劇

2008年三カ月連続公演 第20回本公演

そのどちらかは笑わない

実演鑑賞

電動夏子安置システム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2008/12/18 (木) ~ 2008/12/21 (日) 公演終了

上演時間:

公式サイト: http://www.dna-system.com/next/020/index020.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
―もう、繰り返す事はないわ。この結末を持って、このまま時間は進む。

【あらすじ】
その劇団は今、12人の役者で、隣あった劇場で同時に2本の公演を同時上演している。
その片方にしか出ない役者もいれば、衣装の早替えを駆使して両方に掛け持ち出演している役者もいる。
楽屋はこの1部屋で、ど...

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電動夏子安置システム第20回公演「そのどちらかは、笑わない。」の公演ダイジェスト。

公演詳細

期間 2008/12/18 (木) ~ 2008/12/21 (日)
劇場 シアターグリーン BASE THEATER
出演 渡辺美弥子、小原雄平、道井良樹、澤村一博、なしお成、岩田裕耳、じょん、高松亮
脚本 竹田哲士
演出 高松亮
料金(1枚あたり) 2,500円 ~ 3,000円
【発売日】
前売:2,500円 / 当日:3,000円
公式/劇場サイト

http://www.dna-system.com/next/020/index020.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル
説明 ―もう、繰り返す事はないわ。この結末を持って、このまま時間は進む。

【あらすじ】
その劇団は今、12人の役者で、隣あった劇場で同時に2本の公演を同時上演している。
その片方にしか出ない役者もいれば、衣装の早替えを駆使して両方に掛け持ち出演している役者もいる。
楽屋はこの1部屋で、どちらの舞台裏にも通じているからそういう荒技が可能であった。
その日の開演直前。直前といっても、開演は19時だったのだから既に20分は押している。
開演したくてもできない理由があった。出演者の1人で劇団歴の長いベテラン役者がまだやってこないのだ。
誰しもが時間が止まってくれたらいい。そう思っていた。そんな時、【猿子】という女優が楽屋にかかっていた時計の電池を外す。しかし、それに意味があるわけがない。時間が止まるのと、時計が止まるのとでは、その本質が全く違う。一同がピリピリと殺気立つ中、遅れていた【鳥屋尾】が楽屋入りする。開演時間を間違えていたと呑気に語るこの男の登場で、場の時間はまるで止まったかのように感じられた。
どうにかして幕は開いたのである。
芝居はその後つつがなく進み、終演まで40分を残すところとなった。すでに初日から数日が経ち、自分達の動きの流れがつかめてきた役者達は、ある程度の余裕を持って、楽屋で過ごす。出番のない時はセリフや段取りの確認をしようとする者、食事をしようとする者、トイレへ行こうとする者。ここまではごく普通の行動であるが、中には、楽屋を盗撮しようとする者、他人の財布を盗もうとする者、自分の気のある人間と少しでも一緒にいようとする者。こういった救いがたい者がいることも確かである。
中でも一同の今現在の悩みの種は、ベテラン【虎頭】の行動である。男色の彼は若手の【牛若】の事を気に入っており、楽屋から一同を遠ざけては、彼と2人きりになるチャンスを狙っていた。皆はその事に気付きつつ、自分に災いが及ぶのが嫌で、見て見ぬふりを決め込んでいた。その結果、終演間際に事件が起こる。虎頭によってトイレに連れ込まれた牛若は、抵抗した事で虎頭を殺害してしまう。楽屋に戻ってきた一同は何が起こったのかを察し、あるものは虎頭に同情し、あるものは牛若に同情し、あるものはこの公演の事を考えた。みなそれぞれの思惑はあったが、一致していた気持は「時間が戻ってくれたら」というものである。
次の瞬間、不思議な事に時間は終演40分前の段階に戻っていた。つまりは、虎頭がまだ生きている段階だ。
記憶を持ち、時間が戻っている事に気づいている者と、そうでない者がいる。
これは夢なのか、そうじゃないとしたらどうして時間が戻ったのか。その理由は、自覚があるもの達にもわからない。そして時間は進み、やがてまたあの結末を迎える。自分達は、永遠の時間のループの中にいて、あの結末を永遠に繰り返すのではないだろうか。そう危惧した者たちによって、「虎頭が殺される」という結末を回避するための行動が始まる。どうせまたあの方向に時間が動き出すのなら、その途中途中を変えていけばいいのではないか。
そんな希望とは裏腹に、時計の針は自在に飛び、時間もそれに沿って断片的に流れて行く。
もしかしたらこの中の誰かが、自分に都合のいいように時間を操作しているのではないか。
そして、もしそうだとしたら、自分にとっても都合よく時間を操作できるのではないか。
はたして「時間」とは、誰のものなのか。

―違和感を覚えないんですか。この時間の流れに。
―時間に流れなんかないのよ。そもそも。
その他注意事項
スタッフ 【舞台監督】酒巻未由来(PACIFIC ART CENTER)
【照明】たなか一絵
【音響】古場田良子
【宣伝美術】煽動屋企画
【衣装】サワダミナミ
【小道具】米倉由美・オバラック
【写真撮影】荒多恵子
【映像撮影】唐沢真史
【制作】村上朋弘・酒井智代
【企画製作】村上智弘(オフィスFLIP-TOP)
【協力】明治大学演劇研究部・多少婦人・柿喰う客・ダムダム弾団・ボスカレ・ホチキス・上田理紗子・清水阿矢・川崎美波

[情報提供] 2008/12/17 09:25 by じべ。

[最終更新] 2009/11/25 14:46 by tech

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チケット取扱い

この公演に携わっているメンバー2

tech

tech(0)

脚本 演出

3本目。「時」の錯覚です。

こば

こば(1)

事後ですが。 音響でひた。

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